五條會館歌舞練場
大正4(1915)年上棟の木造3階建ての建築物で、以前は五條楽園歌舞練場と呼ばれた。
元五條楽園の検番(事務局)であり、また歌舞を披露する場所でもあった。
1階は事務所機能、2階は舞台、3階は稽古場、倉庫となっている。
この建物は、当初の姿を留めていない。
駐車場を作るため、主玄関を含む北側部分は撤去され、切り離された接合部、
右側切妻屋根部は簡易な壁で塞いでいる。
現在は主玄関でない部分を主玄関に使っており、この建物の用途、規模的に相応しくないため、
玄関廻りの改修も今後の課題となる。
また、築100 年ほど経っているため、損傷がひどい箇所もあり、改修すべきところも多い。
また、演芸場といった用途で活用するためには建築基準法、
消防法等に適合した改修が必要となるため、本格的な利用が難しい現状がある。