直木賞受賞作品です。それぞれ心にキズを持つ3人の少年少女が秘密基地に集まり、独自で考えた神秘的儀式を行う。この神秘的儀式と言うのが、ヤドカリの殻をライターであぶり、中身を出し、焼き殺す。この時に願いを祈ると、なぜかかなってしまう。物語の冒頭から、何匹も何匹もヤドカリが殺され、”何が直木賞か?”怒りに満ちながら読み進めました。しかし、自分自身も子供の頃、同じように生き物に対して辛い仕置きをしたなとも思いながら。3人の子供達は、子供ではどうしようも無い自分の悩みをこの儀式によって、また、この共通の儀式の時間だけ心を繋がりあい、この時だけ無の境地にあったのだと思います。また、殻から出るヤドカリを自分に置き換え、この時だけ自分たちを悩ませる”殻”から出られた様に感じていたのではないか。
最後の10ページは、動物虐待の怒りを忘れ、ストーリーに引き込まれました。子供達の”最後”の祈りは結局かなったが、彼らの心のキズは癒えていない様に思いました。直木賞受賞ということで、この本を読んだ方も多いと思います。他の方の感想も聞いてみたいと思いますので、是非、感想を!!
最後の10ページは、動物虐待の怒りを忘れ、ストーリーに引き込まれました。子供達の”最後”の祈りは結局かなったが、彼らの心のキズは癒えていない様に思いました。直木賞受賞ということで、この本を読んだ方も多いと思います。他の方の感想も聞いてみたいと思いますので、是非、感想を!!
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