しばらく間があいてしまいましたが、ジョン・ウー初期作その2をお送りします。
初期作というのは、自分としては70年代作品と、挽歌前までの80年代作品のそれぞれ7〜8本、この大きく2つを考えております。
前回、カラテ愚連隊、龍を征する者、と来ましたので、つぎは少林門こと「ジャッキー・チェンの秘竜拳」(以下、秘竜拳とします)を今回その2で書いてみたいと思います。
やや長文になってしまいますが、ご容赦くださいませ。
それから、先日お知らせしました通り、今回3つの構成でお送りしたいと思います。(諸事情により記事はパート1〜3の3つに分かれます 汗。。)
(1)「秘竜拳」との最初の出会いについて
では、まず私が最初に秘竜拳を観た時のお話から。当時まだ中学生でしたけど、映画の情報はもっぱら雑誌「ぴあ」と、「ロードショー」派でした(笑)。友達と映画を観に行くのが楽しい時代でしたね。もちろん大人気のジャッキーはみんな夢中でした。あるとき映画雑誌を見ていたら、「少林門」という映画をTBSで放送すると書いてあったんです。(まだこの時は邦題が決まってなかったんですね)
その事を今一度確認してみますと、「主役ではないがジャッキーが出演してるゴールデンハーベスト作品で日本初公開」と書いてありました!ジャッキーがこの映画に出演出来た事は本当に大きいと思っています。
まぁ当時は初公開がテレビなんて事があるんだって思ってたかと思いますけど、要するにマルに「未」と書いて未公開という事だっただけなんですけどね(笑)。
そして、その日の放送がスタート!
ラジカセで録音中は、声が入っちゃうのでおしゃべり禁止になるんですよ^^
(息もちょっと止めたりして)
って事で、最初はカセットテープへの録音だったんですね。あとで、それをたまに聞いたりしてたかと思いますけど、昔はカセットに録音してた方も多かったですよね。新聞の切り抜きをカセットに貼り付けるのがお決まりでした(笑)。
余談になりますが、これはかなりビックリしたのですけど、知り合いの方からSNSで以前教えてもらったのです。その方は例えば「激突!ドラゴン稲妻の対決」とか「怒れドラゴン」など、現存する録音テープを保管してると聞きました(!)。令和の時代でも世の中にはしっかりカセットテープを保存されている凄い方もいらして驚きましたね。
この辺りの古い作品もまた機会がありましたら、記事を書いてみたいですね。
結局のところ、本放送を観て衝撃をいろいろ受けた醒龍でした。が、ビッグ・スリーの映画であるのに、サモハンやユンピョウをまだ意識もしてないですし、まったく印象なども無いので正直覚えてないですね。ボスのジェームス田俊が強烈だったぐらい。。まぁ中学生だから、こんなもんです。
数年後にビデオデッキでちゃんと録画も出来ました。その頃はHiFiビデオでは無かったので日本語だけテープに入りましたけど、あれは英語の音声だったのかな?
主役の名前も分からないで、放送のたびに見ていた(まして監督なんて・・・)と思います。
何回か目のヤツですが、『ジャッキー・チェンの秘竜拳/THE HAND OF DEATH』
とタイトルが出てましたね。
ジョン・クーって、誰???(って、なります)
アナログの時代。常時黒い縦線が入るような傷だらけのフィルムが輸入されて、デジタルなんてまだまだ考えられない時代でした。
オープニングはトリミングするとクレジットが切れてしまうため、ここだけTVサイズに横に押しつぶした加工がありました。
昔のカンフー映画にありがちなドリアン・タン(タントゥリャン、譚道良)の顔が長ほそーくなる(笑)
ってことで、主演は譚道良。韓国で育ったテコンドーの達人。当時ハーベストと映画出演の契約をしていまして、『ザ・ヒマラヤン 密宗聖手』でもフラッシュ・レッグスぶりを発揮してましたね。
この映画は韓国ロケなので、韓国人俳優が多数出演していましたね。調達し易いからなんでしょうけど、いまだに顔の分からない俳優さんもいらっしゃいました。一応、この映画では韓国側の映画会社が制作費を半分出したりしているんだそうです。
この映画が製作された頃、あるキャストたちが参入して来てましたね。そうなんです、江生をはじめ数年後に五毒拳のメンバーになってゆく俳優たちの顔が見られる(しかもハーベスト作品!)のもこの映画ならでは。これは台湾サイドです。

江生の出演場面
あと国内では、85年頃にポニーよりビデオが発売されました。
"少林門"と手書きしたエアチェック・ビデオと一緒に現在も大事に保管してます。もちろんジャッキーのジャケです(笑)。
ビデオの方は本編開始前、こんなタイトルが出ます。
この時、「ジャッキー・チェンの秘龍拳 少林門」に変わり、これが将来、現在までずっと使われる事になります。(本編は中文クレジット、中国語音声)
過去、CSでも放送された事があり、こちらも参考までに載せておきますね。
英語音声です。これはいいですね。
顔はレターボックスなのでノーマル(笑)
私が映画的に一番好きなシーンは、剣士ゾロ(江南浪士、ヤンウェイ)が親しい女性を誤って剣で刺し殺してしまって以来、剣を封印して酒に溺れていたところを賞金首の主人公ユンフェイ(雲飛)から同行を依頼され、同盟を結ぶシーン。ちょっと短めのシーンでありますけど、あれで十分だと思いますね。本当にここは泣けますよね。

剣士ゾロ
その後、現在までにDVDやらBlu-rayやら続々と出ました。それで、いま探してるのがこちらの泰盛のビデオなんです。うまく見つかるといいなぁと思ってますが、ビデオなんて時代遅れだなんて思わないで欲しいですね(笑)
(ここで、アプリが3000文字までに仕様変更されてしまった。。編集し直して、続きは次の記事にて)
その2(パート2)へ続く。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます