映画を観る場合って、映画館に行ってから、もしくはWEBでスケジュールを見てからどれを観るのか決める場合もあるけど、この映画は観たいと思って観に行った映画でした。
といっても何か前情報があったわけではなくて、本が話題になったときに時代物だからと敬遠したので、映画になったら観ようと思ってたんだ。
観終わって一番初めに思ったことは、あと10日遅く観たかったなって。
いや、もう壮大な時代物で、こういうのって年末に観たくなるから、今年最後の映画をこの映画にすれば良かったなって思ったくらいよかった。
特に山口さんが良かった!!
ああいうキャラクターは、ゲーリー・オールドマンとか、リーアム・ニーソンには出来ないよ。
スクリーンに映るたびに笑いそうになった。
それにね、でくのぼうで頼りない城主な野村萬斎さんの、声の通ること通ること笑。
市村正親さんも、『テルマエロマエ』の皇帝ハドリアヌス役も存在感があったけど、豊臣秀吉も迫力ありすぎ。
みんながやりたい放題やってるって感じが満載だった。
やっぱり映画で一番大切なことって客を味方に出来るかどうかなのかもしれない。
客が登場人物を好きになってくれたり、共感してくれればその映画はほぼ成功したと言っても過言ではないかも。
悪の教典は最後まで主役がなぜ殺人をするのかわからなかった。快楽殺人者ではないようだったし、だから最後までなんであんなに若い高校生が簡単に殺されていくのか、その意味づけがわからなくて、ただの殺人ショーになってしまってた。
そういう悪の教典のような映画もあれば、のぼうの城のような映画もあると言うことですな。
それにね、全てがハッピーエンドになるわけではなくて、ちくりと刺すような痛みも残るエンディング。
まだ観ていない人は、ぜひ今年最後の映画にこれを選んで新年を迎えて下さい。
最高の映画でした。
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