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京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

試食、それは主婦の鏡?

2009年03月18日 | 今日も生かされて


   試食して 買わされたら それは敗北
   買わないから 試食はおいしい
   買わずに 試食だけした時 真の勝利者となる
                “みさえさんの訓示”

人は共に何かをする(do)事でつながりを実感し意識も高まるようだ。子供達の遠足・修学旅行、スポーツ選手の強化合宿も然り。同じ釜の飯を食い、個々を知り連帯を深めていく。畑仕事に共汗し、やがて実りを前にしては共感、共食。それは嫁姑の関係改善に一役も二役もかうのだろう。

困った時のデパート頼み、食品売り場の試食フルコ~ス。そうなると……。

アイディア満載、何でも自分で試してみたい婆さまは、「おいしい」と口にしながらその作り方を聞き出そうとする。「買ってよ~買ってよ~」、しきりに促す3歳児Jessie。
(バカモ~~ン、ナニヲツマランコト……)「ハヨウ 行くよー」と軽く婆さまを押すのが、外食嫌いで本の谷間に暮らす大黒柱。
人数さえ集まれば多少の恥は掻き捨て、「ちょっとからくな~い?」「買って帰りましょうか~?」とニコッ、傍らから即座に「いらな~い」と3歳児の助け船。惜しそうにその場を去る役回りは私。

とまあ、我が家を想像すればこんなキャラをひっさげて、真の勝利者を目指したフルコースの舞台を回るのだろう、きっと。

3歳児でさえ、最近はしきりと「恥ずかしーじゃない」って顔を覆う。
根はかっこ悪いのがお嫌いの見栄っ張り族、しかし、それぞれの思惑もちぐはぐなこの家族、孤独の奈落に沈むことのないよう、どんな手でつながり合おうか。フルコースさえだめとなると……。

主婦の鏡に映るものは、新聞折り込みのチラシばかり???

コメント (8)
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妖精に誘われて

2009年03月18日 | 今日も生かされて
        

やわらかくやさしい淨土からの迎えの風とか言われる、春を告げる風「涅槃西風(ねはんにし)」。水面を渡る風の冷たさ、髪を乱されながら、春めく景色にもあまりこころ浮き立つ事もなく当たっていた先日。

17日、彼岸の入り。
此岸、この世に生きる限り自分中心の執着心というものは捨て去ることができないのだろうか。
平凡に、自分のためにそして誰かのためにも尽くせる生き道を工夫したいと願いつつ……。そんなに強がらずにすむよう、淡々と人生を送りたいとは思うのだけれど。すべてが「自分」から始まるようだ。

雲をおこし雨を呼ぶとされる竜。秋分以降の半年間を淵に潜んでいた竜は、この春分の生気に乗って天へ駈け昇るとかだ。想像、壮大な想像。
時節柄か、新聞紙上も連日竜が踊る。天井画として有名な妙心寺の「八方睨みの竜」(堂内どこから見ても天井の竜と目が合う)・相国寺の「鳴き竜」・建仁寺の……、東福寺の……。デジタル技術で制作した建仁寺の複製品が近々公開されるともいう。

私も天まで、あの見事な竜のひげで、思いっきり……宇宙までも……行かなくていいな。ましてや浄土だなんて滅相もないこと、お断りだ。
   
   いま私の願いごとが かなうならば 翼がほしい
   この背中に 鳥のように 白い翼つけて下さい

「ただ少しだけ浮き上がる力を下さい。」
な~~んて、他力ではあきまへんな。
ないものねだりはやめて、自分の足りなさを自覚しなおすしかないのに。「努力」の原動力ってのは自分の心に眠っているはずだから。

ぽかぽか陽気に誘われて3歳児と植物園へ。
彼女のお目当ては、一角にある公園。お世話好きの花が咲き、ズボンがずり落ち、ハンケツ状態などものともせずに仲良く駆けずり回る。声がかわいい。

      
コメント (4)
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