倉野立人のブログです。

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〈気になるニュース〉

2012-07-17 | インポート
7/16 Mon.  [ クラちゃんの起床時刻 4:55 AM ]
先日のネットニュースで、やや気になる報道が。
それによると 「 流通大手のセブン&アイ・ホールディングスが、傘下に置く 『 イトーヨーカ堂 』  全173店舗の約1割にあたる約15店舗を3年以内に閉鎖する検討に入ったことが 15日 分かった。営業赤字が3年以上続く地方の中小型店舗を中心に閉鎖し、収益改善を急ぐ。地方では郊外の大型ショッピングセンターに顧客が流出するなど競争が激化。来年2月のJR土浦駅前の 「 イトーヨーカドーあいね土浦店 」 の閉鎖を皮切りに、収益が落ち込んでいる不採算店の処理を進める。
セブン&アイ・ホールディングは、平成21年8月中間決算で、昭和47年の上場以来初の営業赤字となった。その際、平成25年2月までに約30店の閉鎖方針を示しており、今回の閉鎖は、その一環として実施するとみられる 」 とのことです。
この記事を見た(私だけでなく)大抵の長野市民は 「 権堂のイトーヨーカドーは大丈夫?」 と思ったことでしょう。
イトーヨーカドー長野店は、2年ほど前に市が模索した〝権堂市民会館計画〟の際、市の施設とヨーカドーをペテストリアンデッキ(中空廊下)で結ぶプランを固辞した経緯があり、その頃から 「 ナガノ撤退を視野に入れているのでは 」 とささやかれています。
その際、店舗の継続を判断する年限を3年ごととしていることが伝えられ、確か2年後には、その節目を迎えるはずです。
今、権堂でのお買い物は、イトーヨーカドーがその中枢を担っており、ヨーカ堂頼みと 言っても過言でない構図になっています。
もし2年後に長野店が撤退、ということにでもなれば、現状に甘んじたままでは、まさに権堂に大きな〝穴〟が空き、空洞化が加速することは間違いないでしょう。
そのような将来不安があるからこそ、今のうちに街(まち)に体力をつけ・・・それも、行政主導の、何というか医者がカンフル剤を打つような処方ではなく、住民による日常活動の積み重ねによるボトムアップの 体力増進 がされ、大手の動きに惑わされない〝真の強さ〟を育んでいいくことが肝要、と思うところです。
ところで、イトーヨーカドー長野店撤退か!などという話しが出ると 「 だからこそ行政の関わる再開発事業を進めねば!」 という御人が一人や二人は出てきますが、それはある意味での議論のすり替えであり、ある意味で本質を突いていない考えであると思います。
述べたように、今後は、大型店に頼ったまちづくり からの脱却、個店が元気を出しての取り組みが求められているのであり、それが達成できれば、今、郊外へ向かっている人の流れを呼び戻すことになり、権堂周辺に人が住んでいようといまいと関係ないハズです。
逆に、権堂に魅力が感じられなければ、たとえ中心市街地に住んでいても、くだんの住民は、週末にはクルマに乗って郊外店へ買い物に出かけてしまうでしょう。
活性化の本質は、そこに流れる血流であり、元気に動く肢体であり、張り子の虎ではないのです。
活性化にはハコものが必要、という考えが先に立っていたのでは 「 仏つくって魂入れず 」 の説法になぞらえられること必至でしょう。
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