日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

野球を投資にするな

2005年11月04日 20時56分53秒 | 野球
今日札幌で、プロ野球オーナー会議が開かれた。楽天がTBSの株式の筆頭株主となった問題が話し合われた。改善を求める方向で、まとめようとしている。一方、村上ファンド(オリックスが45%も出資)が40%超も所有する阪神電鉄株については、株式上場は認めないが、問題は先送りされる。記者会見はオーナー会議議長のオリックス宮内さんがするという皮肉さだ。

今日、文化勲章受章者と文化功労者を招いた茶会が皇居であった。出席した長島茂雄さんの足元にはリハビリ用の靴が見られた。(写真参照)野球は、まさしく文化であった。

今や野球を投資の対象に辱めている。古来、オランダではチュリップの球根が投資の対象となり、何百万円~何千万円にもなった。日本のバブルは、紀伊国屋文左衛門のみかんや江戸の大火の材木などがあった。そして、土地バブルはついこの間の出来事だったが、株式、ゴルフ会員権、絵画、金・・・と投資の対象を探しまわっている。
新手の投資家は、野球を投資の対象と考えているようだ。残念だ。
野球は文化なんです。人々に夢を与え、生きる喜びさえ与えているとも言える。
小さな空き地で、三角ベースボールで遊び、草ぼうぼうの野原でボールを見失い、昔、赤バット(川上)、青バット(大下)、物干し竿(藤村)に憧れ、王、長嶋に憧れ、村山、江夏に憧れ、一人一人にヒーローはいた。チームではなしに、ヒーローに憧れ、一投一打に胸躍らせたのだ。
野球を投資の対象にするな!
MLBのオーナーやオーナーグループも投資対象とは考えていないよ。