くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

名所江戸百景190 第51景 糀町一丁目山王祭ねり込 神幸祭の行列(2)

2014年06月13日 07時55分26秒 | 名所江戸百景
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回は、日枝神社(ひえじんじゃ)の山王祭(さんのうまつり)の神幸祭(しんこうさい)の行列の続きです。
 今年・平成26年の神幸祭は本日6月13日(金)です。このブログが出た時間には、すでに神幸祭の行列が日枝神社を出発した頃かと思います。
 この1週間で本日の天気予報が、雨→曇り→雨→晴れのち雨とめまぐるしく変わっていますが、なんとか雨降らないでほしいものです。

 今回は前回・平成24年に撮影した神幸祭の行列の風景からです。写真の大半は絵画調です。
 江戸の天下祭・江戸三大祭りになるだけに山王祭りの神幸祭行列は、とても長いです。神社の行列の列次説明を見ると、大きく第一梯団(ていだん、集団)から第四梯団までの四つの集団に分かれます。前回の第一集団に続き、今回は第二集団です。

(1)副宰領(ふくさいりょう)、権禰宜(ごんねぎ、上の写真の神職の方)、御神馬と口取(くちとり、白服の方)

 第二集団の先頭も、権禰宜と副宰領がいます。
 オレンジ色の服装の副宰領は、神幸祭の運行側の総責任者の補佐です。
 「御神馬」は神様の乗る馬ですから、人は乗りません。 神幸祭は、神霊が宿った神体や依り代(よりしろ)などを神輿や鳳輦(ほうれん)に移して、氏子地域を渡御(とぎょ、回る)する祭礼ですからね。

(2)御弓(ゆみ)、御胡籙(ころく、やなぐい、携帯用の弓矢容器)、御鉾(ほこ)、御楯(たて)、御太刀(たち)


(3)権宮司(ごんぐうじ、馬上)と口取(白服の方々)、権禰宜(?)、舞姫(まいひめ)

 日枝神社の神官は、宮司(黒服)-権宮司(色?)-禰宜(赤服)-権禰宜(白服)の順の役職になっています。
 権宮司は神社の副代表になります。前回は赤服でしたが、他の方のブログの過去の写真みると黒服の年の写真もありました?(今回と前回では列次が少し異なるかもしれません?)
 舞姫というと、森鴎外(もりおうがい)の小説が先に思い浮かぶ方もいるかもしれませんが、神社では神楽(かぐら)などで舞う女性を「舞姫」と呼ぶそうです。巫女(みこ)を舞姫という名で呼ぶ神社もあります。
 日枝神社では、夏越稚児祭(なごしちごまつり)の時に日枝神社の本殿で稚児さんの前で舞姫の舞いが行われいます。

(4)舞姫、童女


(5)楽人(がくじん、雅楽を演奏する人)

 左の先頭の方が演奏している楽器は笙(しょう)です。雅楽(ががく)で使用される楽器だそうです。
 吸っても吹いても同じ音が出せる楽器のため、同じ音をずっと鳴らし続けることも可能な不思議な楽器です。

(6)錦旗(きんき)


(7)菅翳、菅蓋(かんがい)

 翳(さしは)は、儀式用の長柄の団扇(うちわ)です。菅(すげ)を円形に編んだものを菅翳と呼びます。
 菅蓋はスゲ(菅)で作り、長柄(ながえ)につけ、背後からさしかける大きいスゲカサ(笠)、天皇即位後に初めて行われる新嘗祭である大嘗祭(だいじょうさい)の時に移動する天皇の頭上にさしかけていたカサも菅蓋です。

(8)???(神幸祭の列次にありませんが、日枝神社氏子総代か?・・・・)と口取の方々


(9)日枝神社氏子総代連高張(高張提灯を持つ方)、氏子総代連(うじこそうだいれん)

 神社の氏子さんの代表(代理)の方々です。
 裃(かみしも)姿が江戸時代らしいです。武士の正装でしたが、町人の礼装にも使用されたそうです。

 第二集団はここまでです。

 平成26年の神幸祭の巡幸スケジュール(コースや時間の変更もありえます)は以下の通りです。
  7:45 日枝神社を御発輦(はつれん、出発)
 10:40 国立劇場(江戸時代初期に日枝神社のあった所で、小休止します)
    皇居の坂下門は今回も無しです。
 12:05 東京駅・丸の内(西)側
 13:10 日本橋・日枝神社(摂社) 14:25発
 15:00 京橋三丁目
 15:15 銀座四丁目
 15:30 新橋一丁目
 17:00 日枝神社に御還御(かんぎょ、帰還)

【山王祭】
 日程 :平成26年(西暦2014年)6月7日(土)~6月17日(火) (期間が長いです!)
      6/13(金) 7:45~17:00 神幸祭(氏子町内の巡行・皇居参賀を行う山王祭の見どころ)
      6/14(土) 氏子各町連合宮入(16:00に清水谷公園を出発して、弁慶橋を渡り、日枝神社に到着)
      6/15(日) 11:00~ 日枝神社では例祭奉幣(ほうべい、ほうへい)、山王太鼓(たいこ)
               9:30~15:00 下町連合御渡(日本橋・八丁堀・京橋を神輿(最大12基)の御渡り)
     その他の日にも神楽・囃子(はやし)・献灯(けんとう)・納涼大会(山王音頭)などの儀礼・行事があります。
 上記は、平成26年の山王祭の日程と一部抜粋(ばっすい)です。
 詳細は日枝神社のホームページで御参照ください。

 今回は、これで終了とさせていただきます。
 「くまドン旅日記」のブログを見ていただきありがとうございました。

 たまたま、「くまどん」の休日の日に神幸祭の日に重なりました。用事もあるので、あまり長い時間撮影できませんが、せめて、1カ所ぐらい撮影したい思っています。(丸一日撮影できた前回が懐かしいです。)

 次回は、山王祭(今年は本祭)の続きの予定です。 

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