goo blog サービス終了のお知らせ 

くっしーの徒然日記

無線、天文、修理、剣道、体調他について書いてます。修理や改造記事のマネに関してはあくまでも自己責任にてお願いします。

CHDKの実装と使い方 その2

2011-10-16 | 望遠鏡・撮影機材(改造・修理)
CHDKとは、キャノンのコンデジ用の改造ファームウエアで、マニュアルでの
シャタースピード、絞り、RAW記録、オートブラケッティング等を可能にする。
その機能を使用して、天体撮影時に長秒露出を可能にできる。
前回の記事で、自動起動する為のSDカードへのインスト方法を記載したが
今回は、その使い方、及び自動起動じゃない、手動での起動方法等について
説明する。

【↑CHDKのメニュー画面の例】
①先ず、前回まで説明していた自動起動のインストが完了したSDカードの
 Lockスイッチを書き込み禁止側にして、カメラに差し込む。

注:CHDKを使わない時は。Lockを解除すればOK

②電源スイッチを入れてCHDKファームを起動する。機種によっては、
 電源スイッチで起動できない物も有る。その場合は、再生ボタンを
 押して起動する。

【↑CHDK起動画面の例】

③また、起動した後、機種によって再生モードのままで起動するので、
 撮影時には、シャッターを一度軽く押して、撮影モードに移行する事。

④ボタン操作をCHDKの命令に切り替える為、通常はプリントボタン、
 IXY30Sの場合は、ダイヤルの左上を押して(左と上の同時押し)
 ALTを表示させ↓、ALTモードに入る。


⑤次にメニューボタンを押して↓CHDKのメニューを表示する。


⑥一番上の『Extra Photo Operations』の所でFUNC SETボタンを押して
 『Extra Photo Operations』のメニュー↓を表示する


⑦上下のキーで変更したい項目に合わせて、左右キーで値を選ぶ。

 上の写真の例では、シャッタースピードを上は20秒下は32秒を選択

⑧-1. シャッタースピードを長秒露出にする時は、⑦の写真のように
  シャッタースピードを設定したい値に合わせる。
(IXY系はだいたい64秒、一部のIXYとパワーショットは2048秒位
   まで設定可)
⑧-2. 次にその下の『Value Factor』をoff→1に変更する。
  (⑦の写真は変更済み)

  その他は特に変更せずともOKと思います。うまく行かない時は
  ⑦の写真と下の写真がくっしーのIXYの現在の設定なので、
  各項目を確認して見て下さい。

  なお、Clear OverrideValues@Startにチェックが入っていると
毎回電源投入時に、シャッタースピードなどの値がクリアされるので
  くっしーは、ここのチェックを外しています。
  (前回のシャタースピードが記憶される)



⑨設定が終わったら、一番下の『back』↑を選んで、MENUに戻る。

⑩メニューを押してメニューを消す。
⑪プリントボタン又はダイヤルの左上を押してALTモードから通常モードに
 戻る。

これで、長秒露出の準備が出来ましたので、後はシャッターを押すと
設定した秒数の露光とその後のダークノイズの減算処理が、それぞれ
設定した秒数行われます。

注:IXY30Sは、長秒をCHDKで設定後に、セルフタイマーじゃなくて
  シャッターで撮影をスタートした時は、2枚目以降が設定秒数に
  成らない様です。(半押しをすると設定値になるが普通に急いで
  押すと、オーバーライド前のスピードで切れる様です)

これが通常モードの表示

左上の赤(橙)色の文字がシャタースピードが20又は32秒に設定されて
いる事を示しています。また右上のopt:以下の数字は内部温度の様です。

くっしーは、主にセルフタイマーで、位置合わせの時は2秒で設定して
シャッターを5~10秒位で切っています。本撮影時はカスタムセルフ
タイマーで5秒待ち、10枚連続撮影に設定して、必要露出秒数に合わせ
撮影しています。


↑これは、以前撮影したIXY910ISとIXY30Sで15秒と64秒露出で解放F、
最高ISO感度を使って、夜のガレージの暗い中を写した物で、
一番奥の壁の辺りの物が段々はっきり写ってくるのが判る。

次にRAW記録の部分を簡単に説明します。

①初めのメニュー画面↓の上から3番目、RAW Parametersを選択して
 

 RAWパラメータののメニュー↓に入ります。


②RAWで記録する場合は、一番上の↑RAW SAVEにチェック●を入れます
 これで、RAWファイルが記録される様になりますが、うちでは、
 IXY910isのRAWファイルはこのままで、『YIMG』や『UFRAW』で
 そのまま読み込みは出来ましたが、IXY30Sは、このままでは、どちらも
 読めないので、上の画面の一番下『Crate Badpixel.Bin』を実行した後
 上の写真で下から2行目、3行目の『DNG format』『DNG file extension』
 にチェックを入れて、『DNG』フォーマットで出力しています。

 これで取りあえずUFRAWでは読める様に成りました。

 また、この時、一度電源を再投入してしまうと、記録時にたぶん
 DNGのファイルネームが重なるのか、途中で動かなくなり電源が切れる
 ので、電源再投入時(前に記録したDNGファイルが有る時)は、一度
 DNGの2項目のチェックを外して、位置合わせの試し撮りをして、本撮影
 時に必要な秒数に合わせる際に、もう一度DNGの項目にチェックを入れる
 様にしています。

ただ、読めはするんですが、拡大すると、どうも色がぶつぶつというか、
青、緑、赤の点描みたいな感じに読めるので、今の所RAWは使っていません。

【上がDNGファイルをUFRAWで開いた画面をキャプチャした物、右は等倍】

補足:YIMGも最新版はIXY30SのDNGファイルが読める様に成ってました。
   点描感は似た様な感じ↓ですが、、、


あと、このRAWパラメーターの中にDark減算をする・しないの選択が
有りますので、後でダーク減算をやられる場合は、ここの『Dark Frame
Substraction』をoffにして下さい。

最後に、8GB以上を使う時等で、自動起動でなく、マニュアルで立ち上げる
方法を簡単に説明。

SDへのインストールは、前回の記事の①に従ってダウンロードして解凍
したファイルを、②③の作業無しに、SDに書き込むだけです。

起動の仕方は、以下の通りです。
①再生ボタンで電源を入れる。
②メニューの一番下のFirm Updataを選択して、FUNC SETを押す。


③OKを選んで、FUNC SETを押す。


④これでCHDKが起動するので、後の使い方は自動起動時と同じです。


以上が、CHDKで長秒露出、RAW記録を行う操作です。もっと簡単に
説明したかったのですが、かなり長くなってしまいました。

他にも色々機能が有りすぎてとても把握し切れていませんので
その他の機能に興味のある方は、以下のリンクを参考にして下さい。

日本語wiki
S90を例にした、メニューと使い方の説明
2ch 現行スレッド
オートブラケティングをやられてる方のブログ

2011.10.16(10/16)


CHDKの実装と使い方 その1

2011-10-14 | 望遠鏡・撮影機材(改造・修理)
先日、Nikon8cmさんやスタパオーナーさんのパワーショットにもCHDK
(キャノン、ハック、デベロップメント、キット)をインストールした時に
自分でも少し忘れてたり、前回の記事1記事2に書いてない事が有ったので
忘備録と、サポートも兼ねて、また、これからCHDKを試して見ようとお考え
の方の為に、もう一度CHDKのインストと使い方を簡単に纏める事にした。


2012.5.10追記:Macをお使いの方は、この方法ではうまく行かない様です。
   ので、記事の最後にMacでCHDKを導入している方のサイトを紹介して
   いますので、そちらを参考にしてください。
先ず簡単にCHDKで出来る事と、概略の説明

 出来る事:1.マニュアルで以下の項目の設定が可能になる
        シャッタースピード、絞り値、ピント距離位置、ISO、等
      2.オートブラケッティング
      3.RAWでの記録
      4.ダーク減算の実行/非実行
 他にも色々あるが、私の知ってる所では以上位です。
 
コンデジで銀河や星雲・星団を撮るのに上の機能のうちマニュアル設定での
シャッタースピードを使用します。
(ISOは、元々の実力以上は設定しても機能しないので星撮りには使えない)

ちなみに、CHDKファームは、起動時に本体のファームを読み込む前に、
SDに書いたCHDKファームが先に起動する物で、カメラ本体のファームを
書き換える訳ではないので、ファイルを間違えて起動しなかったとしても
SDを元に戻せば、従来通り動きます。失敗してそれっきり使えなくなる事は
無いようです。
       
①先ずインストールの準備で、必要なCHDKファームをダウンロードする為
自分の機種の海外型名とファームのバージョンを確認する必要があります。

①-1.海外型名の確認
   以下のキャノンのサイトに行き、自分のカメラのページへ行くと
   海外での型名が書かれていますので、それをメモしておきます。
   URL: 旧:http://web.canon.jp/Camera-muse/camera/dcc/series_ixy.html

新:https://global.canon/ja/c-museum/camera-series.html
   例:IXY910isならIXSUS860、IXY30SならIXUS 300、パワーショット
S90、S95は海外型名と日本型名が同じです。

①-2自分のカメラのファームのバージョン確認。
   a.メモ帳を開いて、中に何も書かずに『名前を付けて保存』を選び
    ファイル名をver.reqとして、ファイルの種類を全てのファイルに
    して保存します。


   b.このファイルをSDのルートディレクトリにコピーします。
    (この時ファイル名が間違って、ver.req.txtとなっている場合は
     ver.reqだけに名前を変更してからコピーして下さい)


   c.カメラにSDカードを入れて、再生ボタンを押して電源を入れます。
   d.FUNC/SETボタンとDISPボタンを同時に押します。


   e.画面に情報が表示されますので、GM****で始まるfirmwareのVersionを
    メモします。
    
   f.IXY30Sは上記の方法で確認出来ません。今の所Versionは1.00dだけ
    見たいなので、調査不要ですが、1.00d用のCHDKで起動しなかった時は
    調査した方が良いかも知れません。最近の機種でa~eの方法で判らない
    物については、以下の方法で調査する事が出来ます。

    →調べ方はこちら http://chdk.wikia.com/wiki/CameraVersion
     
補足追記(2012.5.7)
    -1.上記URLの上から3段落目の『Download』の所の最新版を『dl link』
をクリックして、開いたウインドのDownloadのボタンを押して
      ファイルを適当なローカルフォルダに保存する。
      (DLページに行く前に広告みたいなのが出ますがスキップする)
    -2.保存したファイルを適当なフォルダに解凍する。
    -3.解凍したファイルを全て同一フォルダに置いた状態で、
      『CameraVersion13.exe』をWクリックしてsoftを起動する。
    -4.起動した『CameraVersion』のウインドのBrowseボタンを押して、
      調べたいカメラで撮影したJPGファイルを指定する。
    -5.真ん中右の小窓にカメラのファームバージョンが表示される。
    -6.場合によって表示が折り返されて読めない時があるので、
      その時は、バージョン表示小窓の下のプルダウンメニューを
      開いて、一番下から4行目のファームウエアバージョンを確認する。
       1.00 ver 3.00 等と表示されているので、後ろの3.00をCに
      読み替える(1→A、2→B、3→C、4→D、5→E:この場合は1.00C)


  なお、この方法は、Canonのほぼ全ての機種で使用できる様です。
  (NETのレビュー記事で見つけたS100の生jpgファイルで試したら、
  機種名はUnkownでしたが、バージョンは1OO Dと出ました。)

  但し、Mac上のWinエミュレーターでは上手く動かなかったとの事。
  Macの方は↓以下を使用してみてはいかがでしょうか?
  http://www.sno.phy.queensu.ca/~phil/exiftool/

  Mac版では試せてませんが、↑上のHPのWin版は、解凍した
  exiftool.exeと調べたい機種で撮ったjpgファイルを同じフォルダに
  おいて、DOSプロンプト上で、exiftool.exe jpgファイル名 と
  すると、以下の様に表示されました。Macでも上手く行くかな?


 注:もしバージョンを間違って入れ起動した場合は、電源が入らない
   様です。その場合は、一度電池を抜いて本体をリセットした後に
   正しいバージョンを書いたSDを挿して起動し直せば動く様です。

①-3.次に自分のカメラに該当するCHDKファームをダウンロードします。
   a.以下のURLのダウンロードサイトに行きます。
    http://mighty-hoernsche.de/

2012.5.7追記
    まだ評価中の最新リリースは以下のHPの様です。
    上に無い場合は、以下も試してください。
    パワーショットS100のα版はこちら↓
    http://www.mighty-hoernsche.de/trunk/ )
    
   b.①-1で調べた海外型名の所で、①-2で調べたファームのバージョンに
    合致するCHDKファームを選んでダウンロードします。
    (取りあえずFULLバージョンを落としておけば問題ないでしょう)
   c.適当なフォルダでダウンロードしたファイルを解凍しておきます。
    例:C:\TEMP\ 等

②4GBのSDを使う場合に以下の操作を先に行って下さい。
   (4GをFAT16でformatする)

  2GB以下のSDでは、この操作は不要です。4GBのみ②の項目を実施。
  又8GBのSDの場合は、別の方法が必要ですが、便利じゃないので省略。
  但し自動起動を使わなければ、8GBのSDも使用可能です。
    
②-1. SDカードを、カードリーダー経由でPC接続します。
   (カメラ本体からのUSBケーブル接続では出来ません)

②-2. スタート→ファイル名を指定して実行→CMD→OKでDOS画面を起動します。

②-3. DOS画面上で、『format デバイスのドライブ名:/fs:fat』と入力して
実行します。
例:format L:/fs:fat (enter) ←SDカードがLドライブの場合

②-4. 64kのクラスターサイズを聞いてくるので y → enterキーを押して
終了。

③次に自動起動の設定をします。自動起動を使わない場合は、②及びこの③の
 操作は不要です。(毎回マニュアルで立ち上げる必要が有ります)
 
