訪問

久しぶりに離れている友人宅を訪問した。。
陶芸家のご主人が蕎麦に凝り、何年かしたのだが、工房の傍らに、窯食堂なるものをしつらえて、得意の手打ち蕎麦を食べられるようにしたらしい。。
元々、塩釉をうわぐすりとして使っており、象潟の海まで出かけて自然海塩も作っていて、そこから美味しい水と蕎麦粉、自然塩とが揃って、趣味で蕎麦打ちに凝り出したらしい。。
予約を取って、蕎麦のコースを出し、２０００円程で食べられるらしい。。
お知らせを貰ってはいたが、中々行く機会が無く、一度は訪ねたいと思っていた。。
たまたま、知り合いのお子さんが結婚したので、友人の窯場で、何か贈り物になるものをと、探しがてら出かけたのでした。。

若い二人への贈り物ならば、他のきらびやかでもっとお洒落なものの方が良くはないか、何もわざわざ地味な器などと・・友人に笑われた。。。（＾＾ゞ
贈る側の気持ちを分かってくれそうな若いご夫婦なれば、私なりの思いを伝えるものでいいでしょ・・・と、屁理屈をこねて、使い勝手の良さそうなカップと少し大きめの丼型の器を選んだ。。
色もわりあい、白っぽいものを選び、私の手作りのパッチワークでランチマットやカップ敷きのようなものを作って添えることにした。。

かれこれ１５年以上になる工房の展示物を何度も見ているが、何度見ても手作りの器というのは飽きないものだな・・と。

その器の独特な丸みやふくよかさは、きっと奥様である彼女への思いなのだろう・・・とか、話す程に味わい深い彼女の心の豊かさや柔らかさへの憧憬のように思われる。。

芸術を志す方には、独特の癖のようなこだわりがあるように思えるが、彼女が人知れずそのこだわりに苦悩し、はぐくみ支えてきた積み重ねが、どっしりと腰を据えている。。
気兼ねない会話は疲れを知らず、彼女の素のまま、ありのままの今であり、近頃少しばかり日常に窮屈な思いの私には、とても心地好いリフレッシュでもあった。。
さて・・
贈り物のパッチワークでも始めましょうか・・・ね。（=＾ー＾=）