先週になりますが、お付き合いのある労組の要請で復興支援のボランティア活動に1週間参加させていただきました。
この活動は6月まで続き、岩手県・宮城県・福島県に延べ約15000人が参加する大規模なものになり、これからの基礎となる第一陣として参加することにかなり緊張いたしました。
私の支援先は福島市内のある避難所になり、主な業務は食事配布・支援物資管理・ゴミ処理などの施設運営の補助でした。
施設に行ってみると落ち着いている印象を受けました。
市の職員の方のお話によると現在は200名ほどで以前よりは落ち着いたそうです。
当初は500名ほどの方々が避難しており、対応する職員の皆様は約15名体制で昼も夜もなく自分の家庭を後回しにして対応していたそうです。
避難されている方々はもちろん、職員の皆様もかなり疲弊している印象を受けましたので、ボランティアメンバーで話し合い、新規受け入れや安否確認対応などの行政業務を市職員、施設運営業務は私たちという許可をいただき、職員の方々の負担軽減に努めました。
バックヤードの物資
以前は山積みだったとのこと。今は多少混乱があるものの周囲の避難所と連携を取り、物資を調整しているらしい。今後は連絡を密に広範囲で分配することが必要とのこと。
避難されている方々が日々の生活リズムを取り戻そうと黙々とルールを守っている。そんな印象を受けました。
また、小さなお子さんの遊び相手にお兄さんおねえさんたちがなっていて、誰にも言われることなく、自分の今できることをやっているのだなと印象に残りました。
避難している方々は南相馬、原町、浪江の皆さんが多く、日々変わる原発関連のニュースを見ておりました。
そんな中、復興ソング『I love you & I need you ふくしま』が流れてきたとき、皆さんが歌い出しました。おもわず涙がでそうになりました。
壁や窓には現在の避難者の名前・移転した方の行き先一覧、就職斡旋情報、近隣のお店情報、医療情報、住宅情報、保障・保険情報、イベント情報など各種情報がびっしり貼り出しており、日々、職員によって更新されていました。
また、ボランティア活動にくる方々も多く、
近隣の高校生や大学生のボランティア・炊き出し・タレントさんによるイベント・近くの学校教師の絵本の読み聞かせ・赤十字や医療法人の医療相談など多くの方が訪れていました。また、支援物資なども届いておりました。
24時間任務のため、隔日の休みがありました。
そこで、高湯温泉・土湯温泉に行ってきました。
桜が満開の季節にもかかわらず、閑散としておりました。
どちらのお風呂も最高でしたが、私個人は硫黄の高湯温泉がおすすめです。
肌の調子が良いような気がします。
その後、ある飲食店に入ると「今年はじめてのお客さん」と言われ、お店の方と観光客が激減している現状や原発問題などのお話しをお聞きしました。
今回、この活動に参加させていただき、たいへん勉強になりました。
私が行った福島ではまだまだ予断を許さない状況ですが、皆様はいつものの生活に戻そうとぎりぎりのところで頑張っていると感じました。
いまやれることは限られておりますが、それぞれの役に立ちたいという想いは強いと思いますし、その気持ちを胸に今できることを精一杯やって行きたいと思いました。
また、この想いが一過性でなく、長く続いていくことこそが大切だと思います。
今後も様々な運動サポートの中で生かしていければと思います。