くまドン旅日記

写真が趣味です。自然の風景、旅行、歴史に興味を持って撮影を続けています。

旅日記021 山陰海岸(11) 豊岡のコウノトリ

2014年08月13日 09時30分44秒 | 旅日記
こんにちわ、「くまドン」です。

 今回も、4月の山陰海岸の続きですが、海を離れ、円山川の上流に向かって、豊岡市(とよおかし)の中心に向かいます。今回は、兵庫県・豊岡市(とよおかし)の「コウノトリの郷公園」です。
 来日岳から見た豊岡盆地を流れる円山川の流れです。


 内陸に入ってからは城周り中心に進める予定だったのですが、事前調査が不足で豊岡の城跡の場所が良く分かりませんでした。近くに行けば、それらしい情報があるだろうと思ったのが甘かった・・・・・・・(汗)
 豊岡の観光案内を見ても全く城に関する情報なく、あきらめて、kainaka-2さんがコウノトリの写真を撮影されていたのを思い出し、予定変更して、「コウノトリの郷公園」に行ってみる事にしました。

 あまり正確に位置確認をしていなかったので、市役所の周りと思っていましたが、上の地図で、すぐ下にある「市立図書館」の敷地が、江戸時代の豊岡陣屋跡地でした。ここには、明治時代の豊岡県庁の表門が現存します。
 さらに、中世の豊岡城(山城)は、そのすぐ下の神武山公園でした。

 豊岡の市外から、東に2~3km進むと、「コウノトリの郷公園」があります。

 コウノトリの生息可能な環境を整備した公園です。コウノトリのエサを確保する為に、公園周辺の農家も農薬の散布を控え、無農薬栽培に切り替える等の協力をしています。

 コウノトリの公開ゾーンに行くと、コウノトリが10羽程います。横には柵がありますが、天井はガラ空きです・・・・

【コウノトリ(鸛)】
 全長約110~115cmもある大型の水鳥。頭や首は白く、クチバシは長くて黒く、羽は白と黒(風切り羽)、足は赤く、目に赤いアイリングのが特徴です。
 昔は日本で留鳥として、普通に繁殖していました。現在は、まれに冬に渡来することはあるが、乱獲と農薬によるエサの不足により、日本で自然繁殖していた個体は絶滅していますが、兵庫県の豊岡市を中心に、人工繁殖した個体を野生復帰させる試みが行われています。

 江戸時代の絵画には、ツル(鶴)とコウノトリが、混ざっているような絵があるそうです。

 円山川の下流にある城崎温泉(きのさきおんせん)には、七つの外湯の一つに、コウノトリが傷を癒していた事により発見したと伝説が残っています。

 平成17年には、世界初のコウノトリの放鳥が行われたそうです。放鳥した5羽中2羽がエサもらいに戻ってきたというハプニングありですが、それでも、翌平成18年以降には繁殖の行動が見られ、平成19年には46年ぶりに雛(ひな)の巣立ちが確認されたそうです。

 コウノトリの野性復帰が始まると、ハクチョウ(白鳥)やマガンも冬鳥として豊岡に飛来するようになったらしいです。

 東側の非公開ゾーンは、ちょうどコウノトリのつがいが繁殖中で、観察サイトを含めて、一切進入禁止でした。
 繁殖中のコウノトリを無理に見る必要は無いので、コウノトリの巣の見本と、

 館内にあったコウノトリの子育てシーンの造り物です。

 人工飼育したコウノトリを再び自然に戻す試みが、ここ豊岡では行われています。地元の農家も農薬を控え、無農薬栽培に切り替える等の協力しているそうですが、農家にとっても、決して楽な事ではないでしょう。
 今回の山陰海岸を一人で旅するなかで、ふと優しい雰囲気に触れることもありあました。ここ但馬(たじま)の豊岡が、自然のコウノトリが最後まで生き残った土地であり、人工繁殖に成功したコウノトリの再野性化に成功しているのも、但馬の人の優しさが、それを可能にしたのかもしれません。

 今回の「くまドン旅日記」の山陰海岸シリーズは、前回も申しましたように城訪問の為、内陸に向かいますので、これで、ひとまず終了です。
 kainaka-2さんへ、但馬や山陰地方の色々と美しい写真を見せていただきありがとうございました。再び、山陰海岸を訪れるきっかけをいただいた事を併せて、あらためてお礼申し上げます。
 この後の但馬地方は話は、「訪城記」カテゴリになります。(やっと、前回の訪城記の続きに入れます。)
 次回は、東京で深川祭り(本祭り)や灯篭流しがありますので、話を「名所江戸百景」カテゴリに移します。

(1)前回のブログは、以下の通りです。(ブログ右欄のカテゴリアーカイブで「旅日記」をクリックすると、一覧が表示され、一覧の先頭(一番下)にあるので、これをクリックしてもブログが開きます。)
 「旅日記011 山陰海岸(1) 浦富海岸の夕景」
 「旅日記012 山陰海岸(2) 居組・諸寄の漁港」
 「旅日記013 山陰海岸(3) 浜坂・城山公園」
 「旅日記014 山陰海岸(4) 御火の浦」
 「旅日記015 山陰海岸(5) 余部崎灯台」
 「旅日記016 山陰海岸(6) 餘部鉄橋」
 「旅日記017 山陰海岸(7) 鎧駅」
 「旅日記018 山陰海岸(8) かすみ丸遊覧船」
 「旅日記019 山陰海岸(9) 香住海岸~竹野海岸」
 「旅日記020 山陰海岸(10) 城崎の竜宮城・来日岳」
 (ブログ左欄の「カテゴリーアーカイブ」の「旅日記」をクリックしても、先頭(一番下)に過去ブログ一覧が表示されます。これをクリックしても、見る事可能です。)

 今回は、これで終了とさせていただきます。
 くまドンのブログに訪問していただき、ありがとうございます。

 今週からお盆休みの方も多いかと思います。帰省ラッシュの混雑など大変かと思いますが、道中お気をつけて、ご無事でありますように。

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