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新聞の果たす役割

2008-06-22 10:03:28 | IT,インターネット
 英Times紙がすごいサービスを開始していました。しばらく無料で使えるようです。

(以下引用)
 英Times(Times of London)が,200年以上前の記事も対象にしたデジタルアーカイブを開発していたが,そのサービス“Times archive ”が始まった。
 1785年から1985年までの200年間の過去記事をしばらく無料で利用できるというからすごい。さすがに保存状態が良くない記事も少なくないが,歴史的な貴重なニュース記事に今なら無料でアクセスできるのだ。歴史家や戦争研究家にとっても,学術資料として重宝なはず。
 Times OnlineのAnne Spackman編集長は,このサービスを無料で継続していくか有料化するかを,未だ決定していないという。NYTの例からもわかるように,新聞社アーカイブサービスにも部分的にしろ無料化の波が押し寄せてきている。
 また同編集長が,今回の“Times archive ”を伝統ある新聞社のオンラインアーカイブの決定版と自慢するだけあって,非常に使い勝手が良い。対話形式の案内ページ“Take our Interactive Tour”で使い方がつかめる。OCR(光学文字認識)技術により過去記事をスキャンしており,検索精度を高めている。
 そこで“Waterloo”で検索してみた。ワーテルローの戦い(The Battle of Waterloo)を報じた記事が出てきた。感激してしまう。
(引用終わり)
※出所:英Times,1785年からの歴史的な過去記事2000万本を無料開放

 確かにこれは歴史家たちにとって大変貴重な資料になるでしょう。学生時代の私は19世紀末のオスマン・トルコ帝国における民族問題という、かなりマニアックなテーマで卒論を書いたのですが、このテーマは大英帝国の外交政策とも大きく関係するため、やむなく当時のイギリスの外交文書を図書館でひたすら調べて苦労した思い出があります。当時、こういったサービスが使えればもう少し楽ができただろうな、と思います。

 ニュースを早く伝えるという点では新聞はネットに完全に敗北しており、その存在意義が揺らぎつつありますが、こうしたアーカイブは私たちが過去を振り返る上での貴重な財産そのものであり、歴史のある新聞社にしかできないことです。古い記事のアーカイブではビジネスにつなげることは難しいとは思いますが、日本の新聞社にも取り組んでもらいたいですね。

 ちなみに写真は英Times紙によって初めて「横浜」が報じられた1854年6月1日の記事を検索して出力してみたものです。江戸湾に来航したアメリカの黒船の1隻サスケハナ号の航海の記録を報じる記事に"Yokohama"が登場しています。学校での歴史教材にも使えそう(ついでに英語の教材にもなるので一石二鳥)ですね。

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