台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

大菜市包子王-台南包子研究中心第七個

2005年05月31日 | うまいもの


さて今日は、
前回予告した通り、
台湾中の有名肉まんを 次々分析する
” 台南包子研究中心 ” シリーズ の第7回だ。

今回は、
台南の 西門路にあって、五妃街との交差点の近くの
” 大菜市包子王 ”
を分析する。

多分台南で、
” 肉まん ” の有名店といえば、
このBLOGで既出の
” 禄記 ” と、
まだ書いていない
” 萬川號 ”
になるんじゃないか。

だけど、台南には他にも
” 大道 ”、 ” 大同 ”、 ” 新永珍 ”
なんていう、おいしかったり、
ちょっと変わってたりする 包子屋がすごくいっぱいあるんで、
たとえ 次の氷河期 まで
頑張ってこのBLOGを続けたとしても、
そいつら全部は、紹介しきれないくらいだゾ。


  


その中で、今日分析する
” 大菜市包子王 ” は、どちらかと言えば、
これまでに分析してきたような、
” スタンダードな肉まん屋 ” じゃあない。

左上の写真を見るとわかるが、
このミセのメニューには、
” 乾麺 ” とか ” 魚丸湯 ” なんてものがあるし、
座って食べられるテーブルもいくつもあって、
ごく普通の食堂みたいだ。

だが、” 包子王 ” と自称するだけあって、
このミセの主力は、やはり肉まんだ。
( それで、出来立てをすぐミセで食えるのが、また都合が良いゾ。 )

一個25円 という強気な値段設定にもかかわらず、
オレが座って乾麺と肉まんを食ってる間にも
10個、20個と買っていく人が多い。

味の面から言っても、かなり個性的な、
根強いファンが、ガッチリついているミセだ。

まぁまずは、下の分析から読んでみてくれ。


  


左上は、
” 大菜市包子王 ” の肉まんの外観だ。
普通のものよりは、ちょっと大ぶりの感じで、
ふっくらおいしそうだが、
前回の ” 潮州包子 ” ほどうまくは
全体が隆起していない。
( ” 潮州包子 ” は、本当に立派だったからネ )

右上は、断面の写真だ。
餡の量がすごい!
高雄の ” 金獅湖包子 ” とだっていい勝負だ。

そして、
” 台南包子研究中心 ” の
優秀な研究員達が実際に食べてみた結果は
下の分析表の様になった。




うーん、なかなか健闘した点数が出ているゾ。

皮は、まぁまぁってなもんだけど、
とにかく餡が面白い!
かぶりついた直後に、黒シャツ隊のT君が

「 ニワトリのつくねじゃー! 」

とわめいた。
そのとおりで、” 大きい肉団子 ” のような形で、
” ニワトリのつくね ” みたいな
( 実際には100% 豚肉だそうだが )
甘い味の 餡が、

ゴン!!

って、柔いめの皮の中に入っている。

他では、こんな肉まんを食ったことはない。
こりゃあ、こういう ” つくね味 ” が好きな人は、
相当好きになるだろうネェ。


  


さて、” 大菜市 ” の詳しい場所だが、
西門路を、新しい三越を通り過ぎて、さらに南に3分位歩くと
左手にあるぞ。

先週の日曜日オレは、新しい三越の映画館で
” スターウォーズ エピソード3 ”
を見に行った。

今回のダイアリーの写真は
映画が始まる前の待ち時間の間に、
さっと、ここへ肉まんを食いに行って撮ったのサ。
( その時、上の写真の 乾麺と、魯味を一緒に食ったんだ。 )


    
と、いうことで、
今回の報告はここまで。
チャン、チャン ♪





関係ないけど、
ちょっと追加で言っておくと、
オレはもともと
” スターウォーズ ” のファンっていうわけじゃあないが、
” エピソード3 ” も、
” すご~く面白い ” っていうことはなかった。

ただ会話をしてるだけ のシーンも長いし、
ライトセーバーを振り回すケンカ もいつもどおりで、
大体、もうCGで、
” 宇宙船 ” とか、” 大災害 ” を見るのは
飽きてきちゃってるからネ。

30点。



やっぱ、肉まんの方が良いヨ ♪♪








一昨昨日のヒット数 - 503
一昨日のヒット数 - 742
昨日のヒット数 - 561

一昨日は、夜、成功大学で12km流して走りました。
昨日は、練習は休みました。
今日は、ウェイトと、トレッドミルで15分のJOGをしました。


台中国際ロードレースまで、あと130日

台北潮州包子-台南包子研究中心第陸個

2005年05月28日 | うまいもの


さて今日は、
台湾中の有名肉まんを 次々分析する
” 台南包子研究中心 ” シリーズ の第6回で
台北の ” 中正紀念堂 ” のすぐそば、
杭州南路と、信義路の交差点の所にある
” 潮州包子 ”
を分析する。

台北は大きな都市なので、
有力な包子のミセが沢山ある。

そして、
” 潮州包子 ”
を、最初の
” 台北の分析すべき肉まん ”
に選んだのは、
もちろんここがウマくて、有名だからだが、
他にも紹介すべき所は、沢山ある。

他のミセでも、人気のある
” 三六九 ” 、 ” 総統包子 ” 、 ” 姜太太 ” なんかは
データがそろい次第、順次紹介していくので、
これらの包子のファンの人は、申し訳ないけど、
もう少し待っていてくれよナ。


  

” 潮州包子 ”
のミセの人達は とにかく感じが良い。

オレが行った日は、おじいさん、おかみさん、男の子がいて、
” 写真をとって良い ? ”
って聞いたら、さっそくおかみさんが
肉まんの蒸篭のところで ポーズをとってくれたゾ。
( 左上の写真 )

右上の写真は、
あんまんとか、落花生まんとか、甘い包子の蒸篭だ。
結構色々種類があるネ。
( ま、オレは酒飲みなんで、甘いのはちっと苦手だが。 )


ところで、
一番上の写真に写っている
ミセのカンバンにをよく見ると
「 海外に帰る/行く人 もよく買っていくヨ。
  おいしいのは絶対保証するゾ。 」
って書いてあるゼ。

ミセの人はやさしい感じだが、
味には相当自信ありそうな
” 潮州包子 ” の肉まん。

オレ達の分析結果は、下に書いたみたいになったゾ。


  


左上の写真が、
”潮州包子”の肉まんの外観だ。

サイズは、普通の肉まんのよりひとまわりでかい。
そして、蒸し上がりの感じが、実に堂々としている。

皮の表面は、アバタも、だれた感じもなく、
滑らかに張り切っている。
蒸しあがった状態で、皮が扁平にならず、
高く盛り上がっている。
大きい肉まんで、こういう出来上がりになるのは
本当に限られた、わずかな肉まんだけだ。

右上の写真は、肉まんの断面だ。
バンバンに張った皮も厚いが、
醤油色に光る餡も、ぎっちり/たぷり 入っている。
相当迫力あるルックスだネ。


そして、
この肉まんを実際に食べたあと、
いつものオレ達の採点表は、下の様にまとまった。





どひゃー、高得点だ!

分厚い皮のQQ感と、餡のしっかりした味付けが、
この高得点の原因になっているネ。

VIVIAN はなんと、
皮にも、餡にも、満点の10点をつけて、
「 今まで食べた中でも最高においしい肉まん。 」
という最大級の賛辞を送った。

一方、no-su の方は、
モチモチの皮は
「 少し厚すぎる。 」
と言い、
しっかり醤油味がついた餡については、
「 少し塩辛い。 」
という評価を下した。

いゃー、本当の本当に、
” 人の好みは千差万別 ” だ !
こういう風だから、
この ” 台南包子研究中心 ” シリーズで、
複数の人間が評価をつける 
- ことに意味があるよネ。

二人の評価の分かれ方はともかく、
オレにとっては、
皮も、餡も、ガチっとした、
本当に好みのタイプの肉まんだった。

あと、もう少し餡の脂肪とか肉汁が多かったら、
オレも、
「 過去最高。 」
の評価をしたかも知れないゾ。
うん。





    
と、いうことで、
今回の報告はここまで。
チャン、チャン ♪



ところで、
ちょっと予告になるけど、
これから一週間は、全部
” 台南包子研究中心 ” シリーズ ばっかりをやるつもりだ。

また、台南に帰って
” 台南地元の人気肉まん ”
を紹介したり、
いよいよ登場する
” 日本にまで広く知られた超有名肉まん ”
の分析をやったりする予定なんで、

「 時間があったら、必ず見に来いよ・ナ ! 」








一昨昨日のヒット数 - 464
一昨日のヒット数 - 742
昨日のヒット数 - 561

一昨日は、夜、成功大学で
       400-800-1600-800-400m のラダーインターバルをやりました。
昨日は、練習は休みました。
今日は、ウェイトと、トレッドミルで30分のJOGをしました。


台中国際ロードレースまで、あと133日

迪化街紅麺線-台南郷巴LKK的台北探検5

2005年05月25日 | うまいもの


今日は、
” 台南田舎オヤヂの台北探検シリーズ ” 第5回ということで、
前の日曜日、台北の舒跑杯レースを走った時に、
食ったもののことを書く。

オレは、
西門の ” 阿宗 ” の麺線を食べてから、
台湾麺線のファンになったんだが、
長いこと台北に住んでる人に聞くと、大概
「 阿宗よりおいしい所も多いヨ。」
なんていわれることが多い。

「 おぉ! そんなウマイミセが有るんだったら、食わずにはおれヌ。 」
と、オレはむらむらとやる気が起きて、
最近になって、情報を集めまくったのであった。

そして今回は、そんな情報収集活動の結果、
ローカルの台北住民から推薦された中の一つ、
” 迪化街紅麺線 ( ティーホワジェホンメンシェン ) ”
っていう、敦化南路 と 忠孝東路 の交差点の裏手にある
” 屋台 ” に行った結果を報告する。