③-1. 以下のサイトで自動起動用のsoft『bootable.zip』をダウンロード
してきます。
   http://ewavr.nm.ru/chdk/
③-2. bootable.zipを適当なところに解凍します。
  (DOSからキーボードでパス入力するのでなるべく簡単なパスのフォルダが楽)
   例えば、c:\boot\ の下など。
③-3. スタート→ファイル名を指定して実行を選び、名前の所に『cmd』と
入れてokボタンを押しDOS窓を開く。(②-2.と同様)
③-4. 先ほど解凍したbootable.exeの有るフォルダへ移動する。
   上の例では、『cd c:\boot\』(enter)
③-5.『bootable.exe [ブート化したいSDカードのドライブ名]』 を実行する。
   例: bootable.exe L: (enter)   ←SDカードがLドライブの場合
③-6. Are you sureと聞かれるので、 y (enter) を入力

これで自動起動の準備は完了です。

最後に①-3.c.で解凍しておいたCHDKのファイルを、フォルダごと全て
のファイルをエクスプローラーでSDカードにコピーします。


これで、CHDKのSDカードへのインストールは完了です。

使用する時は、SDカードをLockの状態にして、カメラに入れて電源を
入れると、CHDKが起動します。

使わない時は、Lockを解除してカードを入れれば通常状態に戻ります。

かなり長くなったので、取りあえずここまで。
使い方はその2に続く。

なお、思い出しながら書いた所もあるので、上手く動かない時は
質問してみてください。

以下、関連リンク先
 日本語wikiページ:上の説明がかなり簡潔に書かれています。
          (少し情報が古い)
 CHDKfirmダウンロードページ
 カメラバージョン判定EXIF表示ファイルダウンロードページ
   (IXY30Sは、このSOFTを起動して、撮影した画像ファイルを読むと
    同時にfirmのバージョンを知ることが出来ます。

Mac使用の方はこちらへ
  MacでCHDKを導入されている方の記事へのリンク
   『たわいむ』さんの『MacでCHDKを導入する
   『The Days...』さんの
     『MacでCHDK(ロシアンファーム)を使用できるよう設定する

ジャコビニ流星群は!?(M81/M82/45P)

2011-10-08 | 天体観望・撮影(遠征地)
今日はジャコビニ流星群の極大の日だ。なんでも13年周期とか?
家内と一緒に8時過ぎに山に出かけた。GPVの予報では、全体に薄曇り
なのだが、明日の午前中予定があるので余り遠くには行けないとの
リクエストも有り、また雲の上になる事を祈って、富士山での観測だ。

【↑五合目は雲の上で、月明かりがかなり明るかった】
五合目に着くと、多少雲は浮かんでいる物の、雲の上に出て、良く晴れて
月が明るく駐車場を照らしている。昨日より天文屋さんも、一般の人
らしき車も多い。無線屋さんも何組かいた。奥の無線屋さんの隣りが
空いていたので、そこに車を止め、月没前に観測用の椅子やベット、
ついでにいつものコンデジコリメート撮影の準備もすませた。

さて、準備万端整えて月の沈むのを外で待つが、相変わらず寒い。
途中の富士五湖道路での気温表示は5度だったので、ここは0度
近いのだろうか?

一応、IXY910isで流星写真が撮れないかと、CHDKで64秒露出にして
画像が明るく成りすぎないように、ISOは800に押さえて、セルフタイマー
10枚撮りで夜空に向けた。ダーク減算が有るので、1回シャッターを
押すと、1分露出1分ダーク減算で、10枚、全部で20分ちょっとの
間の半分の時間だけ露出してくれる。ホントはダーク減算を切りたかった
のだが、910はダークノイズがでかいのと、RAWでダーク減算の自信が
無かったので、カメラに任せる事として、JPEGのみの記録だ。

そんな訳で、1回目の極大の2時頃には月も山に隠れ、辺り一面は
暗くなる。あまり多くは流れないがそれでも時折、流星が流れる。

たまに、ひょろひょろひょろっとゆっくり飛ぶ流星がある。
ああ、これがジャコビニ流星群独特の『ふわっ』と飛ぶ流星か~!
ゆっくり飛ぶ流星もいくつか見られた。

結局、私は途中からコンデジ天体撮影の準備と撮影をしながらだったので
7個ぐらい。家内は極大の2~5時位の3時間程眺めていて、10数個の
流星が見れたらしい。

910isでの成果は?

