数日間、寝食を忘れて描いていた内職物のお話です。
こちらの画像の代物をせっせと作っていたんですね。
ここに描かれた私とマミちゃんが着ている服こそ、我々が先日のディズニー・ハロウィーンで着ようとしていた新作仮装のネタです。
テーマはズバリ、「アメリカのディズニーの海賊ミニーちゃん」。
って、どう考えても誰も分らんだろう。
そんなことは百も承知です。しかし、ガイドブックでこの服装を見るなり一目惚れしてしまい、どうしてもこの服を作りたくなってしまったのです。
ちなみに、シーの「フィガロズ・クロージアー」というショップに飾られたミニーちゃんも、オペラの役に扮しているという設定ですが、元となったデザイン画は同じなのではないかと思っています。
残念ながら今回は製作が間に合わず、中途半端な代物になってしまいました。
そこで、せめて絵の中だけでも完成させたいと思い、この作品を作ったのです。
絵の土台はマグネット式のホワイトボードです。これを使い、オリジナルのメッセージボードを作りました。
それにしてもホワイトボードというのは見事なまでにあらゆる画材を拒絶する素材でした。
ま、そらそうですわな。ホワイトボードの性質上、ペンなどが定着したら困りますもん。
油性マジックで書いても乾くと剥がれてしまうし、もちろん普通のペンで書けばするする消えるか弾いてしまい、非常に難しかったです。
けっきょく、油性マジックで下絵を描き、こすったりして剥がれないように気をつけつつ、アクリル絵の具で着色しました。
とはいえ、アクリル絵の具も決して定着はしてくれません。おそろしくムラになりやすいうえ、ちょっと動かしただけでペロペロと綺麗に剥がれてしまいます。
動かさないように細心の注意を払いながら塗りました。
土台の仕上げに、いくつかのヒカリモノを振りまきました。
まずはラメ入マニキュアを塗り、ネイル用のラメをまぶしました。
マニキュアは流石にくっついてくれるのですが、ラメはやはり定着しません。本当にただ上にまぶした感じです。
しかしこれでいいのです。おなじみラミネートシートを貼って強制的に定着させるのですから。
このシートは幸い、ホワイトボードマーカーで描いても消えるので、これを上から貼ってしまえば、絵を汚すことなくメッセージが書き込めるというわけです。
...ん?待てよ。どうせコーティングしちゃうなら、ホワイトボードを土台にする意味なかったんじゃ...?
いやいや、いいのだ。そこで悩んではいかん。裏側がマグネットであることが必要だったのだから。
このシートでコーティングしたところ、シートの粘着面にアクリル絵の具がくっつき、土台からペリペリ剥がれるという恐怖の事態が起きることが発覚しました。
しかし、シートを裏側まで覆うように貼ってしまえば大丈夫です。この状態でもマグネット機能が保たれることが分ったので、しっかり覆いました。
その上から画竜点睛、ラインストーンやパーツを貼り付けました。
何しろ海賊なのですから、きらびやかでなければなりません。
ヒカリモノが加わると格段にゴージャスになり、こちらの画像のようなケバケバしいメッセージボードがめでたく出来上がりました