” 紅麺線 ” は、
麺線の種類で、煮込み用のもののことだが、
詳しくは、台南田舎オヤヂの台北探検シリーズの第4回、
” 阿宗麺線 ”
の回を参照してくれ。

それと、
” 屋台 ”
と言っても、なかなか馬鹿にはできない。
ここは
” 鳳中奇縁 ” っていう、
台湾のTV番組でも、紹介された名店なんだ。


 

上が、オレの食った大腸麺線だ。
見た目は阿宗のと同じ様な感じだが、
阿宗のヤツよりは、ちょっと量が少ないかな。

食ってみると、
「 クセがない。 うーむ、食いやすい。 」

大腸だけは、台湾に一般的な、結構こってり味の部位を使っているが、
にんにくも、それほど効いていないし、
さっぱりして、阿宗のようなパンチのあるダシ味を感じない。
阿宗みたいな、カツオ節の風味もつけていない。

ガツン! と来るものはないが、なかなか取っ付きやすいネ。

こういう感じだと、
強烈なファンは付かないかもしれないけれど、
幅広く指示がえられそうで、
” 小腹が空いたときのスナック ”
としては最適な感じだ!

  



上が、” 迪化街紅麺線 ” のカマの写真だ。
大腸が煮えすぎなく、また冷えないように、
カマの上に特別のたなをつけて、そこに置く工夫がしてある。
エライ!

ここのミセに来て、最初に驚くのは、
屋台をやっている おねえさん がキレイなことだ。
オレは最初、ちょっと見とれちまった。
( 麺線を注文した時、
  「 先座! ( 先に座ってて ) 」
  と言われたんだが、
  気づかず、ボーっとおねえさんを見てたら、
  困った顔 ( しかしそれがまた可愛い! ) をされてしまった。 )
 

大体、
こういう屋台で、流行っている所って、
本当のラオパンは、仕込みだけやって、
あとは、キレイな娘さんに、売り子をさせている所が多い。
( 夜市でもそういう屋台が結構ある )
そういう点について、このミセは、
にいちゃんばっかり でやってる阿宗に、完全に勝っているゾ。

それと、一番上の写真を見ると、右側に写っている通り、
屋台だけれど、イスがあって、
食べるときは、一応、座って落ち着いて食べられるのがうれしい。


最後に、このミセとは関係ない話だが、
今回ついでに西門の阿宗麺線の方にも行ったら、
トッピングが、
” 香菜 ( シャンツァイ、パクチー ) ”
から
” 九層塔 ( ジョウツェンタオ、台湾バジル ) ”
に変わっていた。

” 九層塔 ” でも悪くはないが、
オレ個人としては、豚ダシのものには やっぱり
” 香菜 ”
の方が合うと思ったゾ。




こんなに、気に入ってきた
” 麺線 ”
次は、自分で作ってみようかナ。




と、いうことで今回はここまで。
チャン チャン ♪




一昨昨日のヒット数 - 474
一昨日のヒット数 - 688
昨日のヒット数 - 440

一昨日と昨日は、レースのあとで、練習は休みでした。
今日は、ウェイトと、トレッドミル4.5kmをやりました。

台中国際レースまで、あと137日



2005舒包杯RACE

2005年05月22日 | ランニング


きょうは、台北の
” 第3回舒跑杯ロードレース ”
を走った。

去年のこのレースが、前に
” 2005NIKE台北国際国道RACE ”
の回に書いたとおり、
オレがこのダイアリーを、
” 中年オヤヂのスポーツ根性BLOG ”
としてはじめるきっかけになったレースだ。
( 今は”台湾の食い物BLOG”になっちゃってるけどね )


  


土曜日に、いつものレースの通り、
中山サッカー場の中にある
” 中華民国ロードレース協会 ”に
選手登録にいったら、
左上の写真でみるみたいに、全然来ている選手が少なかった。
「 やっぱ、もう暑いからかな? 」

だが、レース当日は前より少し少ないながら、
4200人強の選手が、オレと同じコース ( 9km ) に来ていた。
右上は、
レース前で、ちょっと寝ぼけて、やる気の無いオレ。
「 去年のリベンジの気持ちはどこへいったんじゃー ! 」



実は、オレの今日の興味は
健康コース ( 3km ) の方に参加して来るという
” 孫燕姿 ”
の方に行ってしまっていた。
( 前から 「 なんて可愛い娘さんだろう。 」 なんて思ってたし、
  ” 向右走、向左走 ” のテーマ曲も、割と好きなモンでね。 )

