花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

とにもかくにも、まず撮影!

2018-09-27 21:45:07 | 七五三
9月も後半戦
毎日毎日毎日毎日・・・・・地道に七五三の打ち合わせと資料作りに励んでおります
コツコツやっても、新しくお申し込みが入り、なかなか終わりが見えません
そういえば、昨年もつらい1か月だったな~(遠い目・・・)

さすがに疲労がたまり、ここ数日体調は最悪でした
昨日はママ友と久しぶりのランチで気分転換。
今日は1日在宅で、事務仕事が進み、少しだけトンネルの出口が見えてきました
事務作業が一段落するまで、もう一息。がんばるぞ~


さてさて、七五三のお打ち合わせをしていて、ものすごく気になった事がありました


スケジュールの組み立て方


どのお客様にも着付け後のスケジュールを確認させていただくのですが、意外と多いのが


 神社での祈祷 → 撮影


中には10:00仕上げのお支度で祈祷とお昼ご飯を挟んで、撮影が14:00からというお客様もいらっしゃいました


ちょっと待った~
この順番はお勧めしていません

とにもかくにも、まず撮影


なぜなら、お子様が苦しがる、脱ぎたがる、機嫌が悪くなる、眠くなる
その上、着崩れやヘアの乱れも起きてきます

日頃、スタジオで着付け後に撮影の間、子供たちがどのようになっていくか見守っていますが、
早いお子様で10分持たずに

「脱ぎたいっっっ

となってしまうケースも多々あります。

スタジオでは着付け後すぐに撮影→お脱がせが可能ですが、お出かけとなるとそうはいきません

そうならない為にも、お子様の気をを紛らわす事ができるうちに撮影を済ませて、あとはゆっくりご祈祷&お食事がおススメです

脱ぎだしたら誰も止められません。
私達も同行できるわけでないので、着せ直してくれる人もいません

そんな恐ろしい状況を避ける上でも、スケジュールは着付け後まず撮影で組まれることをお勧めしています。

上記の14:00撮影のお客様は打ち合わせ後すぐお支度時間を変更し、撮影までの時間を短くすることができました


七五三シーズンがいよいよスタートしますが、お子様に合わせたスケジュールを考えてみてくださいね


本日のお写真は七五三のお母様です
色無地のお着物は控えめでお子様を引き立てるので七五三にピッタリ。
お子様が男の子の場合、着物が黒や青などダーク系が多いので、お写真のような暖色系のお着物は、華やかさもプラスされてお勧めです
とても上品なお美しいお着物姿でした
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3才あるある。

2018-06-12 21:03:08 | 七五三
梅雨に入り、天候不順な日が続いています
先月、今月とがっつり風邪を引いてしまいましたが、ようやく回復しつつあります
皆様もお体にお気を付けください

さてさて、梅雨のジメジメにも負けず、スタジオでは元気なお子様達の七五三撮影が繰り広げられています
ここ最近、3才のイヤイヤちゃんが続き、あの手この手でなんとか撮影を切り抜けることに成功しました

ブログでも何度か記載したことがあったかもしれませんが(記憶が薄くて覚えてませんが)今回は3才さんのあるあるです

よく3才お子様のお母様から

「うちの子、今年七五三ができるか心配で・・・・

とのお話を伺います。

そのお気持ち、とてもよーーーーーくわかります

なぜなら、3才七五三は「魔の2歳児」と言われるイヤイヤ期真っ盛りの時期

知らない方のために

 「魔の2歳児」 

2歳~3歳の頃に自立心が芽生え、なんでも「自分でやる!」と言う時期。自分の意見が強くなり親の言うことをなかなか聞かなくなる、いわゆる「イヤイヤ期」です。

もちろん、このイヤイヤ期は個人差があり、激しいお子様とそれほどでもないお子様がいらっしゃるようです。

この時期の七五三で起こるのが・・・

「着物着ないっ
「お写真撮らないっ
「おうちに帰るっ
「脱ぎたいっ

こうなると、そう簡単にはお支度は進みません。
まずは、お子様の様子を慎重に判断します

その上で、楽しい雰囲気を作りながら、声掛けしたり、好きなおもちゃを用意したり、好きな動画を見せたり、お菓子を食べてもらったり・・・
手を変え品を変え、お子様の気分転換をはかります

ここで大事なのは・・・

「決してせかさない焦らせない

せっかくの関係構築が台無しになってしまいます

お子様が嫌がるのはお子様なりの理由があるんだと思います。
その理由の一つが

「緊張 


2才や3才さんでも緊張するんです 撮影の時にカッチカチのお子様もたくさんいます。
その緊張感が何かわからず、不安から「イヤイヤ」が強く出てしまうんですね


「昨日の夜はものすごく楽しみにしていたのに・・・・・

というお話も、たくさんのお母様からお聞きします
ノリノリで着物を着てくれると思いきや、予想外の「拒否
お母様も戸惑ってしまいますよね。

お子様は着たい気持がある一方で、何だかわからない不安感から「着たくない」となってしまうようです。


すんなりお支度が終わったケースでも・・・油断はできません

じっとできなくて動き回り、写真が撮れない
ママから全く離れられない
突然泣き出す

などなど・・・・
予想外の事はたーーーーくさん出てきます

さーーー、どうしよう~となりますが・・・・
冒頭に書いた、ありとあらゆる作戦を繰り広げると、お子様に必ず「隙」が生まれんです。
それは突然訪れます

好きなおもちゃに気持ちが奪われたり、気持ちが乗ってきたり・・理由は様々ですが。
その一瞬の「隙」を見逃さず、一気にお支度を進めると、今までが嘘のようにあっさり着てくれて撮影もニコニコ
という場合が意外とありますね。

もちろん、最終手段で「大泣きしても無理やり着せる」という選択もありますが、それは本当に最後の最後。
できれば避けたい方法です

そこで、3才の七五三を無事に乗り切るには・・・


子ども慣れしている写真館や出張撮影会社を選ぶ
当日までに着物を見せたり、足袋をはいたり、草履の練習したりと着物に親しむ
髪の毛を触られる練習をする(髪が短くてもお母様がゴムで結んだり、ピンで留めたり刺激に慣れてもらう)
お子様の好きなおもちゃ、お菓子、動画などを準備しておく


そして、当日はどんなに泣いても温かく見守ってください。
当日は、ご家族のお力もお借りすることがありますが、一緒にお子様の気持ちに寄り添いながら進められたらいいな~と思っています

それでも、どうしてもお子様のイヤイヤが強い時期の場合は、思いきり半年から1年遅らせるのも手です
お子様の成長は早いので、1年後には嘘のように聞き分けが良くなるケースが多々あります。

撮影を予約する前に、お子さまの様子をしっかり見てお決めいただくと良いと思います。
七五三は子供の成長を祝う行事

「イヤイヤ期」もお子様の立派な成長なので、そこも含めてお祝いしたいですね

さてさて、本日のお写真は昨年ご訪問した七五三のご家族です。
お子様が4人いらっしゃって(1人お支度中で入れませんでした)、とても仲良し。お兄ちゃんが優しい~
7才お嬢様はお着物がとても嬉しかったようで、ニコニコ笑顔が可愛かったです
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七五三は夢の時間☆☆☆

2018-05-25 09:30:01 | 七五三
毎日暑い日が続いていますね
今年の夏はどれだけ暑くなってしまうのでしょうか・・・
暑さに備えて、ひんやり寝具買ってしまいました

さてさて、先日7才お嬢様の七五三の前撮りのお仕事に行ってきました
前回のブログにも書きましたが、この季節の外での撮影は新緑が綺麗で最高ですよ(今年はちょっと暑すぎですが・・・)

日頃、お客様にはご希望のヘアスタイルがあれば事前に写メを送ってもらってもよいですよ~とお話しています。
そんな中、お嬢様のご希望のお写真が添付されてきました



意外や意外にもチャイニーズ風
着物にこのスタイルはありかな???

一応、このヘアスタイルで大丈夫か確認させていただくと・・・

「以前からお団子ヘアに憧れていて、イベント時にリクエストされるのだけど母がうまくやってあげられなくて・・・」

とのご回答。
お嬢様のご希望をかなえてあげるお母様のお気持ち、素敵です
中には、お嬢様の選んだヘアスタイルを見るや否や、

「お母さんは絶対別の髪形が良いと思う
とお子様のご希望と違うヘアスタイルを押せ押せタイプのお母様もいらっしゃいますからね

7歳はもう、しっかり自分の好みや意見があるお年頃。
七五三はお子様の成長をお祝いする儀式ですから、自分でスタイルを決められるのはとても立派な成長の証です

そして、私的には七五三はお子様にとって夢の時間にしてあげたい

ヘアアイロンで髪をクルクルに巻いたり
メイクをしたり
憧れの編み込みをしたり
前髪を斜めに流したり
可愛いお着物をきたり

それだけで、おしゃれ好きなお嬢様たちは笑顔いっぱい
非日常の経験をすることで、夢の時間を味わっていただきたいですね。

ディズニーランドで「ビビディ、バビディ、ブティック」という、お子様がお姫様に変身するサービスがあるそうですが、まさにそれと同じイメージです。

お嬢様が日本のお姫様に変身するお手伝いをするのが仕事だと思っています
なので、できるだけお嬢様のご希望に沿った仕上がりを心がけています

そして・・・・チャイニーズ風ヘアはというと



とーーーってもキュートなお姫様になりました
お嬢様もずーーーっと喜んでくださったそうです

これからも、たくさんのお嬢様たちの夢をかなえるべく頑張ります
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前撮りのススメ♪

2018-05-05 22:57:20 | 七五三
ゴールデンウィークも残り1日
皆様いかがお過ごしでしょうか???

明日は友人の7才お嬢様の七五三前撮りのお支度です
3才の時にもご訪問したので、お嬢様の成長ぶりがとーっても楽しみ

さてさて、季節の良いこの時期だからこそお勧めしたいのが「七五三の前撮り」です
2年前に書いたブログの再利用ですが・・・
七五三をお考えのお母様、参考にしてくださいね



七五三と言えば秋のイメージですが、これからの季節におススメなのが

  前撮り 


このお仕事をしていて、感じるのが秋の七五三の集中のすごさです
お客様にはよくお話させて頂いていますが・・・

11月の土日の七五三はものすごい混雑
神社も駐車場待ちやら、ご祈祷待ちやら、ストレス満載
大手スタジオ撮影では、お客様がごった返して待ち時間が1時間。
出張撮影を頼まれているお客様は、雨の場合の次の延期先の予約がなかなか調整できません。(出張着付けも同様・・・

小さなお子様を抱えて、人ごみの中のイベントはストレス多しです


そこで、撮影だけでもすいている時期にゆっくり行うのが、とーーーーーってもおススメなんです

神社がすいている
季節が最高
新緑がきれい
撮影や着付けの予約がとりやすい
天候不順の時の延期が調整しやすい
秋と違って、風邪などひきにくい
夏前なので、お子様が日焼けしていない(秋は真っ黒に日焼けしたお子様も多いですね)


撮影はお子様のご機嫌がとても影響しやすいので、お子様がベストコンディションの状況をつくってあげるのがいいですね
4-5月は特におススメですが、午後は風が強くなる日も多いので、さわやかな午前中が良いと思います

今年はお着物にはやや暑い日が多い傾向ですが、6月までは前撮りが十分可能ですよ。
春の撮影はとーーーーっても気持ちがよいので、前撮りはホントにおススメです
是非、参考にしてみてくださいね


本日のお写真は昨シーズンご訪問した七五三のご家族です
3人のお着物姿はとても華やかで素敵でした
日本髪ってやっぱり良いですね~
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流行ってます!

2018-03-25 16:25:03 | 七五三
桜満開
春爛漫ですね~

ようやく、ようやく卒業シーズンが終了いたしました
体調不良も朝寝坊もなく、無事にご訪問ができてホッとしております。

明日は七五三のお仕事、その後は入学シーズンまでつかの間の平常が戻ってきます
お休みできる時間はわずかですが、充電して4月に備えたいと思っています


さてさて、今年の卒業シーズンもお子様の袴の着付けのお客様が何名もいらっしゃいました
お子様の袴姿、流行ってますね~

先日もテレビのニュース番組で取り上げられていましたが、なぜお子様の袴が流行ってきたかというと・・・

お子様の袴のレンタルが充実してきたこと。
そしてなんとあの映画の影響が・・・・

「ちはやふる」

広瀬すずちゃんをはじめ出演していた女の子の袴姿が「可愛い~」 と評判になり、袴を着る子が増えたとか
先日、テレビで放送されていた映画をみましたが、確かに可愛いですね

