12月9日~12月29日、アメリカ大統領選挙結果がもたらす労組・市民生活への影響を調べるため
渡米。
日ごろ民主党を支持している労組にとっても、今回の大統領選は特別のものであったようです。
労組役員の声をお聞きすると”なんで民主党はエリート階層代表を候補にするのか不満だ”と言います。
選挙戦略でも共和党トランプ候補の発言に反論するばかりで完全にトランプ候補に主導権を握られていた。
製造業の労組組合員までが”国内に製造業の職場を戻すことを公約とするトランプ候補のどこが問題なんだ”
と役員に迫る始末だったそうです。
結果、製造業系の労組組合員の多くが”今回だけは共和党トランプ支持”に傾いたようだと分析する。
選挙結果も勤労者の心情をつかむことができなかったクリントン陣営は投票予測を読み間違え敗北!
労組役員によると”単純な負けではなく、選挙システムに対する対策が欠如していたからだ”と言うのだが・・
もはや、労組本部が決めた方針を組合員一人一人が生真面目に受け止め行動する時代ではない。
自分たちの生活、利益に合致しない政党・候補者はたとえ機関決定であっても投票行動の上では
離反する傾向が顕著であった。※表立って反対意思を表明する組合員は少なかったようだが・・・
日本でも”官製春闘”と揶揄される賃上げの労組・政府間における綱引きが繰り広げられている。
賃上げは労使交渉の結果で決まる!と組合員、ご家族に対して明確に示さないと次期解散総選挙では
与党を支持する労組組合員が多数出る心配がある。そして”組合費は掛け捨て保険料”と化し、究極は
組合離脱・・・今こそ力強いリーダーシップでこの国の迷える勤労者を導いて欲しいと願いながら帰国の
途に就いた。※バーニー・サンダース談についてはまた後日
再任用残すところあと僅か! Hidetoshi Yamamoto