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源氏物語遺跡26 西鴻臚館跡

2019年02月01日 06時00分14秒 | 平安京

 

西鴻臚館跡 平安京右京七条一坊三・四町跡

朱雀大路を挟んで東と西に設置された外国使節を接待・宿泊させる迎賓館。平安時代前期には渤海使節団の来朝に際して用いられ、詩文の交歓が行われた。しかし2つの鴻臚館の維持が負担となり、東鴻臚館は承和6(839)に廃止され、渤海国滅亡後は使節団の来朝も途絶えて西鴻臚館も使用されなくなり、12世紀には個人の領となった。西鴻臚館跡の発掘調査では、区画遺跡が検出され、、旧都(平城宮・難波宮・長岡宮)からの搬入瓦や銭貨のほか、土師器、須恵器、輸入陶磁器など数多くの遺物が出土しており、往時の華やかさが偲ばれる。なお、東鴻臚館跡の石碑は、この北東約400mにある角屋(すみや・重要文化財)の北側にある。

『源氏物語』「桐壺」では、桐壺帝が来朝して鴻臚館に滞在の高麗の相人(人相見)のもとへ、素性を隠して光源氏を遣わして占ってもらい「国の親となりて、帝王の上なき位にのぼるべき相おはします人の、そなたにて見れば、乱れ憂ふることやあらむ。朝廷のかためとなりて、天の下を輔くる形にて見れば、またその相違ふべし」と准太上天皇になるとの予言を得るといった話がある。

 

 

源氏物語ゆかりの地   源氏物語の遺跡 40ヶ所

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