goo blog サービス終了のお知らせ 

クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

秘色の契り 木下昌輝 著

2024-11-30 12:03:00 | 読書
代々続いた愚策の為、貧窮する民を何とか救いたいと思う下級藩士。それに同調する仲間。そこ来た藩主の養子探しに秘策を講じ何とか自分達が思う藩主を得た。藩主は、政に無関心。その藩主を動かし、遂には藩政の改革へと導かさた。しかし、藩主の掲げた改革案は、厳し過ぎ、反旗を翻す藩士まで現れてしまう。
時が経ち、改革が達成された藍の大市は、藩を活気付かせ、大きな成果となる。1人生き残った藩士は、その光景を見ながら思う、藩主は明君だったのか?暗君だったのか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

方舟 夕木春央 著

2024-10-30 09:05:00 | 読書
大学時代の友人5人とその内の従兄弟の6人で、山奥にある謎の地下建造物に軽い気持ちで探検に行く6人。そこに迷い込んだ親子3人。この謎の地下建造物で一夜を過ごす事となった9人だったが、地震が発生し、出口が塞がれる。この地下から出るには、誰かが出口を塞いでいる鉄球を機械で巻き上げなければならず、その作業をする者は、その鉄球によって作業する部屋が塞がり、犠牲とならなければならない。
閉じ込められた9人のうち、誰がこの役目をするのか?閉鎖感と迫り来る恐怖の中、人がとる行動とは?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椿と花水木 下 津本陽著

2024-10-05 17:07:00 | 読書
アメリカを出て日本への帰国を決意した万次郎。しかし、鎖国中の帰っては死罪の可能性もある。しかし、アメリカで全てを失った彼は、母に一眼でも会いたいと言う思いの一心で、アメリカを離れる。
時はペリー来港とほぼ同時期。英語を話せる日本人は居らず、万次郎がアメリカのスパイである疑いが晴れずアメリカとの交渉に直接関与する事は許されなかった。もしも、ここで、万次郎を交渉役に抜擢する者がいれば、この後の日本の歴史が大きく好天したのではないだろうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

椿と花水木 万次郎の生涯 上 津本陽 著

2024-08-31 13:39:00 | 読書
幕末から明治に向けて僕は誰よりもこの人の存在が一番大きかったのではないかと思う。ジョンマンこと中浜万次郎。鎖国の為、諸外国の技術も国家の形も誰も見た事無いところ、殆ど力づくで開国させられた日本。浦島太郎状態で大海原に放たれたのと、少しでも知識を得られていたのでは大違いだったと思う。
万次郎は、まだ子供と言ってもいい年齢で、他の漁師とは好奇心の強さが違った。そのスポンジの様な物事を吸収する力はまさに明治初期の日本と同じ。まさに上巻はこの吸収し続ける期間でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンショウウオの四十九日 朝比奈秋著

2024-07-31 10:47:00 | 読書
一つの身体に2人が共有する形の双子の姉妹。この姉妹の視点から見た不思議な体験。この姉妹の父もその兄の身体に宿った三つ子だった。当初1人だと思われていた娘が2人だと分かった時、父は2人の娘の声を聞き分けられたのも、父のこの珍しい体験があったからなのだろうか?今、どちらの言葉なのか?よく考えながら読み進めました。
人間の尊厳とは?人間の生死とは?一旦全てゼロにしてから、積み上げて行くように読み進めましたが、答えにはまだ辿り着きませんでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする