足元にはがきがあります
像高1m足らずの石仏、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ、鼻の先が少し欠けているが、口元は小さく、子供っぽい風貌は親しみがあります。この地蔵尊は京都市における歯痛祈願の筆頭で、歯痛の平癒を祈ったハガキが全国各地から多数寄せられる。堂内にはハガキが山積みになっている。日参しなくてもハガキや手紙でもって祈願が叶えられるというので有名になった。宛名は単に「京都ぬりこべ地蔵様」だけで配達されるとのこと。もと直違橋通の浄土宗摂取院の境外墓地「そとわの墓地」にあって、明治の末頃、陸軍16師団の庫建設にあたり兵器、墓地と共に現在の地に移された。その際、地元の故・木村藤太郎氏が地蔵像を背負って移し、以来木村さん方でお守りされている。塗込めの堂宇に安置されていたからこの名が生じたといい、塗込めをさらに病気を封じ込める意味に解釈し、このような信仰が生じたといわれている。
また、お堂の扉には紙で包んだ塗り箸がむすびつけられている。歯痛平癒祈願に来た人は、その箸をいただいてそれて食事をし、歯が治ると川へ流して今後塗り箸を使わない。そして祈願成就のお礼にと、紙につつんだ塗り箸を奉納するならわしとなっている。塗り箸に、歯痛を封じ込める「ぬりこべ」の意味がある。
これらの丸い石はどうするのでしょう
まずは丸い石を撫でてから・・・
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川柳
老い二人 集金人に お茶を出す /木村
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