花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

七五三 タイプ別傾向と対策!!!

2012-08-14 11:29:09 | 七五三
夏休みに入ってスタジオの七五三撮影にも7歳さんが増えてきています
普段の平日は圧倒的に3歳さんと5歳さんが多いのでとっても新鮮
7歳さんともなると、ちゃんと自分の意見をいう事ができ、ヘアメイク時のおしゃべりもすっかり一人前
楽しくお支度させて頂いています

さて、年間を通してものすごい数の七五三の着付けをさせて頂いていますが、お子さん達の個性は十人十色
個性的な子供達・・・・本当に面白いです。
そこで、日頃の経験を踏まえてよくいるタイプ別傾向と対策を考えてみました。

ケース1:モジモジちゃん

その名の通り、恥ずかしがり屋さん。3歳の女の子に多いタイプ。
撮影中もバッグの紐を触ったり、髪飾りをいじったり、うつむいたりとモジモジ。
このタイプは時間と共にリラックスしていくので、焦らず本人の好きな話で気持ちをほぐしてあげましょう。

ケース2:コチコチちゃん

とにかくガチガチに緊張しちゃって、動きも顔も引きつり固い表情。親からすると「いつもそんな顔じゃないのに~」とちょっぴり残念な状況。どの年代にもいるタイプ。
でも、大人だってもし同じような撮影になったら引きつっちゃいますよ
「笑って笑って」と言っても自然になんて笑えません
モジモジちゃんと同じように時間と共に表情が柔らかくなってくるので、あまりプレッシャーを与えず、お子さんが楽しくなるような会話や、時には親の変顔で盛り上げましょう
実は一番効果的なのが兄弟姉妹の力お兄ちゃんやお姉ちゃんに笑わせる役をお願いするのも効果的です。

ケース3:ママママちゃん

「ママ抱っこ~」「ママきて~」とママから離れられない甘えん坊さん。3歳の女の子に多いタイプ。
ヘアメイクも1人では座れずママのおひざ、撮影中もママがすぐ隣にいないと1人では頑張れません。
無理にママから引き離すのは逆効果。不安を倍増させない事が大事。
ヘアメイクはママに抱っこしてもらって行い、撮影中はできるだけ近くににママにいてもらってフレームに入らないギリギリの距離で見守ってもらいます
お子さんによっては、緊張がほぐれてくるとママがいなくても大丈夫になる場合も
好きなおもちゃや遊びに集中させる事で、ママの存在をちょっとずつ消していきましょう。

ケース4:イヤイヤちゃん

日常でもイヤイヤ期真っ盛りの2-3歳。当然「着物きたくなーい」「お写真撮りたくなーい」
このタイプは本人が状況を「受け入れる」までとても時間がかかります。
長期戦になる事が多いのと、場合によっては撮影が不可能になる事も・・・
優しく言い聞かせて納得する場合、だましだまし何とかやらせる場合、そして、どうにもこうにも頑なに拒否する場合は泣いても強制的にさせる場合。
時間をかけて色々試してみます
最終的にはママに許可をもらって泣き叫んでも、無理やり着せてしまいます(虐待に見えるかも・・・
でも、意外や意外、着てみてしまえば諦めるのか、その後はすんなり撮影できました~なんて事もあるので驚き。
子供の切り替えの早さはすごいです
ただ、お子さんによっては強制的に着せた事で怒り倍増さらに収拾がつかなくなる可能性もあるので要注意。
ご家族は根気強く粘り強くお子様と向かい合いましょう。


ケース5:ウロウロちゃん

来てそうそう、落ち着く間もなくあっちウロウロこっちウロウロ・・・
3歳と5歳に多いタイプ
着付け途中でもおかまいなし、着物を引きづりながら歩きだす事も。
好奇心が旺盛で自分の欲求のままに行動します。
追いかけながら着付けますが、じっとして欲しい時はママやパパにご協力いただきます
3歳さんならママやパパに抑えてもらい、5歳さんなら一喝してもらうと一瞬おさまるので、その隙に一気に着付け。
3歳さんの被布なら、3枚重ねた物を1回で羽織らせて時間短縮。
5歳さんは「10秒頑張ろう」と目安を示すと、その間は何とかじっとしていられる事が多いので見通しをたててあげるといいですね


ケース6:フニャフニャくん

別名「疲れ太くん」。圧倒的に5歳の男の子に多いタイプ。
すぐに根を上げるヘタレ君。「着物くるしーい」「疲れた~」「まだ~」・・・とにかく愚痴が多い
撮影途中にしゃがみ込む頻度も高い。
そしてなぜか長男に多いのがこのタイプ。次男三男は意外とたくましい
ポイントは愚痴を軽く受け流す事。そして、ウロウロちゃんと同様に終わりの見通しを立ててあげる事が大事。
「10秒頑張ろう」作戦で一瞬の頑張りを繰り返す事で、なんとか切り抜けましょう。


ケース7:ニヤニヤくん

これまた5歳の男の子に多いタイプ。
いわゆるおふざけ大好き君。5歳は羞恥心も生まれる時期。撮影の恥ずかしさから変顔したりニヤニヤしたり悪ふざけしたり・・・
このタイプは親が「イラッ」となる典型的パターン
悪ふざけの相手はせず、いつもよりちょっぴり厳しく対応します。
あまりに悪ふざけがひどい場合は、撮影時に親から離すと案外急にしっかりしたりするんです
恥ずかしいという気持ちはある意味成長の証。
飴とムチを使い分けて、気分を乗せてあげるといいですね。

上記以外にも着物を着てどこにでも寝そべってしまう「寝ころGirl」、調子にのってぶったり蹴ったり「暴れんBoy」の困ったちゃんなどなど・・

きっと「うちはこのタイプだわー」なんて、殆どの親が思うはずです
親の思うとおりにいかないのが子供なんですもんね。


撮影だから。。。と気合を入れすぎるとどうしても子供にプレッシーを与えてしまうので、ご両親は大きな心で受け止めて上げてくださいね。

コチコチだって、変顔だって、それが今の時期のお子さんの表情、そして個性。
それはそれで「面白いな~」って親も楽しんでしまいましょう

七五三の撮影に向けて是非お家でやっておいていただきたい事は・・・

「綺麗な(かっこいい)着物を着てお写真撮るんだよ~」とわかりやすく話をしてお子様の気分を盛り上げましょう。撮影の様子が載っているHPや着物を見せて具体的に示してあげるのも良いですね。

撮影が苦手そうなお子様には「お写真頑張ったら○○食べようね、○○行こうね」とちょっぴりご褒美を約束してみましょう。

髪を結んだ事の無いお子様は、家で髪を結ぶ練習をして、髪をいじられる事に慣れておきましょう。メイクもママと一緒に何度かやっておくのもおすすめです。


夏明けからはいよいよ七五三シーズン到来
「楽しい七五三」になるように、撮影やお参りの日までにお子さんとしっかりお話して当日を迎えましょう
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