伊勢崎市議会議員 多田稔(ただ みのる)の明日へのブログ

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外国人のこどもの不就学

2015-05-30 19:39:22 | 外国籍児童
議会質問に備えて勉強中。
伊勢崎市は、人口21万人のうち、外国人が1万人も住む
外国人集住都市の一つです。

外国人の子ども達には、
言葉や文化のちがいから学業不振や人間関係のトラブル、
不登校や不就学などの問題があり、
日本人の子ども達にも通じる課題と認識しています。



(「外国人の子どもの不就学」)

佐久間孝正著(勁草書房)2008.3から、
○夜間中学
・戦後の混乱期1947年に大阪で誕生。
・以前は在日韓国・朝鮮人などの生徒が多かったが、
 現在では8割が外国人生徒で、全日制中学の不登校の生徒も来る。
・最近は海外から来た10代の生徒が増加している。

○オールドカマーとニューカマー
戦後の日本の外国人対応については、
終戦直後の在日韓国・朝鮮人の方などのオールドカマーの時代と、
バブル期以降に急増した、南米からの日系人の方などの
ニューカマーの時代に大別されます。

現在の外国籍児童の教育問題の根っこは、
オールドカマーの問題にしっかり対応してこなかったことに
原因があると、佐久間さんは指摘しています。詳しくは次回に。



(多田補足1)

今年5月の新聞記事で夜間中学のことが掲載されました。
○日経(5/9)
・文部科学省の調査によれば、
 夜間中学に在籍する外国人は1498人で全生徒の8割超。
・文科省は全都道府県に設置したい考え。
・夜間中学は市町村の判断で設置。
・国勢調査では、義務教育無修了者は外国人を含め12万人いる。

○朝日(5/9)
・夜間中学は外国人の子どもに教育を提供してきた。
・グローバル化や国際結婚の増加で更に必要性は高まっている。
・埼玉に住む中国出身の18歳の男性は、県内に公立夜間中学がないので、
 昼間は都内で働き、夜は足立区の夜間中学に通っている。
 通学に1時間15分かかる。

○読売(5/9)
・夜間中学は8都道府県に31校ある。
(東京、千葉、神奈川、京都、大阪、兵庫、奈良、広島)
・生徒の8割は外国籍。
・文部科学省は全都道府県での設置を促す。
・生徒は戦後働くために通学できなかった人が多く、
 最近は親の国際結婚や就労目的の来日者が多い。
・川崎市の夜間中学は19人のうち、18人が外国出身で、
 10代が9人。
・フィリピン出身のアンジェリカさん(15)は、
 以前は昼間の中学に通っていたが、
 「全部日本語でコミュニケーションをつるのはつらかった」という。
 今は姉のカトリーナさん(16)と一緒に通い日本語も学べるので楽しい。

 

(多田補足2)

埼玉県の状況
・埼玉県での公立夜間中学開設を目指す市民団体「埼玉に夜間中学を作る会」は、
 30年も活動を続けていますが、いまだに実現していません。
・川口市にある自主夜間中学や都内の夜間中学に通学している方が、
 30人程度いらっしゃるようです。

中学校夜間学級等に関する実態調査について - 文部科学省







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