らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

L.v.Beethoven 第12番 変ホ長調 Op.127奮闘記 vol.6

2010年04月12日 23時59分37秒 | クァルテット
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 弦楽四重奏団というのは、仲間内で長い間に培ってきたアンサンブル能力を積み上げる事で、レベルアップをはかっています。このアンサンブル能力という言葉には、お互いへの理解・信頼・責任感・共感・上手な否定の仕方など人間関係にまつわる事も意味合いに含まれています。

 我々オーケストラプレイヤ~は、普段の仕事柄~遙か上のレベルの指揮者やソリスト、そして自分達に新しい何かをもたらす共演者の影響を同じ舞台に立って受けることがあります。その演奏会の準備の時間から本番までの間、そして終了後もインパクトが強烈であるほど、その共演者の影響を受けがちです。

 オ~ケストラの団員による弦楽四重奏団は、良くも悪くもその事が自分達の演奏の進歩に繋がったり、時には悪い方向にいくこともあります。そもそも新しい事にチャレンジするのは、音楽家にとって常にあるべき精神思考だと私は思いますが、オーケストラで受けたインパクトをそのまますぐに弦楽四重奏団の演奏に反映するのはとても難しい事だと私は思っています。

 そのインパクトは、一人一人個人差があるものですし、物事のとらえ方が通常大きく違う他人同士なのですから、インパクトをそのまま反映して、所謂「物真似!!」という形で、普段から一緒にやっている仲間達に披露したところで、「受け売り」「物真似」「偽物」というとらえ方しかしてもらえないものです。

 今日は、機嫌が悪いのかい??調子が悪いのかい??家庭で何か悪いことでも??しまいには気が狂ったのかい??位にまわりに思われているとは自分では案外に気づかないのです。

 じゃ~どうやって自分がオーケストラ活動で得た感動や知識を弦楽四重奏団で利用するかは、まず寝かせることです。たった1~3日位で受けたインンパクトが何ヶ月も消えないのなら本物で、自分でじっくり租借して、なんとか風~ではない物真似ではない自分の音楽として(自分の責任持って提供できる音楽なり、技術)、仲間に披露すればいいのです。そうすればその時初めて、その音楽を自分達の団体に取り入れるのか協議できる場に挙げる事が出来るのです。

 はったりや物真似では誰も共感してくれません。

 この事は、実際私が何年も悩んでいることの一つです。

 あと定期演奏会当日まで8日!!(戦艦ヤマト風・・・。次回に続く)

 

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