YBR125系のサイドカバーを外す時に、やけに固くて外しにくいと感じた人はかなり多いようだ。
俺もその一人だったので、行った改善方法を書いてみる。
とりあえずカバーの鍵を解除。
防塵用のフタを回転させ、キーを差し込んで左に90度回す。
次にカバーの前側、タンク付近を手前に引くとゴムのグロメットに刺さった凸形のツメが隙間から見える
はずなので、ここにシリコンスプレーや潤滑オイルを少し吹いてあげる。
運よく最初から外せたらなら、後から吹いてもかまわない。
このグロメットの穴付近にシリコンでもリチウムでもかまわないからグリスを綿棒などで塗っておくと
次回はさらに外しやすくなる。
後ろ部分は前と違って穴構造じゃなく、引っ掛け用のゴムダンパーになってるけれど、これもグリス塗布
しておくとよい。
さて、サイドカバー側のツメの構図を観察してみよう。
前側にはキノコ形のツメがあるが、赤印部分に製造時のバリが残ってたり角が立ってると思うので、
ヤスリやカッターで少し削って丸みを付けておくと次回から抜きやすなる。
後ろ側の引っ掛け穴。
これも穴の縁の角が立ってるので、同じく裏表を削って丸みを付ける。
たったこれだけの作業で次回から必死に外そうともがいたり、ツメを破壊することも無く円滑な作業ができる
ようになるよ。
一番最初に行うとよいだろう。
とにかく最初はある程度の力で抜かないと外れないしツメを折ってしまうと困るので、初めての作業時に
隙間から潤滑スプレーを吹くのをお勧めする。
構造的に後ろ側はカバーを車体前方斜め下方向へずらす外し方なので、ここも注意が必要だ。
YBR125の書類収納方法 のページも合わせて読んでからはじめるといいよ。
なお、YB125SPのサイドカバーは後ろ側の固定構造が前側と同じ凸形のキノコで、両方共に手前に引き
抜く作業だからYBR系と混同してツメを折らないように気をつけてください。
こんな場所、両機とも同じ構図にすればいいのに・・・・w
ゴム、樹脂パーツにも使える万能性。
本日、HID取り付けと、ランプ類LED化作業をしていたので、サイドカウルも外してました。ゴム部分と爪にはポリメイトを劣化防止と滑り易くするために前持って塗布してます。
ちなみに、純正フットレストはケアの甲斐なく割れてましたw
あれはゴムと言うより樹脂の様な硬さでした。
実はシリコンは金属同士の摩擦に関してはあまり効果が無い上に、高熱で皮膜形成するから火花センサーに影響します(石油ファンヒーターの点火不良は同室の女性のシリコン入りヘアスプレーミストが浮遊して吸い込むのが主な原因)。
ゴム系の潤滑には効果があるのですが、あまり長期で使うと分子間結合を阻害するので、これもほどほどに。(タイヤワックスのシリコン成分がひび割れ促進の原因にもなるとのこと)
いろいろ難しいのでが、サイドカバーのグロメットに関しては、ツメを折ってしまう被害よりもゴムの劣化の方がまだ被害が少ないので記事にしました。
ひっかかりを無くす加工が一番持続し、安心な方法でしょう。w
フットレストは・・・・まさに中華品質ですよ、あれは。