帰って、沢山の画像を見ると何枚か画像に、線状の光条が写っているが
そのほとんどが人工衛星だと思われる(光条の明るさが一定なのでたぶん
人工衛星と判断した)

1枚だけ流星と思われる物が写っていたのが↓下の写真。


全体像だと判りにくいので、水色の枠の中を拡大↓

【↑北極星の横~下を通る流星 2011.10.9 3:57 IXY910is】
丁度、北極星(写真上端の中央辺り)の横当たりから、右斜め下に
向かって光条が写っている。

それほど明るい光条ではないが、何とか1個だけ写ったって感じだ。

ちなみに光条のほとんどを占める衛星の写真の中に、ひときわ明るい
光条が見られた。これは?と思ってJAXAのサイトを調べると、やはり
ISSだ。丁度その時間最大仰角80度以上でカシオペア座の横から現れて
ペルセウス座を横切りぎょしゃ座に向かって飛んでいく様が写っていた。


【↑ペルセウス座を横切るISS 2011.10.9 4:56 IXY910is】

今まで15秒露光でしかISSを撮った事がなかったので、64秒の
こんなに長いISSの軌跡が写っているのは初めてだ。JAXAのサイトでも
比較明合成で破線状の長い軌跡は良く見るが、完全につながった長い
軌跡は余り見ないから比較的珍しい写真かも。

さて流星群はそんな感じで、多くは無いがそこそこ飛んでいる所で
昨夜の結果を元に、月没30分を目処にコリメート撮影を開始した。
薄明かりまではわずかな時間しかない。

先ずは昨日薄明かりで、少ししか撮れなかったM81/M82ボーデ銀河を
写した。

【↑M81/M82ボーデ銀河】SM-R125S/D:130 f:720 UW15mm 48倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:64秒 F:2.0 f=4.9mm 17コマ
撮影日:2011/10/9 03:04-03:50 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット→YIMGでかぶり補正・トリミング・
            彩度・レベル・サイズ調整

今回は、M81が、その2本の腕を大きく広げた銀河の姿を上手く捉える
事が出来た。M82エッジオンの真横からの銀河との対比、ハの字の
並びも美しい。

ちょっとM81/M82の撮影に時間を取られてしまい、時計の針は4時を
回ろうとしている。薄明かりは近い。

次のターゲットは、実のところ、昨日も狙っていたのだが、昨日は
比較的低い位置には雲が多くて写す事が出来なかった。

近日点を9/28に通過して、光度を落としつつあって、いつまで見えるか
判らない、45P/本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星。
とても名前を一度に全部覚えきれない。日本人の名前も冠している
その彗星。是非光度の明るいうちに撮りたいと思っていた彗星だ。

つるちゃんのプラネタリウムフリー版で赤径・赤緯を調べて入力。
スカイセンサーが止まった所で、10秒で試し撮りをしてみるが、どこに
いるか判らない。32秒にして撮っても判らない。と言うか、視野に
入ってない!多少微動を動かしてみるが、さっぱり判らない。なんで~?
何か間違ったの~??既に薄明かりが始まりはじめ、かなり焦る。

ふっと思いついて、もう一度基準星に戻して、つるプラの赤径赤緯の値を
10/9のデータと10/8のデータの間の値を入れてみる。すると彗星が視野の
中に入ってきた。良し!来た!微動を動かしながら彗星を真ん中に合わせて
やっとの事で撮影開始。既に薄明かりは始まっていて64秒露出じゃ、真っ青。
しょうがないので32秒露出で撮った物の最初の方の6枚だけをコンポジット
したのが↓下の絵。(それ以降はかぶりが酷くて尾が短くなるばかり、、)


【↑45P/本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星】
SM-R125S/D:130 f:720 UW15mm 48倍 LPS-P2使用 IXY 30S
ISO:3200 S:32秒 F:2.0 f=4.9mm 6コマ
撮影日:2011/10/9 04:31-04:36 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット→YIMGでかぶり補正・トリミング・
            彩度・レベル・サイズ調整

かろうじてぼうっとした緑の彗星本体と、右上に伸びる長めの尾が写った。
薄明かりが始まっている事と、32秒しか露出できない事もあって、他の人の
写真と比べてかなり尾が短く写ってしまっている。画像処理の問題もあるの
だろう。結果として、そこそこの尾は写ったものの、本来の長い尾が写せ
なくて、ちょっと残念。もう一度リベンジするチャンスは有るだろうか?

そんな訳で、すっかり明るくなったので、彗星の撮影も終了。

目の前の↑雲海と朝焼けの光を見ながら機材を撤収して、帰途についた。
まあ、流星群はそこそこ。(流星写真はイマイチだったが、、、)
M81/M82と、45Pも写せたのでまずまず良かった。

でも今日もかなり寒かったなぁ、、、
2011.10.9(10/12)


遠征先に迷ったが、、(馬頭/M78/M1/M81/M82)