スタート前も、
「 どこにいるんだろう? 」
と思ってキョロキョロしていたら、

「 どわぁー! 」








何てこと、
スタートライン右端に並んでいたオレの、
ほ~んの2m位だけ離れた所で、
スタートガンを持って立っていた。


それで、最初見た印象が、
「 ちっちぇー ! 」

実物は、びっくりするくらい小柄で、なんかオモチャみたいに可愛かった。


TVも来ていたんだが、
マイクを向けられた時の、彼女のコメントは、
とんでもなく簡単だった。

最初のコメントが、
「 加油 ! 」
2回目のコメントが
「 加油 ! 加油 ! 加油 ! 」

うーん、
これじゃ、いくら可愛くても、な~にを考えてるのか判らんゾ。
でもでも、目がすごいキレイだ。







肝心のレースの結果だが、
4200人を、3ゾーンに分けたうちの、一つのゾーンで105位。
去年、206位で惨敗だったから、
一年前より、少しはよくなった。
でも、前回のNIKEが、もう少し大勢のなかで56位だったから、
前回よりは、ちょっと後退だ。

これから暑くなるから、しばらくレースは休み。
それで、
次のレースは10月の
” 台中国際マラソン ”
を走るつもりだ。

それまでに、
一つ一つのレースの結果はともかくとして
もっと強度のある練習が、できるようになりたいなぁ。




四日前のヒット数 - 643
一昨昨日のヒット数 - 570
一昨日のヒット数 - 466
昨日のヒット数 - 377

一昨昨日は、ウェイトだけやりました。
一昨日は、ウェイトだけやりました。
昨日は、練習は休みでした。
今日は、台北でレースに参加、台南に帰ってからウェイトをやりました。



天福楼-台南北京料理

2005年05月18日 | うまいもの




「 北京烤鴨 ( 北京ダック ) が食べたい ! 」

オレはずっと、そう思っていた。

だが台南には、北京烤鴨は、
” 外帯(ワイタイ、持ち帰り)” のミセしかないし、
そういう所では、
一隻 ( 一匹 ) まるごとか、半分かでしか売ってくれないので、
一人暮らしのオレにとっては、
” なかなか食う機会のない物 ” だった。

だが、
先週思いがけなく、事務所の小姐の BF から、
「 去年の秋、市政府の近くに
  なかなか良い ” 北京料理 ” のミセが開店したヨ。 」
という情報が入ってきた。

「 これは、是非いかねば ! 」
オレは早速、食道楽のチャンさん を誘って、
紹介された
” 天福楼 ” というミセに、行って見ることにした。

( 天福楼 - 永華路二段363号 )




   


行って見ると、
” 天福楼 ” はとても立派なミセだった。

最初にセットされた食器 ( 左上の写真 ) もきれいだったし、
聞いてみたら、
高雄の六合路で、長いこと人気があるミセの
台南支店になるそうだ。

そう言えば、
結構テーブル数があるのに、
さらにミセの表に、空席待ちの客が座るベンチが作ってある。
これは、相当な自信を持って開店されたミセ に違いない。

最初に出てきた料理は
” 銀芽蛤利 ( インヤーハーリー ) ”
( 右上の写真 )
ちょっと珍しい、蛤とモヤシの炒め物だが、
わずかにとろみのあるダシが、蛤にからんでなかなかウマい。
蛤とモヤシの火の通り方も、それぞれ申し分ないし、
大体、モヤシのひげが、全部きれいに取られているのは、
台南ではあまり見ない ” 高級中華料理 ” の雰囲気だナ。


  


左上は、正式の名前は忘れたが
” 蝦の炒めものレタス包み ” だ。
一人前一つが50円で、好きな数を注文することができる。
ウマイし、なかなか便利な配慮だ。

右上は、
” 三鮮湯 ” で、
なまこ、イカ、エビ、豚肉、野菜が、鶏がらの清湯に入っている。
スープのダシの効きかたも、くどすぎず品が良いし、
具もスープもたっぷり3人前あって、
90円という値段設定に、ちょっとびっくりしたゾ。

このミセは、北京料理店だが、
四川のメニューも結構あって、
” 翡翠三鮮湯 ” という、
四川料理の定番スープの方を、頼んでいる人が多かった。
次回は、これにもトライしてみようっと。

 

上の写真が、オレがずっと食いたかった
” 北京烤鴨 ” だ。

一匹丸ごとで売っているので、
「 量が多い ! 」
日本だと、北京ダックは、
高い値段で、もったいぶってちょびっとしか出てこない。
そういうのを食ってきた人なんかだと、
見ただけでびっくりするかもしれないネ。

味的には、
「 横浜の中華街で食ったのとは、かなり違う。 」
多分台湾の、そこら辺の池の周りで飼っている家鴨なんで、
油ののり方が少ないからだと思うが、
一口食ったときの
「 北京ダックだー。 」
っていう、こってり感はあまりない。
でも、沢山食ってもしつこくないから、
こういう風にいっぱい出てくると、
ちょうど良い感じかもしれないゾ。


 

台湾では、北京烤鴨は
” 皮だけ食べるもの ” じゃあない。

” 一隻二吃 ” 、といえば、
” 一匹の家鴨を二通りの料理にする。 ” の意味だ。
肉の付いた皮を北京ダックとして食べて、
骨の付いた肉を、炒め物かスープにする。

