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伊波普猷への旅(3) ~ そこは明らかに異空間であった


 歩き始めてほどなく、右側に目指す場所はありました。入口には 伊波の簡単な略歴を記した掲示板がありました。中に入ると明らかに周囲とは異なる空間がありました。



 左がお墓 右が顕彰碑です。



この顕彰碑には、かの有名な撰文が刻まれています


 
 彼ほど沖縄を識った人はいない
 彼ほど沖縄を愛した人はいない
 彼ほど沖縄を憂えた人はいない

 彼は識った為に愛し愛した為に憂えた
 彼は学者であり愛郷者であり予言者でもあった



  切々たる名文ですよね。実際に顕彰碑の前に立つと、この撰文 長年の風雨にさらされたためか あまりよく判読できません。なにせ、顕彰碑が建立されたのは1961年、いまから50年以上前だからね。

  「識った為に愛し 愛した為に憂えた」 

 僕としては「憂えた為に」何をしたのか? が大切だと思うね。そしてそれこそが、伊波の人生そのものだったんだろうね。

 しばしの間、伊波の歩んだ人生に思いをはせ、駐車場に向かう手前に、浦添城跡へと降りる急な坂道がありました。下まで降りると、きれいに整備された城(グスク)が そびえたっていました。今帰仁城などと比して、いかにも観光色が強いのが難点ですね。


↓こんな感じ



 このグスクの丘から、北側に宜野湾方面がよく見えます。真中あたりに だだっ広いスペースが空いてました。


↓これです 大きいねえ

 「そうか あれが普天間基地なんだ」。まさに市街地の中の基地。 こりゃ行かねばなりませんね(つづく)


 
 




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