読者様からネタを頂いたのでちょっと机上調査してみたよ。
我がYBR号も過去にスイングアームピボットの整備なんかやったわけだけど、スリーブ構造をニードル
ベアリング化する案を頂いた。
ニードルベアリングにすると動きが滑らかになってサスペンションの動きが良くなるのは事実で、分解
ついでやれるなら一石二鳥だと思う。
ところが予想外の事実を発見しちゃったよ。
ネット上で転がってるYBR125(2005年)のサービスマニュアルを見るとスイングアームピボットの構成
部品がわかる。
丸で囲んだ部分が構成部品でけっこう複雑だよね。
部品寸法やフレーム側との兼ね合いでAの長さが決定されてるのに注目してください。
これは初期型~2013年型YBR125までの部品構成でサービスマニュアルと一致する。
部品寸法の関係で市販の規格物のニードルベアリングが適合するかどうかなんだけど、実は2番の部品
は樹脂製だから3番のスリーブをニードルベアリングと入れ替えてもかじりを生じる可能性があり、効果
は期待できないだろうな。
また2番の外径と3番の内径に合致したニードルベアリングを見つけたとしても、組み上がった寸法が
フレーム側と合わないと横にガタが生じるので問題になる。
参考だけど手持ちの部品を採寸した。
後日、部品2のブッシュの外径が純正装備品よりも0.35mm太く、このままじゃ入れ替えできない事が
判明した。
タオバオ品は信用できない一例で、代替案としてヤマハ正規国内販売車の物が流用できないか調査中。
ブッシュ外径とセロー225、セロー250のニードルベアリングHK1816化の記事から推理し、いくつかの
車種を特定したので、後日実際に部品を入手して検証する予定。
意外とニードルベアリング化の道は遠いかもなぁ・・・
ところがついでに調べて行くうちにニードルベアリングなんかどうでもいい事を発見しちゃった。
なんとYBR125・2015年モデルからピボットの構成部品が変わってたのだ。(゜д゜)ポカーン
2番のダンパーのみの構成になっていた。
このダンパーはもしかしたら金属管の二重構造で間にゴム管が挟まった一体物の部品かもしれないけど
実物を見たことないから謎のままだったけれど、後にYB125SPに乗り換えたので確認したら
一体構造のダンパーであった。
また部品番号を検索しても過去に国産車で採用された部品ではないようだ。
この構造なら分解整備は実に楽だろうなぁ・・・
基本的にダンパーラバーがたわむことで半円運動をするから、メンテ
はせいぜいシャフトの錆防止にグリスを塗る程度で済む。
YB125SPやYX125のパーツカタログもこの構成になっている。
スイングアームの部品番号も変わってるので想像ではAの長さがダンパーに合わせて変更されてるは
ずである。
こうして細かい部分が年式で違うから困ったもんだけど、ピボットに関しては定期的にメンテしてればそう
簡単に壊れないから補修部品の入手で焦る心配は無用かもしれない。
また自分の車体の年式型式を把握し、実際の部品構成を確認しておけば誤発注しなくて済むよ。
タオバオで思わぬ物も発見した!
なんとニードルベアリング化セット(47元)が有ったのだw
タオバオ id=14067936449
id=20949068577
やるなあ、中華商魂w
2015年式YBR125やYB125SP、新YB125Zはニードルベアリング化できるぞ!
(なおタオバオ落とし穴であるポン付け不可能な材料であったり、圧入など作業の難易度は
経験者でないと高いけどね)
商品説明をWEB英文翻訳したら旧型YBR125やK、YBR125Eなどにも使えるとの事。
上記のセットを参考にこんな構造も考えてみた。
シムはM18の小丸ワッシャーを追加工すればいいかも?(めんどうだけど)
KITACO) K CON スペーサーシム (プーリーボス用) 19X26X0.5 を数枚重ねてみるのも手かな。
現物に当ててみれば厚さを決定できるだろう。
また追加オイルシールと追加シムの代わりに純正のブッシュを短く切って使う技もセロー225やセロー
250の改造例にある。 詳しくは「セロー ニードルベアリング ピボット」で検索してみてください。
まあニードルベアリング化の机上調査をしてるうちに脱線しちゃって俺自身は面倒になっちまったよ。w
新品のスリーブセットが手元にあるので春にでも交換する方向で済まそうと思う。