今日は、骨付きの肉を、上の写真みたいに
三瓶味にしてもらった。
北京ダックと、この炒め物を合わせて 520円。
相当沢山食べる人でも、4人以上でないとなかなか食いきれない量だネ。

ついでだが、
” 一隻三吃 ”といえば、
皮を北京ダックに、
肉をから揚げに、
骨付き肉をスープか、炒め物にすることだ。
ここまでしてくれるミセは、台湾でもちょっと少なくなるナ。


 

このミセは、
前に紹介した、 ” 萬福楼 ” や、 ” 佟記餡餅粥坊 ” みたいな
大陸の北の方の ” 麺食館 ” 風の食い物のメニューも豊富にあって、
” 餡餅 ” とか、” 蒸餃 ” を中心に注文している客も多かった。

左上は、今日一個だけ頼んだ
” 銀糸捲 ( インスージェン、構造が複雑な揚げパン ) ” 。
軽ーい感じに揚がっているし、
右上の断面をみてわかるように、
名前の通り、ちゃんと中の生地が、沢山の細い糸状になっている。

他の麺類も、かなり期待できそうな感じだネ !


お腹いっぱいになって、
食べきれない分は、お土産にもって帰った。



- っていうことで、今日はここまで ♪



今度の日曜がレースなんで、次回は食い物の話じゃなくて、
” 舒跑盃ロードレース ” の報告になる予定だヨ。

で、その後はすぐ、
レースの前後に、台北で食ったものの紹介をするつもり。

では !

一昨昨日のヒット数 - 568
一昨日のヒット数 - 636
昨日のヒット数 - 467

一昨日は、練習は休みでした。
昨日は、朝ウェイトを少しやって、
    夜に成功大学のトラックで10km位流して走りました。
    今日は、ウェイトだけやりました。

もう、今週は調整時期なのであまり走らない予定です。
舒跑盃ロードレースまで、あと4日

拉麺之家-台南拉麺事情其之弐

2005年05月15日 | うまいもの



最近よく、
このBLOGを読んでいる人達から、
「 なげーよ! 」
とか、
「 このごろクドイよ! 」
とか、言われることが多い。
( だが、しょーがねーだろ !
  スタッフが持ち込んでくる ネタが、デカイんだから! )

そういうことで今回は、
” 自分ネタ ”
で、あっさり 書いてしまうことにした。

今日は、
オレ以外の日本人は、多分誰も知らないだろう 
- っていう、
台南のすみっこの方にある人気拉麺屋で
” 拉麺之家 ”
っていうミセを、かんた~んに紹介する。

オレも、
このミセを見つけたのは偶然だ。

” 台南包子研究中心 ”シリーズで、
どうしても外せない、台南の名店
” 大道包子 ” の肉まんを買おうと、
何度も、何度も、同じ道を自転車で走っていたら、
( だって、いつ行っても 売り切れ なんだヨ )
人が いつもいっぱい入っている 拉麺屋に気がついたのが
このミセを知る きっかけだったのサ。

 

上の写真が、今日、その
” 拉麺之家 ” でオレが食った
” 搾菜肉糸拉麺 ” だ。
名前は、台湾ではありがちなヤツだが、
味は 普通の台湾の 搾菜肉糸麺 とは全然違う。

特に汁は、
もう、日本でよく食うような
肉の味のダシで、濃いめの醤油風味 そのものだゾ。

前に ” 公園拉麺 ” の回で、
「 台南には、ウマイ拉麺屋は無い! 」
と、あっさり断言したが、
ここの拉麺は、汁の味が日本風にパンチが効いていて、結構食える。

但し言っておくが、麺の方は
” 拉麺 ”
というよりも、どっちかって言えば
” 讃岐うどん ”
に近いゼ。

ぶっとくて、
” もっちもち ” の ” がっちがち ” だ!
  


上の写真が、
このミセのおやっさんだが、
実際の調理は、
おかみさんが忙しそうに、全部やっつけている。
おやっさんは、気が向いたときに、麺を運んだりするだけで
大体イスに座って、通りを眺めて、の~んびりしている。
( うーむ、オレの理想の夫婦像だ! ) 


写真を撮ったら、おやっさんが

「 オレの写真どうするんだい? 」

って、ちょっと怪訝そうに聞くもんで、

「 日本にいるカミさんに、
  オレが毎日何食ってんのか、
  報告しないといけねーんだヨ。 へへ! 」

とか、てきとーに答えたら、

「  ヤベ  」

全然言葉が通じなかった。

「 こりゃあ、オレの北京語の発音じゃ、何言っても通じねーだろうナぁ、
  説明できなくて 場面がくどくなる前に、あっさり帰りたいゼ。 」

とか、クールに思ったオレは、
こーいうときに、オレが台湾でよく使う、

” いきなり感謝 ”

のテを使って、この場を処理することにした。

そして、
「 謝謝!謝謝! 」
って、大げさに、おやっさんの手を握って、ぶんぶん ふりまわしたら、
おやっさんも、
「 謝謝!謝謝! 」
って、ワケもわからないまま、うれしそうにしたんで、
オレは、 「 チャンス ! 」 と思い、

” 微笑みながら、名残りおしそうに去る ”

風をよそおって、さっさと自転車に乗って走りだした。


ちょっと走ってから、

「 何とか、ウマク決まったヨ。 」

とか思って、
ペダルを踏みながら うしろを振りかえり、
肩越しに、おやっさんに 微笑みかけたら、


おやっさんは、
の~ンびりと、笑顔を返しながら、
去り行くオレに、
” 両手メガホン ” で、こう言った。





「 お~い、
  自転車のにいちゃ~ん!

  代金の40円 は、次でよいからなぁ~。 」






そーいうことで、
オレは 代金40円を払うために、
また、このミセに行くことになるのであった。


・・・・・・・・・・  (-_-;)  ほぇぇ   ・・・・・・・・・・





きょうは これで 
-  お ・ し ・ ま ・ い  ダヨ  -   ♪♪







一昨昨日のヒット数 - 445
一昨日のヒット数 - 531
昨日のヒット数 - 595

一昨日は、練習は休みでした。
昨日は、夜に成功大学のトラックで
    400-800-1600-800-800m のラダーインターバルをやりました。
    ( 1600m のインターバルのあと、調子が悪くなって
      少し休んでから残りをやりました。
      台南は今、夜でも30度で、湿度は90%以上。
      走っていても、自分の体では無いみたいに感じます。 )
今日は、ウェイトだけやりました。

舒跑盃ロードレースまで、あと7日




P.S.

今日紹介した
” 拉麺の家 ” に興味があったら、
行き方は、
台南駅前の北門路をどんどん北上すると、
6分くらいで 大きな 開元陸橋 が見えてくるので、そのわき道に入っていく。
その後、2分くらい歩くと左側にあるゾ。

高雄金獅湖肉包-台南包子研究中心 第伍個

2005年05月12日 | うまいもの


さぁ、今日は、
台湾中の ” 超有名肉まん ” を分析していく、
” 台南包子研究中心 ” シリーズの第5回だ。

このシリーズでは、これまで、

第1回   - 新竹 黒猫包
第2回   - 台南 禄記
第3・4回 - 台東 東河包子

なんていう、日本でも知られている様な
超メジャーなミセばっかり 扱ってきた。

だから、
ちょっと 台湾の肉まんに詳しいヤツなら、
” 次に取り上げそうなミセ ” を聞いたら、

「 鹿港の ” 振味珍 ” か、
  嘉義の ” 就是我包子大王 ” に違いない。
  ひょっとすると、台北の ” 三六九 ” かもしれない。 」

みたいな想像を、するんじゃないかナ。

だけど今回は、
今までの、超メジャー路線 をちょっと外れて、
高雄の、 ” 金獅湖 ” という所で商売をしている
信じられない程すごい人気があるのに、
今まで、全く名前が知られていなかった、
ちょびっと カルトな 肉まん屋を 紹介/分析するゾ。

そして、その、
” 人気があるのに名前が知られていない ”
っていうのは、有る意味では、当たり前なんだよナ。
だって、そのミセは、

” 店名の無い肉まん屋 (!) ”

なんだから。


今回のレポートは、
主に、高雄に住んでいる no-su が持ってきた情報によるもので、
no-su によると、このミセは、
” 高雄日本人会 ” 4月号の会報にも載っていて、

” 普通の日本人 ” は誰も知らないけど、
” 高雄に住んでいる日本人 ” にとっては、
メチャメチャ有名なミセだ
- っていうことだった。

上の写真を見ると、
なんだか、カンバンも何も無い、工場みたいな店がまえだし、
このミセの営業方針自体が、
” ミセの名前はつけない、宣伝はしない、取材にも応じない ”
という、徹底した秘密主義なもんで、
今まで口コミでしか、その存在が知られていなかったんだ。

オレについて言うと、
以前、台南の ” 禄記 ” について書いたとき、
ローカルの人が、すかさずコメントで紹介してきてくれたんで、
そこで、はじめてこのミセのことを知ったのサ。


  

左上の写真が、
今回紹介するミセの、売り物の全てが書かれたメニューだ。

知らない人のために、ちょっと説明しておくが、
” 花巻 ” は、醤油味のネギを、延ばした饅頭の生地に乗せて、
        ” くるくる ” っと巻いてから蒸したもので、
” 豆沙包 ” は、あんまんのこと、
” 饅頭 ” は、何も入ってない生地だけのまんじゅうだ。

右上の写真は、
蒸しあがった肉まんに群がるお客さんだ。
” 禄記 ” と同じで、
蒸篭を豪快にひっくり返して、広げた布の上に肉まんを放り出すので、
肉まんが、全部上下逆になっている。

この写真に写っている肉まんは、
ここで使っている 特大蒸篭の3枚分位なんだが、
全部で、大体70~80個位ある。

人のうわさで、このミセは、忙しい時には、
「 4つのかまどに 12枚ずつ特大蒸篭をのせて、
  次から次へとガンガン蒸している。 」
っていう風に聞いた。

するとこのミセでは、
一度の蒸し時間を、長いめの ” 15分 ” としても、
1時間あたりに、

4×12÷3×80×60÷15 = 5120個

の肉まんを、蒸していることになるナ。
   ( ドッヒャー! )

まぁこれは、ちょっと大げさかもしれないが、
それでもこのミセの人気というのは、
ちょっと 想像を絶したものがありそうだ。
( 何も宣伝してないのにネ )

 

左上が、このミセの肉まんの外見だ。
ここでは、珍しく、肉まんでなく、あんまんの方に紅色のマークがついている。
( 日本流だね )
ちょっと、写真からは判りにくいが、
ここのまんじゅうは
「 デカイ! 」。

右上の写真は、肉まんの断面だ。
皮も厚いが、餡の量がすごい。
まるで、大きな肉団子が
「 ごろごろり~ん 」
と、入っているような感じだ。

皮は、結構発酵が進んでいる様子で、
” ふっくら ” しているが、ちゃんとQQした感じもある。
だが、何よりオレが言いたいのは、
「 皮の味がまっとうだ! 」
ってことだ。
余計な味付けが全然なくて、
塩と小麦だけで、ちょうど良い具合の
「 肉まんの皮の味 」
っていうものを、完成させているゾ。 

そして、
オレ以外のスタッフは、餡の味の方を絶賛していた。

餡の量がすごく多いので、
あまりくどくない味付けにしてあって、
口いっぱいにほおばるのに最適だ。
ごま油の風味も適当だし、
結構いっぱい入っている焦がしネギも、
な~かなかセンスが良い。

と、いうことで、
オレ達の今回の分析結果は、下の表の様になった。





おぉ、すごい高得点だ !

特に、vivian が、過去一度も出たことがない
” 10点 ” を、
” 餡の味 ” につけているのが
光っている。

う~ん。
「 金獅湖の 名無し肉まん屋、 あなどれん! 」


分析は、以上のようなところだが、
しかし、ここで終わっては
” 台南包子研究中心 ” も、
他の凡百のサイトと同じになってしまう。

今日は、
台湾の人も全然知らない、このミセの来歴を
ほんのちょびっとだけ ( 聞いても、あまり教えてくれなかったので )
書き足しておく。

****** 来歴 ******

このミセのラオパンは
” 胡さん ” って言う人で、
十数年前から、ここにミセを開いているんだそうだ。

そして、気になる、ここの肉まんの作り方なんだが、
他の有名な肉まん屋とは違って、

” 福建省の料理人から、肉まんの作り方を伝授された ”
( 実は、有名店の元々のレシピは、福建省から来ているケースが多い。 )

のではなくて、
” 独学と自分の工夫だけ ”
で、ウマイ肉まんの作り方を開発し、
今までずっと、改良を加えてきたんだそうだ。

****** 来歴おしまい ******
( ほんとにみじかいナ。 )

 


左上は、あんまん と 肉まんの断面だが、
このミセは、あんまんも ウマイ!

他のミセみたいな、練った中華アン じゃなくて。
粗いめの網でこした、こしアンみたいな感じだ。
あまり、甘すぎないで、小豆の味も楽しめるし、
皮との量のバランスもちょうど良い。

肉まんより少し大きいから、
小食の人なら、一個で腹いっぱいになるゾ。


右上は、金獅湖風景区の地図だが、
金獅湖は、ドーナツ型の池みたいな湖で、
真ん中に島状の陸地がある。
その陸地のところに、2軒の寺があって、
西側にある大きい方の寺の、湖を隔てた向かい側に、
この肉まん屋のミセがある。

ここまでは、高雄の中心地から
車なら10分位 ( 中山高速道路の鼎金インターそば )
自転車でも、30分位で来られる。

近所は、散歩には、ちょうど良い環境になっているので
高雄に 来る人/住んでいる人 は、
休日に散歩がてら、肉まんを買いに来るのも良いかもしれないネ。
( ありゃ、この終わり方、前回と同じになっちゃったヨ。 )
    

と、いうことで、今回の報告はここまで。
チャン、チャン ♪



四日前のヒット数 - 460
一昨昨日のヒット数 - 484
一昨日のヒット数 - 500
昨日のヒット数 - 423

一昨昨日は、ウェイトと、夜に成功大学のトラックを14km流して走りました。
一昨日は、練習は休みでした。
昨日も、練習を休みました。
今日は、朝、ウェイトをやって、夜には雨がふったので
    トレッドミルで 750mX6本 のインターバルをやりました。

舒跑盃ロードレースまで、あと10日
今年は、去年の雪辱なるでしょうか?

ここに来て、妙に増加気味の体重が気になるけれど、
” うまいものを食べること ”
はやめられない !

