老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

静かな京都が堪能できるラストチャンス ? 〜 京都の現在(いま)を撮った写真集・「諸行無常」 

2021年07月05日 | 京都の写真集 & カメラ術

( kindle版 )

「 関西が観測史上最速で梅雨入りした

2021年6月中旬、

猛暑で町歩きどころではなくなる夏を前に、

14日間掛けて京都市内をカメラと共に

歩破してみることにした。
 

鞍馬山、船岡山、松尾山と

京都盆地の隅に佇む山中には、

三年前に立て続けに起きた

台風一過後の甚大な被害が

今も復興することなく残っている。
 

これが自然災害だとすれば、

昨今の京都に甚大な被害をもたらしたのは

人為的なインバウンドバブル一過後の惨状か。

京都の台所・錦市場

や社寺を中心に、

かつて過剰な観光客が来訪しては

京都を消費し尽くした光景は去り、

目線を中国人にばかり向けて来たツケが、

今の京都に広がっている。
 

一方、

幾つもの名所を

貸切同然で過ごす

贅沢な時間も、

これが最後かも知れない

 

多くの神社仏閣を中心に、

過ぎ去ったバブル後の中心地

を駆け巡った。

それだけ周って気付いたことがある。
 

コロナ渦であっても良い店は残り、繁盛している。

それはバブルに一喜一憂せず、

冷静に横目で正気を失って

狂乱する人々に巻き込まれず、

やるべきこと、来客に対しての心遣いを

心底行い続けた結果である様に、

神社仏閣も来訪者に対して同様の心から

少しでも素敵な時間を過ごして欲しい

という想いがある場所と、

単に金にしか見えていない社寺では、

致命的な差が浮き彫りとなった。
 

こればかりは、

SNSやネットで幾ら写真/情報を

見ただけでは分からない。

当然と言えば当然なのだが、

素晴らしい店には素晴らしい店主や従業員らが居て、

素晴らしい社寺には

素晴らしい住職/神職や関係者らが居る。
 

コロナ後に

京都が再び観光客で溢れるのか

は誰にも分からない。

しかし今の内に一つや二つ、

自身が素敵だと感じる

社寺を理解しておくには

千載一遇の機会

でもある。
 

京都と言えば春の桜、秋の紅葉だが、

意外にも梅雨期から夏を迎える寸前の6月は狙い目だ。

昼間は暑いが夏ほどではないし、

夕刻には涼しい風が吹く。

緑が美しく紫陽花を中心に様々な花が咲く。
 

京都はインバウンドバブルが始まってからも、

何もせずとも観光客が来るからと大した対策を打たず、

結果的に機を逃してから

ホテルや観光客向けの施設が立ち並んだ苦い過去がある。

今、それらは文字通り

産業遺構の如く酷い有様となっている。

外国人観光客が居ないにも関わらず、

日本的を勝手に解釈して押し付ける音楽や

看板が無数に目に付き、

あれほど闊歩していた浴衣姿の観光客は

殆ど目にすることがない。
 

騒々しい京都観光から、

心鎮める京都旅へ

もしかすると、これは

今が最後なのかも知れない。  」(内容)

( kindle版 )

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