雪ネタも飽きたので世界検索して見つけた故障例をひとつ。
気軽な分解が不可能なYBR125のCDIユニットの中身が分かる画像を見つけた。
よく見ると焼けただれてるw
この故障の原因は・・・
・レクチファイヤーレギュレーターが故障
・おかげで電圧制御不能になった
・それなのに直さなかった結果、高回転で過電圧が発生してCDIが焼き切れた
さて、レクチファイヤーレギュレーターが故障する主な原因は、寿命が尽きたバッテリーを使い続けたり
バッテリーレスに改造することによって、本来バッテリーが受け持つ“ダム湖”のような機能が失われて、
レクチファイヤーレギュレーターが電源供給の役目を一手に引き受けた結果、オーバーロードを起こして
故障するパターン。
バッテリーがヘタって瀕死状態にもかかわらず押しがけやキックスターターでごまかし続けたり、
どうせならバッテリーレスに改造しちゃえとバッテリー代わりにコンデンサーで済ませると起きやすい。
過電圧モードの故障症状の代表例は
・ヘッドライトやメーター照明、テールランプが短期間で何度も切れる。
・エンジン回転を上げないと安定しない。
・エンジン回転の上下に比例して照明類の明るさが変化する
・テスターでバッテリー電圧を計ると高回転で16V以上の電圧になる
こんな感じ。
そのまま使い続けると今度はCDIが画像のように焼けてしまうのだ。
レクチファイヤーレギュレーターとCDIが壊れると俺の故障例よりも致命的で、出先で起きたらレッカーするか
押して帰らなくてはならず、しかもお店に修理を依頼すると部品代だけでも高額になるだろう。
弱ったバッテリーはさっさと充電してみて、それでもまた弱くなったら寿命なので
新品交換した方が得策だね。
80年代頃までのレギュレーターは放熱フィンが無くほぼ全面がコーキングスペースでした。
それが経年劣化と発熱で痩せて周囲がヒビ割れを起こし、そこに雨水が浸入してパンクしたものです。
中古車を買ったら まずそこを確認して もしヒビ割れしてたらコーキング剤を充填してました。
YBR用は大型フィンが付いているためか、6年目でもヒビなしで、弾力も少し残ってますね。
セレン整流器なども劣化の要因でした。
今のレギュレーターはかなり優秀みたいで通常の使用では余裕があるみたいです。
YBRは最大10Aを供給できる能力があります。
ただし、配線がギリギリなのと放熱フィンの方向が風の流れに対して
直角に配置してる関係で放熱能力を発揮しきれないかもしれません。
過信せず、なにかのついでにテスターで発電電圧の状態をチェックする健康管理も必要だと
今回の例を見て思いました。
3年目のバッテリーで 最近始動性が悪く押し掛けを繰り返した結果、煙を立てながら逝ってしまいました(笑)
雷太さんの記事を観ていながら、活かせなくてトホホです。
幸い在庫残数5個で、パーツが出ましたが値段は38000円!!!
在庫保管料とはいえ高い授業料となりました。
特に旧車の場合、電装系は高いですし完全な廃盤になると苦労するものですよね。
事故車の中古品なんかは案外動作が大丈夫な物が多いのでオークションあたりで見つけるのも手です。
CDIはけっこう交換する人が少ないので余剰で売れないから安価な物もみかけますよ。
レギュレーターは汎用性が高く、配線のつじつまさえ合わせれば代替品が使えますし、ついでに容量アップなんかも出来ます。
発電(ジェネレーターコイル)が壊れるのが一番やっかい。
とにかく息子さんもいい経験になったかと。
事故よりもはるかにマシなトラブルって事で。