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川家住宅  京都市指定有形文化財

2015年11月11日 06時02分31秒 | 建築物・明治・大正など

 

 

 

川家住宅 5棟 主屋 附玄関 1棟 便所及び浴室1棟

洋館 茶室 二十八畳蔵 十二畳蔵 大正15年(1926)

〃 〃大正13年(1924)  大正末年 丸栄株式会社

中京区三条町  指定建62  平11. 4. 1

 

京都市指定有形文化財

川家住宅

当住宅は、綿布商を営む井上利助が大正15年(1926)に建てたもので、

主に商談や取引の場として用いられた。その後、川崎家の住宅として使用された。

屋敷は、通り側に門と塀を設けて、

奥へ順に茶室と洋館、玄関棟、主屋、便所浴室棟、土蔵2棟を配置する。

茶室(紫織庵)は4畳板入りで、南側に3畳の水屋が付属する。

洋館は外壁に大谷石と煉瓦タイルを用いており、

当時流行したF.L.ライト風の意匠に仕上げている。

主屋は中廊下をもつほぼ総二階の建物で、

2階にも本格的な座敷や洋間を設けている。

大工棟梁は明治・大正期に活躍した数寄屋大工の上坂浅次郎で、

上坂の他にも京都商事株式会社の創設者である塚本与三次や、

京都帝国大学教授の武田五一も設計に参与している。

当住宅は、大正期の大規模な都市型住宅で、洋館とともに主屋の2階に洋間をつくるなど、

和風の中に巧みに洋風を取り入れている。

用材・技法・意匠ともに洗練された当初の建物か゛一連でよく残っており、その価値は高い

平成11年

 

京都市

 

 

 



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