◇「たま電車」搭乗記をゴ報告させていただきます ニャ~ ∫(^^)∫
「和歌山電鐵 貴志川駅」の「たま駅長」が、同社の役員に昇進したニュースを受け、去る11月に、私も議会の行政視察で当地を訪れ「たま駅長」にもご拝顔できたことから、一念発起し(^^)視察報告をさせていただいたのですが、途中 正月行事などが入ってしまい、筆が止まってしまいました ^^;
この朝は(「も」か ^^)幸い、早起きできたので、改めて筆(?)を執り、先日は「オ固いバージョン」でしたので、今回は「たま電車搭乗記」とし、つかの間楽しんだ「ニャン三昧の小旅行」を回想させていただきます ニャ~(^^)
2009年 11/13(金)、行政視察の真剣な眼差しを、つかの間バッグにしまい、ニャン大好きなクラにゃん…いやクラちゃんは、話題の貴志川線の「たま電車」に乗るべく、期待に胸をふくらませて改札をくぐりました。
先日の視察報告にもあるように、平成19年1月、貴志川線の新たな運営を担った「和歌山電鐵」の小嶋社長は、非常に柔軟な発想の持ち主でした。
従前の運営会社が撤退後、貴志川駅は、一時期和歌山市の所有となりました。
その際、駅の敷地内にあった売店に居着いていた「たま」について、市の管理地に動物がいるのはヨロシクないと、処分するよう指導が出され、それを受けた売店のおばちゃんが「たま」の運命(さだめ)を悲観し、小嶋社長に「たま」の命乞いを直訴(じきそ)したそうです。
で、凡人シャチョウならば、聞く耳も持たないところですが、小嶋社長は「たま」の物怖じ(ものおじ)しない〝風格〟に着目し、その閃(ひらめ)きをもって「たま」を〝アニマル駅長〟として採用し、もって、名もないローカル線を一躍全国から注目させる〝広告塔〟としたのでした。
「たま」にしてみれば、の〝処分の身〟から一転、アイドルとなる〝シンデレラ「ニャン」ストーリー〟となったワケですが、運営会社撤退⇔おばちゃん直訴⇔小嶋社長の柔軟発想が「たま駅長」となった誕生秘話は、何というか〝運命の綾(あや)〟を感じずにはおれない「メイク・ドラマ」です。
映画のひとつでもできそうなストーリーですネ (^^)
「たま駅長」の登用と「たま電車」の導入の効果は数字にも表れ、和歌山電鐵が発足当初、200万人を切る状態に落ち込んでいた年間乗客者数を、220万人まで押し上げる実績を挙げました。
貴志川線は、黒字経営とするためには、年間250万人でペイ、ということだそうで「たま効果」で利用者を一気に20万人も増加させた成果を弾みに、今後も利用者の増加が望まれています。
駅についた午前10時頃、待つこと数分で「たま電車」がホームに入線しました。
ホント、見た瞬間に楽しい気分にさせてくれる車体です。
平日のこの時間帯にも関わらず、「たま効果」での利用客増加を裏づけるように、多くの利用客が乗降していました。
で、「たま電車」の〝カオ〟を見ると、ちゃんと「髭(ひげ)」が描かれています。
車内に入った途端「!」、これはもう「ニャンワールド」…とにかく内装も「ニャンづくし」です。
シートのデザインはもちろん、背もたれまで「ネコ型」になっています。
こんな楽しい座席に座れば、誰でも微笑んでしまうというものでしょう(^^)
改装費に3,000万円をかけたデコレーションは、それは徹底されたものなのでした。
特注の「ニャンシート」の向こうの車窓には「イラストたま」が「出発進行!」の合図を送っています。
車内の壁紙に至っては、全面「たま」(@@)
「ウォーリーを探せ」みたく、たま・たま・たま…です。
車両の連結部分には「ようこそ「たま」の部屋へ」という感じの通路フレームと、可愛らしい〝暖簾(のれん)〟が飾られています。
客車の中にも「駅長室」がありましたが、こちらは〝代理駅長〟なのでした。
ふと床を見ると、「たま」の足跡が、「駅長室」に向かって点々とレリーフされており、制作者のこだわりを感じました。
また、何と、車内には「文庫」があります。
これは、子どもが読むのか、読み聞かせるのか…ただ、走行中は車酔いしないかがヤヤ心配ですが ^^;
車内には、沿線の保育園でしょうか、園児たちが乗り込んでおり「たま電車」&子どもたち、はベストマッチの感でした。
ところで、園児たちの頭の上にご注目クダサイ。窓の柱に灯されている「室内灯」これも〝ニャン型〟なのでした(@@)
終点までは約40分ほどの小旅行でしたが、、車内を見聞するうちに、ホントにあっという間の楽しいひとときでした。
やがて「たま電車」は、終点の貴志駅に到着、ホームを降り立つと改札のすぐ脇に、ありました!「たま駅長」の〝いらっしゃる〟駅長室が(^^)
先ほどの園児たちが「かわい~!」と歓声をあげる、ガラス張りの向こうには、確かに「たま駅長」のオ姿が。
和歌山電鐵の小嶋社長が見込んだ「風格」を漂わせ、周囲でいくら人間どもが騒ごうと、泰然自若と、居眠り…いや瞑想(めいそう)にふけっています。
傍らには、パートナーとおぼしきトラニャンが座り、」こちらも落ち着いた表情を浮かべていました。
「たま駅長」は、間違いなく地方鉄道の〝救世主〟として、貴志川駅のシンボルを務めていました。
動物の〝癒し効果〟は、社会のあらゆる場面で、その〝能力〟を発揮しているところです。
私たち人間どもは〝俗社会〟の中であくせく生きているところですが、この「たま」を見るにつけ、その表情から、人生慌てず騒がず、マイペースで過ごすことが大切だよニャ~、ということを教えてもらったような気がしたところです。