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『歌声喫茶「灯」の青春』のドンちゃん by丸山明日果


 この本は2002年の出版で、当時すぐに買って読みました。以来12年間、部屋の本棚にありましたが、最近12年ぶりに、この本が「呼んでいる」ような気がして 再読した次第。

 本の説明は省略しますが、この本の「隠れた生命線」は2つあると思いました。

 ひとつは、歌声喫茶「灯」の設立者中の設立者である柴田伸氏に、 その連絡先を知っているにもかかわらず、結局「会わない」という選択をしたこと。(柴田氏は 筆者である丸山明日果さんの母親の「元夫」でもありましたが・・)

 ふたつめは、設立メンバーのひとりであるドンちゃんの居場所をようやく探し出して 訪ねて行って、別れ際に連絡先のメモを渡そうとしたら、ドンちゃんは「酔っ払って電話でもしたら大変なことになるから」と拒んだ場面。

この2点がなかったら、帯にあるように「母の青春を探す旅=娘の自分探しの旅」という フツーの本になっていたと思います。

 「会いたくて会いたくて仕方ないけど、会わないほうがいい・・・」そういうことって あるよね。
 

 
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