2011-10-07 | 天体観望・撮影(遠征地)
今日10/7は週末。月は10日月とだいぶ大きくなってきたが、月没は1:45位。
夜中から朝までなら何とかなりそう。GPVによる雲予想は、関東から北は
概ね快晴。富士山辺りは少し雲がある。じゃあ今日は赤城山にでも行って
見ようかと、地図を調べて行く気になっていたのだが、直前で『赤城山って
関東平野が一望って感じで光害けっこう有るかも知れない』『赤城山と
言えば、赤城の白い彗星じゃないけど、何となく走り屋さんが多そう』と
何となくマイナスイメージが浮かんできたので、やっぱり中央高速の方に
行く事にした。八ヶ岳は行った事がないけど、いい場所有るかなと思い
中央高速に乗るが、大月JCTの先で事故渋滞の情報。う~ん、しょうが
ないので、五合目が雲海の上にある事を期待して、結局富士山に向かった。

いつもの五合目に着いてみると、↑何とか雲の上に出ている。
よしよし、いいぞ。月が明るいせいもあり、あんまり天文屋さんは
来てないような感じで、奥に陣取る。月明かりの下で機材をセッティング。

月没よりも1時間位早く、月が山に隠れるので、早速、今日のターゲット
にファインダーを合わせる。そう、先ず最初は、先週も先々週も撮影する
事が出来なかった、あの馬頭星雲に挑戦だ。なんと言っても、あの独特の
形をした暗黒帯。本やHPで写真を見るたびに、是非一度捕らえたいと思う
あこがれの天体だ。

ちなみに直ぐ近くにNGC2024八つ裂き星雲もあり、両方入れた構図は良く見る
パターン。取りあえず15mmのアイピースでオーソドックスに両星雲を
1画面に収める構図にしてみた。

月が山で隠れると、見た目にはあんまり影響が無い様にも見えて、月没の
少し前からシャッターを切り始めた。最初は、両星雲が綺麗にモニター
から確認できて、よしよしと思って撮っていたが、やはり、月没後、
暫くすると、後ろの液晶で見ても明らかに背景が暗くなるのが判った。


【↑IC434馬頭星雲とNGC2024八つ裂き星雲】SM-R125S/D:130 f:720
UW15mm 48倍 LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:64秒 F:2.0 f=4.9mm
11コマ 撮影日:2011/10/8 02:22-02:45 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット→YIMGでかぶり補正・トリミング・彩度
            ・レベル・サイズ調整

三つ星の一つアルニタクが明るすぎて、多少ゴーストが発生してしまって
いるが、その独特の馬の頭の形をした暗黒星雲が後ろの赤い星雲を隠す形で
綺麗に映し出された。アルニタクの左のNGC2024も、『オリオンの燃える木』
の名の通りの形で、暗黒帯が明るい星雲に木の幹・枝の様に映し出された。

ほうほう、これがあの馬頭星雲なんですかぁ。いや~自分で映すとまた
感激もひとしおですなぁ~。

欲張って、両方を画面に入れたので、多少周辺の星が流れ気味なのは、
コマ収差もあるかも知れないが、接眼レンズによる流れの影響が大きそう
である。まあ、コリメート撮影のご愛敬と言ったところか。

ちなみに、月没前後のかぶりの影響であるが、月が山に隠れて、
月没前から撮り始めた写真を並べてみた。

【↑月没13分前から、1時間後までの比較】(回転前の画像です)
月が山に隠れて、周りは暗くなっても、月の影響はかなり出ており、
月没を過ぎても20分位までは、多少その月明かりのかぶりが確認できる。
月没から30分程すれば、概ね月明かりの影響が無くなると言った感じか。
急いでいる時は20分位待てば使い物には成りそうだ。

と言う事で、上の写真は月没後30分以降の物から選んでコンポジットした。

ちなみに、かぶりのある方の画像だけで処理してみたのが↓下の絵

【↑月明かりのかぶりのあるIC434馬頭星雲とNGC2024八つ裂き星雲】
撮影日:2011/10/8 01:32-01:47(月没前13分~月没後2分)7コマ

かぶり補正で色が薄くなった分を、彩度を上げて補正しているので
赤い部分は1枚目の写真よりちょっと赤がきつくなった感じで、左下の黒い
部分が全体的に赤みを帯びて少し濁った感じの背景となってしまっている。
光害下の三鷹で撮った写真を強引に画像処理した時と感じが似ているかな。

月没から夜明けまでは、そう長くはない。次の撮影対象へ向けて、気持ちは
焦るが、一枚目の写真は欲張ってNGC2024も入れた為、馬頭星雲が小さく
なってしまっているので、思い切って、アイピースを9mmにして馬頭星雲
のみをセンターに入れて写してみた。


【↑IC434馬頭星雲】SM-R125S/D:130 f:720 PL9mm 80倍 LPS-P2使用 
IXY 30S ISO:3200 S:64秒F:2.0 f=4.9mm 10コマ
撮影日:2011/10/8 02:57-03:26 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット
→YIMGでトリミング・かぶり補正・彩度・レベル・サイズ調整

馬頭星雲を大きく捕らえる事は出来たが、倍率が高くなった分、Fが3と暗く
なり、同じ64秒露出でもあまり色が出ない形となってしまい、トータルでは
もう一つはっきりしない画像と成ってしまった。この辺は、パワーショット
の2000秒迄の露出がうらやましい。せめて2分露出できれば、もう少し色が
出ただろうに、、、

次に撮りたいと思っていた対象は、M1かに星雲である。が、かに星雲に
行く途中に、M78が有る事を思い出した。そうウルトラマンの故郷である。
と言う事で、M1に行く前に、M78をそのままのアイピースで撮ってみた。


【↑M78星雲】SM-R125S/D:130 f:720 PL9mm 80倍 LPS-P2使用 
IXY 30S ISO:3200 S:64秒F:2.0 f=4.9mm 7コマ
撮影日:2011/10/8 03:31-03:50 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット
→YIMGでトリミング・かぶり補正・彩度・レベル・サイズ調整

かろうじて、青い大きい方の星雲と、暗黒帯に分断された直ぐ隣の淡いガス。
少し離れた小さい星雲とを何とか捕らえられたが、ちょっと露出不足の感は
否めない。これだとアイピースを15mmにして、露出を優先した方が、淡い
ガス星雲も良く写ったし、構図的にも良かったかも知れない。ちょっと
失敗である。これは又、次回に再挑戦としよう。

時計の針は4時になり、刻々と夜明けは近づいてくる。
M78をそこそこに、写したいと思っていたM1を導入する。M1は6分角と
非常に小さい星雲であるので。アイピースはそのまま9mmで撮ってみる。


【↑M1 かに星雲】SM-R125S/D:130 f:720 PL9mm 80倍 LPS-P2使用 
IXY 30S ISO:3200 S:64秒F:2.0 f=4.9mm 8コマ
撮影日:2011/10/8 04:00-04:20 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット
→YIMGでトリミング・かぶり補正・彩度・レベル・サイズ調整

なんとか、かにの甲羅の様な形に、わずかに赤い縁取りの星雲を捕らえる
事ができた。残念ながら、独特のフィラメント構造というか、中の複雑な
骨組みの様な形は、かすかにそれっぽく見えるかな程度の写りではあるが
なんとなくその様子も判る様な感じではある。もう少し大きく写せれば
内部の解像度も上がったかも知れないが、これ以上の高倍率は、更にF値
を暗くする為に使えないので、今のシステムでは、この辺が限界かも
知れない。

無事にM1を撮影し終わる頃には、ぼちぼち薄明かりが始まる時間が近づいて
きた。最後にもう一天体と思い、北の空に上がってきた北斗七星の上の
M81/M82ボーデ銀河を長秒露出で写してみる事にした。

時間がないので、9mmのアイピースのまま撮影しようとしたが、上手く
両方の銀河が一画面に入らない。明るくなる空を見ながら、慌てて15mmの
アイピースに替えて撮影したのが↓下の絵。


【↑M81/M82 ボーデ銀河】SM-R125S/D:130 f:720 UW15mm 48倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:32秒 F:2.0 f=4.9mm 4コマ
撮影日:2011/10/8 04:45-04:48 撮影場所:静岡県駿東郡
Registaxでコンポジット→YIMGでかぶり補正・トリミング・彩度
            ・レベル・サイズ調整

もう、完全に背景が明るくなって、露出も32秒が精一杯だ。
上の写真は背景がそれほど明るくない初めの内の4枚をコンポジットした。
それ以降のコマは32秒でもかぶりが酷くて使えない。

ここまでの4枚も、かなり薄明かりでかぶっており、スタック枚数も
4枚しか無い為、ちょっと画像があれて、写りも薄い物になってしまった。
かろうじて、M81の銀河の腕がうっすらと映っている感じだ。
これも、又今度再挑戦の必要が有りそうだ。


と言う訳で、辺りはすっかり明るくなり↑、短い時間の中、まずまずの
成果で、五合目を後にしたのであった。しかし、寒かったなぁ~、、、、
2011.10.7(10/10)


散開星団 (M52/M103/M34/hx)

2011-10-05 | 光害地:三鷹からの天体撮影
日付が少し前後するが、9月27日(火)は、昼間も夜も結構晴れている。
金、土と富士山遠征をしたので、今日は撮らなくても良いかななんて
思いつつも、そう言えば、三鷹からM101とスパーノバ(超新星)を
撮って無いな(撮れるかどうか判らないが)と思い挑戦してみた。

まだ薄明かりの内に極軸を合わせて、北極星とほぼ同高度の
北斗七星のミザールを導入して基準星とし、M101の自動導入を
掛けた。眼視で見てみるが、そこにあるのかどうか?自動導入が
正しく動いたかどうかも今ひとつ良く判らない。

試しに5秒で撮影してみるが、M101銀河が有るのかどうか
全く判らない。まだ薄明かりのせいも有るだろうと、30分程
待って撮影してみるが、相変わらず良く判らない。↓


一度ミザールに戻して位置確認をしようとミザールを指示すると
何故か望遠鏡が反対方向に回り始めた。う~ん、この位置関係で
何か規制事項あったっけかなぁ?

途中で止めて、もう一度ミザールをファインダーで入れて、基準星
として設定すると、今度は、富士山の時と同じくサーチエラーがでる。
う~ん、なんだろう。アルカイドに基準星を替えても同じエラー。
訳が判らない、、、、、

諦めて、手動で導入しようとするが、途中で位置を見失って上手く
導入出来ない。ここの所、自動導入に頼って、自分で導入して
ないからな~、、、、何か対策を考えないと、今後ずっと自分で
入れられなくなりそうだな、、、、

と言う事で、あえなくM101は撮影する前に、我が家の庭からの
視界から消えてしまい、今日は撮影失敗(と言うか撮れるのか?)

さて、今日は望遠鏡をかなり南に設置したので、北天方向の天体を
探してみる。まだ三鷹で未撮影のこの時間の北天天体で写りそうな物
と言う事で、今日はいくつか北天の散開星団を写してみた。


【↑M52散開星団】SM-R125S/D:130 f:720 UW 9mm 80倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:25秒F:2.0 f=4.9mm 19コマ
撮影日:2011/9/27 21:27-21:45
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) Registaxでコンポジット
→YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・レベル・サイズ調整

M52はカシオペア座にある散開星団で、比較的星が密集した感じに
みえる。wikiによると若い星団で200個ほどの恒星が有り、
M11野鴨星団と同じくらいの密度とか。写真で星団の右隅辺りの
明るい星を右下の頂点として三角形或いは半円をなしているとも
言われるようであるが、確かに星の並びはなんとなく三角形の形に
並んでいると言えば言えない事もないと言った感じだろうか。

続いて同じくカシオペア座のM103を撮影してみた。


【↑M103散開星団】SM-R125S/D:130 f:720 UW 9mm 80倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:25秒F:2.0 f=4.9mm 10コマ
撮影日:2011/9/27 22:01-22:10
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) Registaxでコンポジット
→YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・レベル・サイズ調整

M103は、真ん中当たりの明るい4つの星をつないでトの字の形と
表現される事もあるが、私には一番上の明るい星を頂点にクリスマス
ツリーの様に並んで見える。真ん中当たりの赤い星がツリーに
彩りを添える感じであろうか。なかなか綺麗なツリーだ。

M103に続いて、段々高く昇ってきたカシオペア座から隣のペルセウス
座に移り、有名な二重星団を写してみる。
二重星団を撮影する頃には少し雲が出てきて、雲に隠れたカットが
増えてきたので撮影枚数を多めにして雲のないカットをコンポジットした。


【↑NGC869/884二重星団】SM-R125S/D:130 f:720 PL25mm 29倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:13秒F:2.0 f=4.9mm 25コマ
撮影日:2011/9/27 22:49-23:17
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) Registaxでコンポジット
→YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・レベル・サイズ調整

上の写真で見て右側の、比較的中心部分で星が密集している方がNGC869
左側の少し明るい星が散らばり気味に並んでいる方がNGC884である。
大きさがどちらも約30分角程で、一つ一つが満月位の大きさがあり、
それが2つ並んでいるのでかなり見応えがある。2つ並ぶ事により、
それぞれの星団の星の密集具合と言うか、その星団の特徴の違いが良く
判り、非常に見ていて楽しい星団である。2つ並んだ星団同士で、もし
住人がいるとすれば、それぞれ、お隣りさんとして、お互いに意識
し有っていたりするのだろうか、、、、、

二重星団を撮り終えた後は、更に東に移って、同じくペルセウス座の
M34を撮影した。


【↑M34散開星団】SM-R125S/D:130 f:720 UW 9mm 80倍
LPS-P2使用 IXY 30S ISO:3200 S:20秒F:2.0 f=4.9mm 19コマ
撮影日:2011/9/27 23:42-23:58
撮影場所:東京都三鷹市(自宅) Registaxでコンポジット
→YIMGでかぶり補正・トリミング・ガンマ・レベル・サイズ調整

M34は、やはり満月サイズの35分角の中に100個ほどの恒星で出来て
いるが、13cmで見る限り余り星の密集度が高くない星団である。
ただ、その中に、2個づつ並んだ2重星がいくつも見られるのが、
特徴と言えば言えるだろうか。

そんな訳で、M101の超新星は上手く写せなかったが、今日は、
カシオペア座からペルセウス座に掛けてのいくつかの散開星団を
楽しむことが出来た。こうやっていくつか見ていくと、それなりに
特徴が有って、これはこれで楽しいかも知れない。

2011.9.27(10/8)