迷子

　お行きなさいとくすぐり笑い・・・離れる姿を涙で渡し・・・

探し続ける一足先を彷徨いながら、拙い言葉で送り出す・・・。

出会いの先に飾りを並べ・・・道の脇が彩られるよりは・・・

積み上げて・・・イビツな造り物と個性に出会えたら・・・

迫る景色は踊り続けるのかも・・・。

後に譲り、委ねる不安は見る影もなく・・・

途切れた糸を手繰り寄せては目を落とし・・・

風を掴んでヨチヨチ飛べば・・・記憶の底に繋がりを感じる・・・。

乾いた空も・・・湿った風も・・・

この時と変わらない、過去を感じて未来を造り・・・

過ごしたはずの剥がれた色を・・・

拾い集めて張り付けて・・・モザイク、貼り絵と算段しても・・・

無邪気な芸術と遊べなく・・・

素直な出会いを掴めない・・・夢と迷子の旅は続く。