学校としては年々華美になるのに警戒して、袴禁止をするところもあるとか・・・
お母様としてはスーツを買うにしても高いし、買っても今後着る機会もあまりないし、袴にしちゃいたいという気持ちもよくわかります。

保護者と学校との間で今後どうなることやら
卒園式や小学校の卒業式の袴ブームはまだまだ続きそうな予感です

そして・・・お子様に袴を着用させる上で気を付けたい事があります

①履物を草履にするか、ブーツにするか。
履物よって袴の長さが微妙に異なるのでレンタルや購入の時に注意してくださいね。
草履の場合はくるぶしギリギリの丈の袴をご準備ください。

②七五三に着た着物は要注意
秋の七五三から半年経過し(男の子の場合は1年以上)、お子様の背丈がかなり伸びている可能性が高いです。
袖がツンツルテンになっている場合があります
1か月前には必ず試着して、袖が短くなっていたら肩上げの位置を外側にずらして袖丈を伸ばしてあげるとよいと思います。
男の子の袴に限っては相当短くなっているかも・・・袴だけでも今のサイズに合うものを揃えてくださいね。


本日のお写真は卒園式の可愛いお嬢様4人組さん。
小さいお子様の袴姿はホントキュートです
お嬢様お二人はお恥ずかしいとの事でお顔を隠させていただきました
皆さんとっ~ても喜んでいただけたとの事で嬉しい限りです
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お国が違えば・・・

2017-12-01 21:47:02 | 七五三
12月に入りました~
年々、月日のたつのが早く感じます。年をとると早く感じるっていいますからね~

七五三の出張着付けはいよいよラストスパート
その一方でスタジオの七五三は年中無休で続いています


さてさて、ここ最近スタジオでは3才イヤイヤちゃんに遭遇することが多く・・・・

「着ない!」「やらない!」「帰る!」

連発

そんな時は、まずは慌てずにじっくり観察するようにしています
ご両親の説得で着てくれるお子様もいますからね

説得フレーズでダントツに多いのが・・・

「後で〇〇買ってあげるから」

ですね
アイスだったり、お菓子だったり、おもちゃだったり・・・・


他にも

「チョコ食べる?」「グミ食べる?」「ジュース飲む?」
「スマホ見せてあげるから」


と、ご褒美ぶらさげ作戦ですね
思えば、私も子供が小さかった頃は言ってたかもな~(遠い目)

ご褒美に釣られるお子様、そんなんじゃ釣られないお子様・・・色々ですね。

ところが、以前出張でご訪問したお客様宅での事
お父様が外国の方でお母様が日本の方。

お嬢様は超可愛い3才ハーフちゃん
しかし、かなり強いイヤイヤちゃん
髪の毛も着付けも全く手が出せない状況になっていました

そこで近くにいたお母様側の日本人のおばあ様が

「クッキー食べる?」

とご褒美作戦開始しようとしたところ・・・


お父様から

「NO

とストップがかかりました。


そしておばあ様に優しく

「クッキーをあげてしまうと、ご褒美がないと頑張らない子になってしまいますから・・・

と流暢な日本語で説明していました。
確かに・・・ごもっともです



「でも、どうするんだろう~」と様子をみていると

お子様を部屋の端に連れて行き、しっかり目を見て何か話しています。
5分位続いた後、お父様が連れてきたお子様は、いやいやが収まり頑張ってヘアと着付けをさせてくれたんです


「一体何を話していたの~~~~っっっっっ

と気になったものの、会話の内容は最後までわかりませんでした。
しかし、そこには親子の何かしらの信頼関係があったと感じました

ご褒美作戦をしなくても、お子様の態度を軟化させる事ができるという場面を目の前で見せていただきました。
お国の違いかもしれませんが、こういうちょっとした積み重ねで自立した大人が出来上がっていくのかも・・と目から鱗の1件でした

ご褒美作戦が悪いとは思いませんが、ご褒美がなくても頑張れるようになる教育って素晴らしいですね
私も見習おうっと

本日のお写真は可愛い3歳さんとお母様
お母様の青い着物とお子様の赤い着物のコントラストがとても綺麗でした
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カチカチのアイス。

