クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

成瀬は天下を取りに行く 宮島 未奈著

2024-05-19 06:19:00 | 読書
滋賀県大津辺りの方なら、ぐさっと来ると思います。京都市民でも、よく分かります。
この物語は大津周辺の住民の方が西武百貨店がどれだけの関わりがあったのか?成瀬そして、親友?の島崎を通して表現されています。
僕は大阪生まれですので、京都市民と滋賀県民との確執は、よく分かりませんが、この本は、滋賀から京都への逆襲の始まりではないかと思います。
京都市の方々、あの人が滋賀県知事になったら。恐らくそれが、逆襲の最終章だと思います。
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俺たちの箱根駅伝 上下 池井戸潤 著

2024-05-06 10:34:00 | 読書
箱根駅伝は、大好きで、ほぼ毎年観てます。
箱根駅伝予選会で惜しくも10秒差で出場を逃した勝手の名門校。そして
その予選会で失速してしまい、責任を感じているキャプテン。しかし、そのキャプテンが、学生連合での出場選手に選出される。そして、これまた突然の監督辞任。新監督に指名されたのは、勝手の名選手だが、大学卒業と同時に商社に就職し、陸上を辞めたOB。
箱根駅伝を監督側から、選手側からそして、放送するテレビスタッフの側から鋭くえぐる展開。
凄い!兎に角凄いです。
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舟を編む 三浦 しをん著

2024-04-10 07:26:00 | 読書
自分の意思を他の人に伝えるツールが言葉。同じ星と言う言葉でも、季節や時間によって様々な言い方がある日本語。この複雑怪奇なツールを正しく使う為に辞書がある。辞書は言葉と言う大海原を先頭をきって走る舟。この道標が完成し、いざ出航となった時、舟に穴があると全ての人が途方にくれてしまう。この責任に抑えつけられながら、作業する辞書編集部員達の使命感とプレッシャーはどの位なのか?改めて敬意を表すしたい。
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汝、星のごとく 星を編む 凪良 ゆう 著

2024-03-24 19:01:00 | 読書
先に続編の星を編むを読んでしまい、登場人物達の関係性が分からず、続いて、汝、星のごとくを読み、全てクリアーになりました。この2冊は登場人物達の関係性が全て。親子とは?夫婦とは?愛とは?小さな島に広がる狭いコミュニティ。これが良い場合もあるが、一度崩れると元に戻すのは至難の業。そんな中、我を保ち通し続ける強さ。それに押し潰される若者達。それでも、最期は、島の海と星空に救われる。
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スピノザの診察室 夏川 草介著

2024-02-20 12:07:00 | 読書
京都と言う街は、最先端と伝統が共存している不思議な街です。高度な医療を行う大学病院の直ぐ近くに、患者の大半がお年寄りの総合病院がある。
しかし、時に細分化された最先端医療では見落とされる事が、街の総合病院で拾われる事がある。
人には向き不向きがあり、器用、不器用がある。この両者が上手く向き合っていく事に地域医療の発展があり、それが京都と言う街であると思う。
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