YB&YBRダイアリー

中国ヤマハのYB125SPとYBR125でバイクライフを満喫するブログ
(自己責任を伴う整備・改造を多く含んでいます)

YBR125に加速ポンプ付PD24搭載

2013年04月20日 | YBR125改造

入手した謎のキャブレーター、「ケイヒンPD24加速ポンプ付き」をYBR125に取り付けた。
MJ:102、PJ:38、JN:3段(中間)、PS戻し:2回転が元の状態。
パイロットスクリュー(PS)の回転数を確認した時にざらついた感覚がしたので、分解してPSスプリングを
観察すると座面の研磨仕上げが荒くて悪さしてるのが分かった。

耐水ペーパーと適当なオイルで磨いてみたらざらつき感が無くなったので微妙な調整の時に楽になるだろう。

準備ができたので作業に邪魔な右シュラウドとサイドカバーを外す。
シュラウドは固定用M6ピス1本を外して引っ掛け部から抜けばいいけれど、この時に構造の理解と正しい
手順で抜かないと壊してしまうから慎重に外した。

番号順に力の入れる方向を守りながら抜けばOK。
ゴムにシリコーンを塗りこんで以後の作業が楽になるようしておいた。

とりあえず純正のキャブVM22とスロットルケーブルを取り外してPD24と同時に購入した分岐ケーブルを
スロットルケースの穴にあてがってみる・・・そのままじゃ付かないw
穴径が9.3mmに対してケーブル端のネジ径はM10・ピッチ1.25mmである。
実際にはケーブル端がM10と言っても少し細いんだけど、そのままでは付かずタップを立てないとならないので
どうしようかと頭を抱えてしまった・・・
細目のM10・ピッチ1.25スパイラルタップって高いし、一回しか使わないからなぁw
幸い約0.5mmの径差なのでネジ山だと0.25mmの差しかない。
スロットルケースは樹脂だからこのくらいの山ならタッピングビスの要領でそのまま丁寧ねじ込んで行けば
収まるだろうと思って実行してみた。

うまくセルフタッピングで奥までねじ込む事ができた♪
次にケーブルを仮に車体に這わせて長さを確認してみると大丈夫そうなので、そのまま作業を続ける。
PD24に分岐ケーブルを仮付けしてスロットル開度・全開、全閉でキャブのバルブ状態を目視してみると・・・
全閉で下まで下がりきらない。orz

どうするんだよ、これ・・・
ケーブルのスロットル側のインナーワイヤーを延長するために分岐ケーブルを改造か?
と、肩を落としてたけれど、あそびを含めて約10~15mm程度短いだけだ。
そうだ、スロットルコーン側の穴位置変更で対応しよう!

こんな感じで穴を新たに増設してみた結果、みごとにバルブが下がりきって正常な位置になってくれた。

ケーブルの件が解決したので本格的に車体へ這いまわしてみた。
まるでYBR専用のようにうまい位置に分岐機構が収まり、長すぎず短すぎずでキャブまでのルートは問題なし。


PD24を実際に取付けてみると採寸結果通りにポン付け・ボルトオンでなんの苦労も無く固定できた。

心配してた干渉についてはフロート室下部のドレンパイプの位置がブローバイガス排出口にぎりぎり近い
くらいでホースが潰れるような事は無かった。

ところが、サイドカバーの一部が加速ポンプ部に干渉してカバーが固定できない。w
ニッパーとヤスリで加速ポンプを避けるようにサイドカバーの干渉部分を加工したら解決した

これで物理的な取り付けは完了。

加速ポンプに関しては、とりあえずスロットル開度1/8程度でポンプカムが動き出す位置
にポンプケーブルを固定して、細かい調整は後でやる事にする。

本当は別の場所に細かいポンプ調整用ネジがあるんだけど、10mmの片口スパナ1本で
調整できるこの部分でやったほうが楽だから、今後もココで加速ポンプを調整することに
決めたよ。
ポンプワイヤーを外せば加速ポンプなし状態での比較や調整も可能だしね。

さて、ガソリンコックをONにしてフロート室が満タンになるまでの間にシュラウドを取り付け
たり後片付けをし、早速エンジンをスタート。
苦労も無くいつもの手順でエンジンがかかってアイドリングは安定してる。
エンジンが温まったところでアイドリングの再調整とPS調整を行う。PSは1・1/2開でいい
感じになった。
早速走り出して近所をウロウロしてみると・・・・・

「イ・・・イイ!」(・∀・)

下から上までまんべんなく息継ぎもせずに回ってくれるしトルクの谷もない。
加速も問題なしで純正よりもいい。
純正VM22の弱点だった再加速、坂道でも違いが現れて改善された。
VM26の時のようにスゲー!って感じではないけれど、明らかに良い方向へ変化したよ。
しかもほぼ無調整w

次回、走行確認と加速ポンプ調整の話を書こうかと思う。