2017-11-23 19:14:07 | 七五三
11月も終盤となり、七五三シーズンもいよいよ後半戦
今週は駆け込みの七五三のお客様が多く、平日も朝から七五三のお仕事に励んでいます

そして、ようやくようやくようやく、今シーズンの七五三のお客様の資料作成が終了しました
8月から毎日資料を作り続け、4か月間かけて全てが片付きました。長かったです~
しかし、日々の疲労が蓄積していたのもあり、お仕事先から風邪菌をもらってしまい、先週は体調大崩れしてしまいました

久しぶりに悪寒と全身筋肉痛であわや「インフルエンザ????」との心配もあり、翌日の仕事を控え・・・

このまま起き上がれなくなったらどうしよう~

とドキドキしましたが、翌日にはなんとか回復
無事に仕事を終えることができました。

危なったです~

12月まで、まだまだ七五三は続くので、体調を崩さないよう頑張らないと


さてさて、七五三のお仕事はとーーーーっても楽しく大好きです
お肌ポッチャポチャの可愛い3才さん、元気いっぱい表情も面白い5才さん、ちょっぴり大人な表情を見せるお年頃の7才さん。
毎日、様々な個性のお子様にお会いする事ができてとっても刺激的


しかし、着付け師さんの中には七五三のお仕事は「苦手」と思っている人も多いようです
お子様のお仕度は大人と違って言う通りにはなってくれませんからね

七五三のお仕度のポイントはずばり

「寄り添う」

事だと思っています

私自身でいえば、スタジオと個人のお客様合せて、1年で200人以上のお子様を見ています
その経験値と元々持ちえた直観力もあるのか、お子様と会ってちょっと様子をみるだけで、その子がいまどう感じているかわかってしまいます

最初からやる気満々のお子様はそのまま楽しく進めてしまうだけでOK

しかし、イヤイヤちゃん、ドキドキちゃんとなるとそうはいきません
3才さんに多いのですが、そういう時はじっくりあわてず焦らず対応するようにしています。

先日ご訪問したお客様宅でのこと
事前に打ち合わせの時に、3才のお嬢様がとても人見知りで、お仕度ができるのかお母様がとても心配されていました。
ご訪問すると、緊張した様子のお嬢様

なるほどなるほど知らないおばちゃんが来るだけで緊張してしまいますよね

そういう時にまず行うのが、心の距離を縮めることです
これは本当に難しい。
ぐいぐい攻めても引かれるし、こちらからいかないと距離は縮まりません。

お母様のお仕度中に、無理のない範囲で好きなアンパンマンの話でちょっとずつ近づいていきました
ご自宅という事もあり、徐々にお嬢様の顔から緊張感が消え、笑顔が増えていきます。

笑顔を見せてくれるのは心を許してくれているってことですね

しかし、まだまだ道のりは長い・・・・
お嬢様のヘアと着付けが待っています

まずはヘアから・・・
お子様の椅子の隣にお母様の椅子を用意して座ってもらってから、

「ママと遊びながら可愛くなろうね~

と軽く誘うとスムーズに椅子に座ってくれました。
しかし、ちょっぴり緊張顔。
それでも、最後まで頑張ってくれました

これなら大丈夫

と思った矢先、着物を着る段階になると

「着ない~~~

と泣き顔に・・・・

ここで、絶対やってはいけない事。

「せかす」「叱る」「おどす」

「早く着なさい」「どうして着ないの」「おいていっちゃうよ」などなど・・・

親御さんの気持ちもわかりますが、お子様は心の中で戦っているんですね

「着たくない。でも着なきゃいけない」って3歳でもわかっているんです


思春期の子が宿題をやろうと思った矢先に「宿題をやりなさい」と言われてイラっとするイメージですかね


ここで大事なのが冒頭で書いた「心に寄り添う」事です
まずは着物とお友達になってもらうような遊びを入れてみました。

好きなキャラクターを選んでもらって、そのキャラクターの声を代弁するふりをして
「○○ちゃんの可愛い着物姿みたいな~」「着物で一緒に出掛けたいな~」・・・
もちろん、それですぐに着てくれるほど、甘くはありません

次に小さなお人形を着物の袖に通して「トンネル通りま~す」と出たり入ったりさせてみたり・・・
袖から出てきたお人形を触ってもらって、そのまま腕を袖を通せれば成功でしたが、そこまではいかず

隣の部屋に行ってしまったお嬢様からは心の葛藤をしている様子が見られました

そこで、お母様に今後の進め方について相談。
もし時間ぎりぎりまで着なかったら、泣いてでも無理に着せる方法がありますが、その場合はすぐに出発するのが鉄則
外に出ることで一気に気分が変わるから、立ち直りやすいんですね
しかし、しっかり意思をもったお子様には逆効果の場合もあるので、慎重に行う必要があります。


とりあえず、会計も先に済ませてご両親に出発準備をしてもらいました。


その数分間がお嬢様のクールダウンになったのか、

「着物を着てお出かけしようか」と声をかけると、嘘のようにすんなり応じてくれました

もちろん、本人なりにドキドキと戦っているのがわかるので、着物は3枚重ねて一気着せ
これも鉄則です
3才お被布は長じゅばん、着物、被布の3回も袖を通すのですが、3回ドキドキさせることはNG。1回で済ませてあげるのです。

最後にはにこにこ笑顔で「行くよ~」とノリノリで出発していったのでした

お仕度を嫌がるお子様の心はカチカチに凍ったアイスと同じです
冷やしてもスプーンは入っていきません。
ゆっくり温めてあげると、じわーっと溶けて、スプーンがすーーーーっと入っていくことができるようになります。


慌てず焦らず、お子様の心に寄り添って温めてあげることで、お子様の心を溶かせるのだと思います
3才さんは見かけは幼くても意思も自尊心もしっかり持っています。
そんなお子様の成長をゆっくり見守ってほしいですね。

でも、時間もあるし焦るご両親のお気持ちも痛いほどわかります・・・
ただ、七五三の特別な日はお子様も緊張やプレッシャーが小さな心に負担になっているので、その日だけはおおらかに見守ってあげてくださいね

本日のお写真は、爽やかで凛々しい5歳さん。
着付けの時もしっかり直立。とても立派でした~
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キャンセルポリシー。

2017-11-09 21:17:10 | 七五三
11月に入りました~

前回のブログで記載した「耳の不調」は無事に回復しました
ご心配おかけいたしました

数日は不調が続き、「これは治らないかも・・・」と不安もありましたが、体調のせいか薬のおかげかすっかり元に戻りました
しかし、また再発しないかというドキドキもありますので、無理せず過ごすように心がけています


11月に入ってから、10月の天気の悪さが嘘のような秋晴れの毎日
10月は雨続きではありましたが、キャンセルされるお客様は想像以上に少なく、皆様お着物でお出かけされて行かれました
幸い、予想より天気が崩れなかった日もあり、「雨にあわずに済みました」というご報告もあり一安心。


よくお客様に

「雨の時、皆さんどうしていますか?」

と聞かれることがありますが、以前は延期と決行では半々でしたが、ここ最近は雨でも決行されるお客様が多い傾向です。
お客様がおっしゃるには

「またすべて調整すると思うと、仕事もしているし面倒で 延期先が天気かわからないのでやってしまいます

との事でした。
お着物をレンタルしちゃっているので決行するしかない・・というお客様も多いですね。

延期されるお客様は、七五三シーズンは人気で空き日がなかなかないので、平日や午後まで幅を広げてご検討されるとよいと思います

さてさて、先日お客様宅にて
インテリアコーディネーター→税理士になったというすごい経歴のお客様です。

「女性の起業を推進したいんです

という、志がとても勇ましく素敵でした
お互い起業したこともあり、お仕事話で大盛り上がり

お客様から

「花*小紋さんのキャンセルポリシーを見て、今まで色々な経験や苦労をされたのかな~って思っていたんです

「あれだけ、長いキャンセルポリシーなかなかないですよね

・・・・さすが、起業家だけあって着眼点が違いますね~
多分、目を通していないお客様もいっぱいいらっしゃるかも

キャンセルポリシー

私も、ある日お客様から言われて、初めて知った言葉でした。

出張着付けは電車やバスを利用するため、どうしても自然災害に弱い部分があります
万が一に備えて

「お日にちの変更やお洋服に変更できるように準備しておいてください

と記載してあるのですが、お客様から

「キャンセルポリシーが明記してあって、ちゃんとしていると感じ安心しました」

と何回か言われたことがあります。


この表現を明記するようになったのは、東日本大震災がきっかけでした。
未経験の自然災害に世の中は混乱し、多くの電車が運休
どうにも身動きが取れない中、翌日のお客様から

