goo blog サービス終了のお知らせ 

京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

右に?左に?

2009年03月03日 | 今日も生かされて
『「有職」とは先例のしきたりに即することを意味する言葉で、平安京の宮廷から遥かな時を越えて今日に受け継がれてきました。儀式や行事において定めを取り違えることのないように、大切な決まりごとを代々継承し京文化の正統の証となっていったのです。』
精魂傾けて伝統美が息づくひな人形を仕上げていると。
「時を惜しまず、名を惜しむ」と語られるのは、有職司七代司の豊泉さん。

その人形は、きれ長で伏せ目がちな気品に満ちた「うりざね顔」が特徴とされる。
さあ~~て、四人も女がいる我が家においていったい誰が最上段にふさわしいだろうか。
いくら年齢に似あわず元気とはいえ○○様ではちと、3歳ではこれまた……、となると娘と私と?? あつかましいお話だ。純粋の京雛ではないしなあ。

京の有職ひなは、古来よりの序列に従って(左が上位という)、向かって殿を右、姫を左に飾るとされる。
東京の人形店から届いた娘の初節句祝いの雛段。向かって右に女びなを飾っている。飾り付けの案内書にそってそのままずっと続いている。混在しているのは京都特有の現象だと聞く。あなたのおたくでは?

古式の置き方を希少価値としてあまり取り上げすぎるのも、自ら「絶滅危惧種」と言いはやすようでカッコヨクナイとかだが……。

災いを流し健やかな成長を祈る流し雛の行事。不況のご時世も一緒に流せればいいのに。

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする