この日の最後のターゲットは、C/2012 F6 レモン彗星で有るが、まだ北半球では見え始めて間もない時期なので、東の空のかなり低い位置にしか見えないのだが、薄明が近ずくと共に、東の空が何やら曇ってきた!
うわ~!これじゃ彗星なんて見つけられない。ぺガススの四辺形を頼りに探すのだが、ぺガススの四辺形すら良く見えなくなってくる。
こうなると、まだまだ初心者の域のくっしーには、導入のしようがない。今日は駄目かと、半ばあきらめつつ、沼尻さんの横で、どんな感じか様子を見ていると、また少し雲が薄くなって、何とか見えそうな感じになってきた。
レモン彗星は南半球にいる時はだいぶ長い尾が出ていたとの事なので、とりあえず鏡筒を7cm20倍に変えて、なんとかぺガススの四辺形を基準星に彗星を自動導入して、15秒でシャッターを切ってみたが、なんと真っ白け!
これじゃ、どこに彗星が有るかさっぱりわからない。ほんとに導入できているのだろうか?再びあきらめモード!
でもあきらめきれずに、そのまま撮影して見ると、何となくそれらしきものが写っているような気もしないでもない。
かなり自信がないが、とりあえずそのまま明るく成るまで撮影を続けてみた。
隣では沼尻さんが、MT-160、ボーグ45ED、APSC+500mmレンズと3本立てで狙っている。その脇でポルタに乗せたR135Sで眼視体制も作って捕らえている様だ。眼視のR135Sを見せてもらったが、彗星の周りの星の配置から、どうやら私の撮っているのもレモン彗星に間違い無いらしい。
という事で、明け方のうす雲越しに薄明が来る中撮影した画像を処理して見た。
【↑C/2012 F6 レモン(Lemmon)彗星】
Celestron D:70 f:400 UW20mm 20倍 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2使用 PowerShotS90;CHDK F:2.0 f=6mm Iso3200
S:15秒x17コマ Noise減算:ON 35mm版換算で560mm相当
撮影場所:静岡県小山町須走口五合目 撮影日:2013/5/5 03:22-03:44
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で反転
2000mm相当にトリミング(28%)、トーンカーブ・サイズ調整
ちょっとコンポジットが上手く行って無い様な気がするが、かろうじて緑色の彗星らしい色が出ている様だ。写真の向きを、この日沼尻さんがMT-160で捕らえた写真に合わせてあるのだが、これで行くと右下方向に短めの尾が出ているのだが、私の画像ではなんか尻尾が有るかな?どうかな?程度の写りであった。
この日は、ここまでずっと13cmで撮っていたのをわざわざ7cmに乗せ換えたのだが、ちょっと失敗だった。もう少し倍率をかけた方がよく映ったともおわれる。
少し雲が出たりした事も有り、明け方の低空での短時間勝負は、まだまだくっしーには、撮影が難しいな、、、
2013.5.5(6/12)
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くっしー
kame
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