REYの世迷言

日々の日記風ブログ

『第三の男』を観た

2010-08-05 | Weblog
午前十時の映画祭。
今週は『第三の男』です。
映画は知らなくても、エビスビールのCMで使われてる曲と言えばわかるかな。
あの曲、もともとはこの第三の男のテーマです。

全くレビューを読まないで観たんですけど

思ったより社会派
思ったよりギャグがある
思ったよりカメラワークが素敵でした。

今、幽霊が年を重ねるという現代の怪談のような話が
日本各地で起こってるけど
この映画はちょっとそんな感じ。
もっとも、映画の方は逆で、死んだと思った男が生きていたんだけど。

映画のポスターだと必ず登場するオーソンウェルズは
すみません。パパイヤ鈴木に見えてしまい、
後半ずーっとパパイヤ鈴木でした。
かっこいいんだけどね。

それから、事件に関するスライドを見せるとき、最初に動物(たぶんサイ)がでてくるとこなんかコントみたい。あ、これは動物のでした、なんて。
でも温度差なく入ってるところがナイス。

ヒロインの部屋の大家さん。
警官の捜索があるとでてくるんだけど、
寒いからかなー 必ず布団をかぶってる。
そしてぶつぶつ警官に悪態をついてる。

飼い猫がじゃれて生きてることがわかってしまう(パパイヤさんにしかなつかないとの伏線あり)。

影を使った効果的なシーンも何度もでてくるけど好きです。
下水の逃走シーンはかなり長く逃げてるんだけど全く だれない。
下水のグレーチングから指がでてくるところもうまいなあ。

ラストシーン、プラタナスの並木みちをヒロインが歩いてくる。
待ってるホリーには目もくれずに。。。プラタナスの枯葉がハラハラと散る。。
すごく好きなシーンです。

この映画は、戦争直後のオーストリアが舞台で、戦争の傷あとの
瓦礫や半壊した建物が撮影されてて悲しくなります。

私にもよくわかった映画ということで84点くらい。
満足の一本でした。

ところで、月が変わると紙ウサギロぺの新作がでるんだけど
インターネット座席指定《VIT》にトラブルがあって
チケットを再発行してもらったので遅れてみれませんでした。残念。

第三の男風に撮ってみたりする。
大国魂神社の参道