暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2018年10月07日 | 古民家

 山から流れてくる水は何故無くならないのでしょうか・・・・?

雨が降ったからと言って・・・・そんなに流れ続けるほどの雨が、その山に降ったのでしょうか・・・?

答えは・・・・

健康に育った木が、森を豊かにして・・・根が張っている土壌がスポンジの役割をして・・・

長い年月をかけて蓄えられた水が湧き水となって・・・それが少しづつ川になって行きます・・・。

山に木が無ければ・・・雨が降っても泥は流れて・・・土砂崩れになります・・・。

木があっても、木が密集しすぎて・・・太陽が木の根元にあたらないような暗い森では・・・・

健康な木が育たず・・・・木の根が大きく広がる事無く・・・雨が降れば、土砂崩れが起きてしまいます・・・。

木と木の間隔を大きく開けて・・・・根元に生える草花が健康的に育つ環境であれば・・・・

その木は幅広く根を張って・・・・土をしっかり守って・・・降った雨をタップリ蓄えてくれます・・・。

土や石の中を水が通り抜けて、キレイな水となって・・・川になり・・・・

いろんな種類の植物や生き物を育む豊かな川の水は、海に流れ込んで・・・

海に生きる生物や植物をより豊かにして行く・・・・大きな自然の連鎖が出来ていました・・・。

鹿や猪・・・鳥や猿が生きていくには食べ物が必要です・・・・でも・・・木の実が出来る樹木は伐採され・・・

木の実がならない杉や檜が、人の手でたくさん植林されて来ました・・・。

いろんな種類の木が育つ森は、人が手を入れて木を間引いたり(間、伐と言います。)・・・

下草を刈ったりしなくても、循環が自然と行われている森で・・・照葉樹林などと呼ばれる森もあります・・・。

自分の町の近くに見える山は元気でしょうか・・・?健康的に育った木はあるのでしょうか・・・?

植林で育てられた木はある程度育てば伐採され・・・建築材料などに使われ・・・

次の世代に向けて植林がされて・・・30年・・・40年・・・・・・60年・・・自分達の孫の時代に使ってもらえるように・・・

手間を掛けて育てて行きます・・・。

日本の国土の約7割は森林です・・・残す森・・・手を掛け育てる森・・・・自然の連鎖や循環を守る為にも・・・

自分の地域の木を使った住まい造りを、みんなが考えられるような取り組みが出来ればと想います。

 

 

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