DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

卒業の基準

2019-03-05 20:10:17 | 【DV加害者更生教育プログラム】

50代参加男性Hさん

卒業の基準
リエゾン通い始めた時に卒業の基準は、「パートナーが卒業を認めたとき。」パートナーと連絡が取れないときは「中島さんが卒業を認めたとき。」と伺いました。
リエゾンに参加される方は、パートナーとの関係改善のために自ら入ってくる方と、パートナーに言われて渋々参加される方で、目的はパートナーとの別居の解消や関係改善で、卒業は二の次だと思います。
今までに卒業された方を見ると、関係改善を達成された方と別離した方になりますが、関係改善された方の多くはパートナーもリエゾンに通っていました。それは交流分析を基にしたリエゾンのDV加害者更生プログラムの特徴だと思っています。
パートナーと離別になった方でも卒業した方はいます。その方々は新しいパートナーを見つけ穏やかな関係を築いています。
それらのことから、親しい人たちと穏やかで信頼が持てる関係を築ける力を得ることが卒業の基準だと理解できました。

交流分析で、パートナーとのストロークの取り方を学問的に理解する。
グループエンカウンターで、傾聴や相手の気持ちに寄り添う力を付ける。
インナーチェンジングセラピーで、子供の頃の不幸な経験に囚われた状態から解放される。

これらを組合せて学ぶことで、親しい人たちと穏やかな信頼関係を持てる様になると理解しています。



リエゾンからのコメント


 リエゾンの卒業はかなり厳しい基準です。
 ついこの前までDVをしていた人にそんなことあり得ないでしょ、と思われる基準かもしれません。でもその基準をクリアできるのです。なぜそれが可能かというと、記事にも書かれているように、リエゾンは交流分析を基本としたDV加害者更生教育プログラムだからです。「ブログを見ても信じられなかったけど、本当だったのですね。」と良く言われる言葉です。
本気で改善を考えるなら、リエゾンに来てください。これは自信を持って言えます。

  交流分析で、パートナーとのストロークの取り方を学問的に理解する。
 全てはストロークの出し方受け取り方があなたの生き方になっています。いわゆる人生脚本というものです。理論で脚本の意味を学び、理解することは、お互いの理解に繋がります。そして夫婦間のストロークのやり取りは、交流分析のジャンルの一つである「心理ゲーム」というものになっています。ゲームの事例はグループで学びますが、理論でゲームも学びます。これはパートナーだけでなく、他者との交流に大変役に立ちます。
 
グループエンカウンターで、傾聴や相手の気持ちに寄り添う力を付ける。
 更生的グループエンカウンターは国分康孝先生が普及に力を注いできました。教育の現場では周知のことですが、一般においてエンカウンターは知られていません。教育の現場で使われる「エンカウンター」ですが、それは何故でしょう。先生たちは子どもたちに「自己開示力」と「他者への共感力」を身に着けて欲しいからに他なりません。決めつけてはいけないのですが、日本の男性たちは、妻への共感ができないように感じます。共感する対象でないというか…グループは男性のために用意しています。被害者であっても加害者であっても女性グループはリエゾンにはありません。

インナーチェンジングセラピーで、子供の頃の不幸な経験に囚われた状態から解放される。
エリックバーンは交流分析を広めた創始者ですが、当初教えていたことを訂正しています。それは、禁止令は「変えられない」から「変えられる」に変わったことです。どう変えるのかというとグールディング夫妻が提唱した再決断療法という方法を使います。リエゾンでは再決断療法をもっと効果的にした倉成央先生のインナーチェンジングセラピーを使います。禁止令は自分を縛る囚われでもあります。個人面談でその囚われに気づきインナーチェンジングセラピーで自分の人生脚本を変えていきます。妻たちや、DV被害者、親子問題で悩んでいる方にはこのインナーチェンジングセラピーで脚本を変えることにより自由で楽に生きられる自分になってもらっています。

このような心理療法や、理論を組み合わせることにより卒業に至る人が出てきて当然なのです。もちろん交流分析で大切な「自発性」、つまり「やる気」は最後まで必要なことは言うまでもありません。諦めずに改善を目標とし、努力を続けていく人に道は開けていくのです。夫婦2人で来ることが改善には近道になります。


卒業の基準はパートナーがOKを出した時です。OKを出すということは安心な状態を感じられた時になります。
ただこの安心な状態が曲者でして、妻がインナーチェンジングセラピーを受けていないと、いつまでたっても安心な状態はやってきません。なぜなら男性の眉間に寄せる皺まで恐怖の対象となるからです。誰でも感情は顔に出ます。無表情でいることは不可能です。
それ故に被害者にも来てもらいたいと思っています。DVをしなくなることと、顔に表情が出ることの区別がつくようになるでしょう。








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