DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

在籍中の男性からのメッセージ

2015-05-24 22:09:26 | 【DV加害者更生教育プログラム】
 30代男性

 度々起こる喧嘩、段々とエスカレートする罵声に怒鳴り声。
自分達では解決出来ず、両親が出て来る始末、そしてそれでも喧嘩が収まることはなく、
パートナーが探して見つけたところがここでした。

そして何時ものように喧嘩して僕が謝った際に彼女が出した条件が、
ここに一緒に行って勉強すること、でした。

よく分からないところでカウンセリングのようなことを
無理やりやらされる。冗談じゃないよ、まったく。
当時の僕の心情です。

俺は病気ではない。
30年以上生きてきたこの生き方を変えることはできない。
夫婦間の問題を見知らぬ人に話して解決できるとは思えない。
喧嘩をするには両方に言い分があるのに、何故俺だけがこんな場所に来ないといけないのだ。

ここに来る前、来た当時は、僕はこんなことを考えていました。
勿論、来たくないから遅刻はする。理由をつけては休みたがる。
終いには、3回目のカウンセリングの後、あと何回行けば終わるのか?とまで聞き出したことを思い出します。

そうこうしている間に、またしても何時ものように喧嘩をした後、
気付けば彼女は子供を連れて家を出て行っていました。
もう最後であり、離婚は回避出来ない、と。

何故?またお前の勝手な言い分で。子供の将来はどうなる?
何て両親に説明する?対外的にはどうする?
離婚!?裁判????
2日経って本当に帰って来ないことを理解した時、まさかの展開に全てが止まってしまいました。

そして、藁にもすがる思いで中島さんに電話をしたのです。助けて欲しいと。
(ここまで書いて見て、まあ都合の良い話だと我ながら呆れますね。)

が、中島さんは、あーあ、しょうがないね。
でも貴方がどうしたいかがハッキリ決まっていれば
一緒に頑張りましょう、と言ってくれました。

少し大袈裟に言いますと、その日から、これからどう生きるべきかを考え始めました。
まあ、一人になって仕事も手につかず、時間は有り余っていますのでしっかりと考えれました。
自分が大切に思っている人に何をしてしまったのか。
自分はこれからどうあるべきか。

中島さんが教えている交流分析(最初は堅苦しい学問だろう、と思っていました。ゴメンナサイ)は、僕の理解では、他人とどう接するのか、
他人と感情を交わらせた時に起こる気持ちをどのように理解するのか。
また、その時の行動はどうすることが良いのか。というものでした。

そして、この個人セッションと並行して行われるグループでのセッション。
自分と同じような立場や行動をとった人達が集まってお互いに話し、それに対してそれぞれが互いにアドバイスを行うというものです。

自分一人で抱えきれない悩みや、取ってしまった行動や言動、
他人の話を聞き、アドバイスをすることで、自分の行動が果たして正しかったのか。
同じことが自分に起こった時に、どう対応すべきか。を考えることが出来ます。

間違った行動をしない人はいないと思います。
ただ、世の中に溢れる曲がった情報や、間違った情報を持った親の教育でパートナーを含めた自分以外の人を傷つけてしてしまったのだと思います。
(僕はこれを学んだ後に、無知の悲劇と呼ぶようにしました。)

今の状況を変えたいと思ったり、悩んでいるが答えが分からなかったりすることは
多々あると思います。
(だからこそこのサイトを探されたと思います。)

本当に自分の人生を変えたい、パートナーと強い絆で繋がりたい、
家族で愛情を大事にしたいと思われた方。もう一歩前に踏み出してみませんか。

あの頃の自分ともし僕が話せたら、僕はきっとここに来ることを進めます。



リエゾンからのコメント

彼が妻と2人で交流分析の学びを始めたときは、どうなるかヒヤヒヤした感じを覚えています。
なぜなら、斜に構えて「僕は聞きたくない」オーラが全開で体から溢れていましたから。
妻が気の毒でした。彼女は何とかこの人とやり直したいと思い、必死で彼を連れてきていたからです。
回が進むほど彼女の疲弊度が増してくるのがわかりました。3回目が終わった時に、こっそり彼女に言いました。
「交流分析は学んだもの勝ち。今度は一人でおいでね。彼を連れてこなくて大丈夫。あなただけが学べば、いろいろなものが見えてくるし、どうしたらよいのかがわかってくるから。」
その後彼女は一人で1回来たあとに、喧嘩、実家に戻ることになり、彼の書いた記事の通りです。
それからの彼の学びぶりは凄まじく、必死で学びました。その結果、彼女は彼にチャンスをあげました。
家に戻り彼の成長ぶりを見守っています。
 人にはそれぞれ、成長の速度があります。なぜだか、急激に変わる人もいれば、わかっていてもなかなか変われずもとに戻りやすい人もいます。それは、交流分析で説明すると汚染の分野になります。
汚染とは、自分の事実を過去の他人が汚すPの汚染と、自分の事実を過去の自分が汚すCの汚染とがあります。
Pの汚染が解除されたとき、急激に変わったようになります。
逆にCの汚染はなかなか解除がされにくく、専門的な手立てが必要となります。
どちらも大切なことは、「自分をあきらめないこと。」です。早く変われた人も、時間がかかっている人も大切なことは自分をあきらめないことです。自分をあきらめたときに成長は止まります。あきらめなければ、少しずつでも進んでいくことができるからです。文頭の彼は、紆余曲折本当にいろいろありますが、尊敬できることは自分をあきらめないことです。そのエネルギーは大変高く頑張り屋さんです。この頑張り屋なら、きっと大丈夫と私は思っています。
「傷つき、気づき、築く。」これは、交流分析で教えていただいた言葉です。
人は傷ついて、なぜか考え、気が付いて、自分を変えていく努力をして、関係を築いていくのです。その根底にあるものは、自発性の自分をあきらめない、それだけなんです。
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