今年は山芍薬の開花が気になっていました。
山口県阿東町の十種ヶ峰(とくさがみね)のヤマシャクヤク(山芍薬)を訪ねました。
2010年、2017年以来の十種ケ峰のヤマシャクヤク観賞です。

神角八幡神社の横の駐車場に着くと数十台停められる駐車場はほぼ満車でした。
約2時間半の道程で着いたのは11時頃、少しずつ下山者もいました。
皆さん、ニコニコと「最高でしたよ」と…
生木地蔵

生木地蔵(いききじぞう)とは
「椿の木が2本に別れていて、その間に小さな石仏が置かれていたが
その木が大きくなるにつれて、石仏を包み込んでしまった。
よって、椿の木を「生木地蔵」と呼ぶようになった。」
家内安全、交通安全、無病息災を願い多くの人に信仰されているそうです。
生木地蔵の横の防獣柵を開けて林道に入ります。
林道の両脇には、クサイチゴ、カキドオシ、シャクなどが咲き続けています。
クサイチゴ

カキドオシ

シャク

林道から沢を横切っ急登を登り始めます。

ロープが張ってあり、そのロープを伝って浮石を踏まないように慎重に・・・

ラショウモンカズラ(羅生門葛)

ハクサンハタザオ(白山旗竿)

エイザンスミレの葉も見られました
他にもよく見る花が咲いていましたが、暑くて登りがきつくて汗だくになり
写真は撮る余裕がありません(-_-;)
後ろから来た若い女性たちは、すいすいと追い越して行ってしまいます。
どのくらい登ったでしょうか・・・「ヤマシャク自生地」の標識がありロープの通路が見えてきた。
まさに見渡す限り満開直前!!

こんなクリーム色も

エンレイソウ(延齢草)も咲いていた。

登っても登っても・・・見渡す限りヤマシャクヤクの白い花~♪



約100m位続いたでしょうか
山芍薬が終わった頃に小さな花 フデリンドウ(筆竜胆)

ここからが、大変でした。
木陰の無い稜線は、ハクサンハタザオ(白山旗竿)の咲く狭い道が続き、
目の前の山頂になかなか届かない。
🐇の主人はさっさと登ってしまった。
歩いては休みを続けていると、笹原の中で昆虫の翅音のような音が聞こえるので
蝉?まさか...?と屈んで覗いてみると長い尻尾のようなものが・・・
辿ってみるとまむしが! それもこっちを見て威嚇していた!!
悲鳴と共に一気に登り切りました。(初めての体験💦)
山頂(988.6m)に到着(14時半)
360度の展望で、眼下に登山口の神角の集落が見下ろせます。

登山ルートと下山ルートが違うので、殆ど下山してしまったようです。

お握り弁当を食べながら、広ーい青空の下で心地よい風に吹かれて~♪


もっとのんびりしたいけど、30分の休憩で下山することに。
下山コースには、ヒトリシズカが咲いていた。

下山途中の熊野神社の祠

ショウジョウバカマ(猩々袴)

イカリソウ(碇草)

どんどん下って林の中にはチゴユリ(稚児百合)

十種ヶ峰 別名(長門富士)の名前の由来は
「御食主の命(みけぬしのみこと)が十種の神宝を埋めたという伝説から名付けられた」

下山途中の山麓広場から撮影
到着したら、誰も居ませんでした。(16時半ごろ)
急峻な登山道でしたが、植物が豊富で疲れを癒されました。
最後までお読みいただきありがとうございました。