歩きながら考える

最近ちょっとお疲れ気味

飯豊連峰について

2006-10-27 22:52:47 | 自然
さきほど投稿した(書評)吉岡忍「奇跡を起こした村のはなし」ですが、1つ本書で非常に気に入らない点があります。それは、冒頭で吉岡氏が飯豊連峰のことを「日本一小さな連峰」と表現していることです。これは明らかに誤りです。飯豊連峰は南アルプスにも比肩しうる大山脈です。黒川村に近い、飯豊連峰の前衛に当たる櫛形山脈のハイキングコースが「日本一小さな山脈」として宣伝されています。吉岡氏は明らかにこの櫛形山脈と飯豊連峰を混同しているものと思われます。

私は飯豊の山の深さには強い印象を受けました。日本は狭い国なので、見晴らしの良い稜線上でキャンプをすると、夜は遠くに町の夜景が見えたり、町の夜景は見えなくともぽつりぽつりと人家の灯りが見えたりするものですが、飯豊の場合はほとんどそんな灯りが見えませんでした。それだけ山が深いのです。咲き乱れる高山植物も美しく、私がまた是非訪れたい山の1つです。飯豊連峰を水源とする胎内川を遡行する沢登りもチャレンジしてみたいですが、険悪なゴルジュ帯、真夏も残る巨大なスノーブリッジを突破できるほどの力量はとてもないため、夢に終わりそうな気がします。

                
                真夏でも残る巨大な雪渓

                
                花が咲き乱れる稜線
        
                
                本当に雄大な山脈です。

最新の画像もっと見る