あらよっと大作戦

荒くれ・酒盛り・若干の鼻唄 三拍子そろったトレラン&プロレス噺。

2012雁坂峠秩父往還_参戦記①

2012-09-20 | 雁坂峠秩父往還_2012
24時間以内完走=永久ゼッケンの格。

前日のコース説明会で、現在までに349名が永久ゼッケンを獲得と聞いて気づいた。
今回で15回、初期の頃は20名程度で決行した会もあったとしても、昨年は200名程度
今回は最多の250名程度がエントリーしているわけで、均して1会あたり23名。
完走者のリピーターが多い大会だが、「24時間内完走」これはハードルが高いわけだ。

今回26時間10分の準完走でゴールしたけど、永久ゼッケンを狙うとなると、
キロあたり約1分の短縮が必要となる。

前回も書いたが、このレースは「テクニック」も重要、コンビニや販売機・エイド間の地の利など
有効になるとは思うが、24時間内完走するためには、ウルトラマラソンの『基礎脚力』が必要。
自分が準完走できたのは、超長距離への心の折れない感覚とトレイル区間の馴れと装備が
あったからだと思う。
けっしてエイドでダラダラしていたわけではないし、ガリガリくん(くどい)をかじる
余裕はなかったし、いくら丼は胃をやられて食べることができなかった。

エイドの運営・フレンドリーさは信越以上!
炭やの女将さんをはじめみんなに助けられたし、エイドの仮装もイイーね!
信越やUTMFみたく、エイド以外の補給=失格なんて小さいことは気にしない、
コンビニや自販機で買い食いOKなイージーさもOK
関門についてはかなーりゆるい。ただし、関門時間内で通過できたとしても、
ゴール制限時間には間に合わない設定のようなので注意。
第8CP(124.6K)の閉鎖時間は6:00、24時間完走の制限時間と一緒です。

その反面、前半に1500m以上の登り基調と2082mクラスの峠越えたあと下り基調とはいえ、
約90kのウルトラをリスタートするような難易度の高いコース設計と、
開催時期を残暑厳しい9月にぶつけるところ、トレイル区間を含むテクニカルな143Kに対し、
24時が完走制限時間という・・うれしい部分に反比例したドMさを高めてますwww


【装備について】
ウェアなどはいつものことなのでアレしますが、役にたったと思うものだけ書きます。

ザック:グレゴリー・リアクター
キリアン量産型で望もうと思ってましたが、このレースは小銭の出し入れと
ペットボトルをつないでいく給水(コンビニや自販機で買う)が必要と思い、
サブパックなどパックまわりの小物で拡張できるリアクターに変更。
重さや構造も2世代前のモデルですが、使いやすさを優先しました。

シューズ:ニューバランス・MR967
トレイルの区間がありますが、全行程の1/10程度。また、前日までの天候から
ぬかるみは少ないと判断し、ロード・ウルトラ用で望みました。
使い古してつるつるですが、なぜか滑らなかった。
もしトレイルシューズで望むなら、プレートが入っているような突き上げ保護より、
HOKAやテクニカの超長距離向けの保護がしっかりしているタイプがよいのでは。
だけど、トレイルシューズでこのレースでたら、アスファルトで歯を削っちゃうので
もったいない、多分ですが、HOKA系はソールが弱いので1回で引退しちゃうかも?

雨具:ゴーライト・ベルガージャケット
レース後半の明け方(120K前後)に雨にあったが、もっていって助かった。
ビニールのポンチョなどでかわせるのは前半くらいで、後半になればなるほど、
雨にうたれれば体力も気力も消耗する。話によると、この雨でリタイアを決意した人も
多いと聞くし、途中で「着てるのウイブレだよね?」と聞かれたりしたが、
ロードのひとは雨具もたないひとが多いようだ。
雨の中のレースや行動は今年のおんたけウルトラで16時間程度経験しているし、
完走できたのもトレイル前で装備をした(持ち物があった)からだと思う。

ジェル:11個
エイドやコンビニもあるので、2時間に1個として11個。結果として、後半固形物が
食べられなかったこともあり、それによるガス欠はさけることができた。
これもトレイルの経験によるところか。


【スタート~第1CP/33.3K/通過時間10:18】
スタートしてから登り基調が33.3K続く。
特に後半の広瀬湖畔が近づくにつれて傾斜がきびしくなる。
自販機やコンビニも多いので(広瀬湖に近づくにつれてなくなるが)水は途中途中で
購入した方が、軽くすることができるし、何より冷たくて美味しい。
甲府の9月をなめてた(爆)7時くらいから暑いだけでなく、日差しが強くて痛い。
ここの距離感で失敗したのは、33Kといえば、フルマラソンの「30Kの壁」に
あたる長さなわけで、全体距離で見逃していた。
エイドで食べまくったのでガス欠だったと思う。次回活かすなら、途中のコンビニで
水だけでなく、食事系を買うか、この区間用にウィダーなりを持つかした方がよかった。
トレイルとの違いは、ロード帯はイヤでも走るのでトレイルに比べて、ガス欠が早い。
ちなみに、すでのラップ計画から遅れること18分。
登りロード対策は8月後半に集中させたが、やはりにわかに終わった(爆)
ここでM田さんに会う。このレースの参加者はウルトラの層がメインのようだし、
同日に信越五岳・白馬もあるので知り合いが女将さんくらいしかいないw
M田さんと「みんな信越だよねー、あっちは楽しそうだねー」なんて話していた。
ロンリー参戦は慣れているが、いやー、仲間がいることにこしたことはないよね。



ランニングデビルマンさんの後姿。
デビルウィングは、夜間用に電飾仕様になっててかっこよかった。

【第1CP〜第2CP/雁坂峠小屋/8.7K/通過時間12:53】



雁坂峠の登山道まではゆるい下り基調となり、即登山道かと思っていた分気が楽だった。
林道〜登山道の途中まではアスファルト区間もある歩きやすかったが、雁坂峠直前は
スイッチバックが続くのでキツイ区間となる。
直登となるキタタンの姫次の登りを経験していれば、なかなか歯ごたえあるという感じ。
ここでは脚力温存のため、枝を2本拾いWストックにして登った。
トレイル用のストックを使っている人もいたので、次回はストックを使おうと思う。
平地でもノルディックスタイルで温存できる。



エイドは↑の感じ。コスプレもあり、雁坂小屋の湧き水で作ったラーメンは美味いが固いw
このエイドだけでなく各エイドの飲料が、湧き水や氷で冷されているこれはよかった。
ぬるい飲み物ほどまずいものはない、ハイドレを使わない理由もぬるくなるからだ。

〜長いですが続きます。