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クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

海神の子 川越宗一 著

2024-07-24 16:54:00 | 読書
中国では、明の末期から清へと代わる大変革期、日本では江戸初期から中期にかけて、中国人の父、日本人の母から生まれた長男が主人公。母は、夫である主人公の父を殺害し、海賊の長となる。この母も主人公も居場所が無く行き場が無い。いつしか同じ様に行き場の無くなった人達の安住の地を作ろうと奔走するが、頼りの明が滅び、徐々に追い込まれていく。
この主人公の話は母の祖国日本で英雄の話として後世に受け継がれる事となる。


愚道一休  木下昌輝 著

2024-06-28 04:55:00 | 読書
子供の頃見た一休さん。しかし、歴史の教科書に載っていた一休さん世の中がの肖像画にはその面影は無い、
一休は禅を守る為、ただその為に悪となり、地獄への道を進む。世の中は一休以上に乱れ、悪が蔓延る。正しい禅とは何か、一休は狂った様にその真逆の所からそれを探し求め、ついに見つけ出す。その身をもって。

成瀬は天下を取りに行く 宮島 未奈著

2024-05-19 06:19:00 | 読書
滋賀県大津辺りの方なら、ぐさっと来ると思います。京都市民でも、よく分かります。
この物語は大津周辺の住民の方が西武百貨店がどれだけの関わりがあったのか?成瀬そして、親友?の島崎を通して表現されています。
僕は大阪生まれですので、京都市民と滋賀県民との確執は、よく分かりませんが、この本は、滋賀から京都への逆襲の始まりではないかと思います。
京都市の方々、あの人が滋賀県知事になったら。恐らくそれが、逆襲の最終章だと思います。

俺たちの箱根駅伝 上下 池井戸潤 著

2024-05-06 10:34:00 | 読書
箱根駅伝は、大好きで、ほぼ毎年観てます。
箱根駅伝予選会で惜しくも10秒差で出場を逃した勝手の名門校。そして
その予選会で失速してしまい、責任を感じているキャプテン。しかし、そのキャプテンが、学生連合での出場選手に選出される。そして、これまた突然の監督辞任。新監督に指名されたのは、勝手の名選手だが、大学卒業と同時に商社に就職し、陸上を辞めたOB。
箱根駅伝を監督側から、選手側からそして、放送するテレビスタッフの側から鋭くえぐる展開。
凄い!兎に角凄いです。

舟を編む 三浦 しをん著

2024-04-10 07:26:00 | 読書
自分の意思を他の人に伝えるツールが言葉。同じ星と言う言葉でも、季節や時間によって様々な言い方がある日本語。この複雑怪奇なツールを正しく使う為に辞書がある。辞書は言葉と言う大海原を先頭をきって走る舟。この道標が完成し、いざ出航となった時、舟に穴があると全ての人が途方にくれてしまう。この責任に抑えつけられながら、作業する辞書編集部員達の使命感とプレッシャーはどの位なのか?改めて敬意を表すしたい。