木材の耐久性を高める目的や・・・装飾的な意味合いで色を塗る事があります・・・。
昔ながらの塗料で言えば・・・柿渋や漆など・・・自然のものを醗酵させたりして・・・
保護剤として使われてきました・・・。
自然素材としての保護剤の種類としてよく言われるのは・・・
米ぬか・・・蜜蝋・・・えごま油など・・・木材などの表面を脂分で保護するタイプが多いようです・・・。
漆は・・・そのまま手に触れると、多くの方は、人のたんぱく質との関係でかぶれるようで・・・
柿渋も同じような現象でかぶれは出ますが・・・乾いてしまえばそんな言は無く・・・
数回塗り重ねる事で、深みのある色になっていきます・・・。
樹脂塗料・・・聞いた事がある方も多いと思いますが・・・
松ヤニや漆の樹液など・・・まさにその樹脂を塗料にしているのが樹脂塗料といわれているものです・・・。
今では科学的に調合したものが多いのですが・・・溶剤系が混ぜてあるものが多く・・・
体にあまり良くない影響が出る場合もあります・・・。
絵の具などの装飾的な色は・・・石を細かく砕いたものを油で溶いたり・・・
石器時代の洞窟の壁画などは・・・動物の血などで溶いた絵の具を使っていたようです・・・。
話はズレましたが・・・貴重な材料や・・・手間を掛けて造った建物・・・装飾など・・・
いろんな工夫をして塗装が施してあります・・・
弁柄・・・・土から取れる酸化鉄が成分で・・・防腐効果もあって・・お寺など・・・外部の柱や梁などに塗られています・・。
色合いも赤く・・・独特の雰囲気が出ますが・・・弁柄と柿渋を混ぜて色合いを楽しむ工夫もされています・・・。
自然素材は体に負荷の無い素材ですが・・・どうしてもその製造工程に手間が掛かります・・・。
土壁もそうですが・・・その手間を惜しまない工程があるからこそ・・・
その後の付加価値が増えて・・・暮らしの豊かさや・・・心の安心にも繋がるような気がします・・・。
ほしいものが手に入るまでの過程や・・・待つ間のワクワクが楽しいと思えるように・・・
仕上がりが、時間と共に変わる、柿渋や漆塗りのように・・・
暮らしの時間の中で、変わり行く姿を楽しめる住まいに出来たらいいな、と想います。