「何とか来てもらえないでしょうか?」

と言われてしまったのです
ある程度の距離であればもちろん徒歩や自転車で行く気はありましたが、その時は20キロ以上。
余震の心配もあり、何時に到着できるかもわからず、電車復旧の目途もたたなかった為、ご訪問が難しいと判断してお客様にご了承いただきました。

しかし、お客様には納得していただいていないと感じ、何となく後味の悪い結末だった記憶があります。

今振り返れば、あの状況でご訪問しなくて正解だったと思っています。
内容がお宮参りで、お着物着ての赤ちゃん連れは余震も多いあの不安定な状況の中では心配だったと思います

それでも、お客様が来てほしいと言われたら歩きでも自転車でもいかなくてはならなかったのかな・・という後悔もありました。

それから「キャンセルについて」を記載するようになったのでした

実は先日、宇都宮線が故障で終日運休になり、まさにそのタイミングで乗車していたスタッフさんが大変な状況になりました。
その日は七五三撮影でしたが、幸い平日という事もあり、午後の撮影に空きがあるとの事で慌てなくても大丈夫との事

しかし・・・・・
電車が動かなくなった駅からお客様宅まで20キロ以上。
路線も少ないエリアで代替経路も無し。
復旧を待ってみるものの、まったく予測不能。
対応策を考え、お客様と相談して車でお迎えに来てもらうことになりました。
片道40分でしたが、道路混雑のないエリアでしたので、無事に明るいうちの撮影に間に合いました

夕方のニュースで、電車が復旧せず、降りて線路を歩いているお客様の映像をみて、あのまま待たずに車で迎えに来てもらってよかったと胸をなでおろしました


何事もなくご訪問できるのが一番ですが、自然災害や電車故障や事故など、さまざまなことがあるので、いざという時にすぐにお洋服に切り替えられるようお願いしております。


七五三シーズンが何事もなく無事にご訪問できますように祈るのみです

本日のお写真は昨シーズンにご訪問した、日本髪の素敵な7才お嬢様
パパさんがカメラマンさんで、ご自身のスタジオでの撮影となりました
髪飾りが豪華で、とてもお似合いでした
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雨に泣き、雨に笑う。

2017-10-20 23:27:23 | 七五三
10月はお天気が良い・・・
はずなのに、今年の10月はなんてことでしょうか

毎日雨雨雨雨雨~

七五三のハイシーズンにまさか、この雨つづきとは・・・
雨の中、決行されるお客様と延期されるお客様はちょうど半々くらいですね。

延期されるお客様は延期先の空きがなかなか無いので、調整に一苦労です
ご希望のお時間帯で調整できないのが心苦しいのですが、延期日のお天気が良くなることを願うばかりです

そんな中、先日ご訪問したお客様宅にて
可愛い7才さんのお仕度です
その日はあいにくの雨・・・
しかし・・・・前日に

「雨の中の七五三さんは素敵~

とお嬢様がお話しされていたそうです

「雨は嫌だな~」

と思うのは、大人の勝手な言い分なのかもしれませんね。

「出かけるのが面倒」
「着物が汚れる」
「晴れの方が良い」

ついつい、先入観から「雨は悪者」になりがちですが、純粋なお嬢様からすると「雨は味方」なんですね
自分の思い込みにちょっと反省してしまいました。

そんな、可愛いお嬢様。自分で選んだという日本髪をとっても喜んでいただけました




そして、お嬢様から後日お礼のお手紙が届きました



ありがとうございます
素敵な言葉をもらうと頑張らなきゃって思いますね

そして、今日は早速、雨のおかげで救われた1件がありました。

夜に留守電が入っていて、再生すると・・・・

「明日予約をしています〇〇です。ご連絡が無いのですが大丈夫でしょうか????」



「そのようなお客様は・・・・スケジュールには・・・・・入っていない・・・・・」



ノートのメモを見返しても、出てきません・・・・



恐る恐るお電話すると・・・
お客様も

「多分頼んでいるのですが~」と不安げ

お互い記憶をたどるも、細かい部分が思い出せず・・・
とはいっても、明日の事なので記憶は二の次

雨でキャンセルになったお客様もいた為、すぐにスタッフ調整が完了~

雨様、ありがとうございます

結局、真実はわからないのですが、お電話だったので多分お問い合わせのやりとりの最中に

お客様「お申込み完了」
私「お客様検討中」

で尻切れトンボになってしまった可能性があったのかもしれません。(住所もお聞きしていなかったので)

お申し込みが確定した場合は、必ず「お申込みフォーム」を送っていただき、お打ち合わせ、資料送信で完了になります。
もし、1週間をきって何も連絡がない場合は、どうかご連絡いただけると助かります

雨に泣き、雨に笑う。
そんな10月ですね~
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七五三のスケジュール!

2017-09-08 22:06:38 | 七五三
気が付けば・・・・9月
あっという間に夏が終わってしまいました・・・・

本日はめずらしくスタジオにて成人式前撮りのお嬢様3連ちゃん
1人目は工学部で太陽光発電の研究をされているお嬢様。東日本大震災で太陽光に目覚めたという志高いリケジョ様。
2人目は交通学(マニアック)のお勉強をされているお嬢様でアイドル話で大盛り上がり。
3人目はなんとオリンピックの現役代表選手ストイックな選手生活にただただ関心してしまいました一流ってすごいですね~

どのお嬢様もとても素直で愛らしく、楽しくお仕度させていただきました
でも、さすがに久しぶりの1日仕事でしたので、お疲れモードです

その一方で、秋の七五三シーズンのお客様との打ちわせをひたすら行っております。
お打ち合わせの中で、気になったことがありましたので、さっそくブログに書いちゃいます
七五三経験が豊富過ぎて、七五三アドバイザー化してしまいそうです


その1 当日のスケジュール

七五三の日のスケジュールで大事なことは・・・
撮影がある場合は、何が何でも撮影が1番最初です
着物を着たらすぐにスタジオなり、神社での出張撮影なり、まずは撮影を行うスケジュールにしましょう。
ご祈祷やご挨拶やお食事はその後ゆっくり行うことをお勧めしています。

なぜなら・・・・お子様の気力体力がもたないからです
着物を着るという事はお子様にとってものすごい負担がかかります。
着せている最中から「暑い」「苦しい」 時には「脱ぎたい・・・・」

我慢強いお子様は別として、小さいお子様の場合は機嫌がもつのが30分から1時間くらいです。
機嫌の良いうちに撮影を済ませてしまうのがベスト
撮影前に他の事をしてしまうと、着崩れも起きてしまいます。
撮影さえ終わってしまえば、嫌がるようなら脱がしてもよいし、紐を緩めてあげても多少崩れてもOK。

撮影が一番最初になるようなスケジュールを考えてみてくださいね


その2 お母様のお着物

七五三ではお母様がお着物を着られることが多いですね
打ち合わせでよくある質問が

「どんなお着物がよいでしょうか?」

着物には格がありますからわかりにくいですよね~

正式には訪問着、付け下げ、色無地あたりがおすすめですが、七五三は身内の行事でお子様が主役なので、お母様の着物の格にそれほどこだわらなくてもよいと思っています。(個人的な意見ですが・・・
もちろん、浴衣はNGです

「小紋しかもっていません」
というお母様がいらっしゃいますが、気にしなくても大丈夫です。
お着物をお子様のために着て行くお気持ちが素敵

身内でお着物に厳格な方がいらっしゃる場合は別ですが、あまり神経質に考えなくてもよいと思います。

結婚式、お茶会などのお呼ばれの席では相手に失礼のないようにお着物の格を守るとよいですね

1つ気をつけたいのは、お子様のお着物の色と被らない事です。
お写真を撮ることを考えると、お子様のお着物の色を引き立てる色、男の子で着物が黒や紺のダーク系ならお母様は逆にピンクや黄色などの暖色系をもってくると綺麗ですよ

七五三では色々とわからないことが多いと思います。
わからない時は専門の人に遠慮なくご相談されるとよいですね。

もちろん、私も精一杯ご相談にのらさせて頂きます
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