永康福州香-台南胡椒餅之弐

2005年05月08日 | うまいもの


さてみなさん、
少しだけおひさしぶり。

前回の報告からだいぶ間が空いたけど、
それは、前回の
” 両家東河包子 ” は、
オレも、このBLOGのスタッフ達も、
結構リキの入ったレポートだったんで、
次を書く元気がたまるまでに、
思いがけず、時間がかかっちまったからなんだ。

そういうことで、
毎度肩がこるレポートじゃ、疲れるだろうから、
今日は、かる~い内容にするんで、
まぁ、力をいれずに読みとばしてくれ!

今回は、前々回始めた
” 台南胡椒餅 ” シリーズの第2回で、
台南市のすぐ北側の永康市にある
” 福州香 ”
を紹介するゾ。

「 おや、” 福州香 ” って、
  前々回の ” 西門路福州香 ” と同じ店名じゃん! 」
と思った人は、記憶力がスゴい!

その通り。
このミセは、10年前、西門路に
” 福州香 ” の一号店を開いた兄ちゃんが、
4年前、弟にミセをゆずって、こちらに開いた
” 兄弟店 ”
なんだよネ。

兄ちゃんは、
大陸福建省の師匠に、
胡椒餅の作り方を教わって ミセをはじめたんだが、
あとでその作り方を 弟に教えた
っていうわけだ。

  

上の写真が、
” 永康福州香 ”
の胡椒餅の外観だ。

左側の白ゴマだけがのっているのが
” 胡椒餅 ” で、
右側の黒ゴマものっているのは、
” 咖哩餅 ” だ。
ここらへんの意匠は、
” 西門路福州香 ” の方と同じだネ。
よく見ると、胡椒餅を入れてくれる袋も同じだ。
( 実は、オレはこの袋を見て、
  「 あれ、同じじゃん。 」
  と不思議に思って、理由を訊いたんだ。
  そしたら、兄弟でやっている - って教えてくれたのサ。 )

上の写真なんだが、、
左上の写真は置き方が悪くて、判りにくいと思うが
右上の写真の方を見ると、
このミセの胡椒餅が、
西門路の方の様な、球形 ではなく、
ナミダ粒 ( tear-drop ) 型だってことが判る。

これは、生地を作るときに、
粉の配分を少ない目にしてゆるく練るとか、
発酵時間を長くとるとかして、
生地を柔いめに作っているから、
こんな形になるんだナ。

つまり、
胡椒餅っていうのは、一般にかまどの内側に
” ぺったんこ ” っていう感じで くっ付けて焼くんだが、
そのときに生地が柔らかいと、ちょっと下にたれるもんで、
ナミダ粒型の胡椒餅ができる ってわけだ。

オレ個人としては、
口の中を怪我しちゃいそうな、
” バリバリ ” の球形胡椒餅よりも、
どっちかって言うと、
一番外は ” パリパリ ”
生地全体としては ” フックラ ”
中の餡は ” ジュワー ”
っていう感じの、焼きたての ナミダ粒型 が好きだナ。
( だが、ナミダ粒型は、生地が柔い分 早く餡の肉汁を吸うから、
  焼きたてこそウマイが、時間が経つと逆に
  餡は ” バサバサ ”、
  生地は ” ジットリ ” になっちゃうから、要注意だ! )

  

上の写真は、
左側が ” 胡椒餅 ” の断面で、
右側が ” 咖哩餅 ” の断面だが、
これをみると、上で説明したことがよく判るネ。

” 胡椒餅 ” の方は焼きたてで、
生地全体が ” ふっくら ” してるけど、
” 咖哩餅 ” の方は、
一回前にかまどで焼いたヤツで、時間が経ってるから、
下のほうの生地が、汁を吸い込んでつぶれてしまっている。

そしてこの時、
出来立てを食べた
” 永康福州香 ” の ” 胡椒餅 ” は、
前に紹介した、あの胡椒餅の名店、淡水の
” 板橋胡椒餅 ” にも負けない おいしさだったゾ。



上の写真が、
このミセで胡椒餅を作っている兄ちゃんの方だ。

写真に見えている、焼く前の胡椒餅は、
餡の下の生地が高発酵で
普通の胡椒餅よりかなり、
” ぽわ~ん ” と、柔らかく膨らんでいるのがわかる。 


****** ここから5月12日に書き足した分 ******

今日、
このレポートを読んだ事務所の女性が、
外へ用事で出たついでにこのミセで、バッチリ焼きたての胡椒餅を買ってきた。

そいつを食って、事務所のみんなの顔にできた

「 うンま~~~い ! 」
っていう表情、

ホント、見せてやりたかったヨ !

******** 書き足した分、おしまい ********





さて、
永康の方の ” 福州香 ” の場所だが、
台南市からは、開元路を北上して車で20分位の
” 陸軍砲兵学校 ” の向かい側あたりにある。

胡椒餅とは関係ないけど、この ” 砲兵学校 ” は、
もともとは、米軍が台湾に駐留している時の駐屯地だった所だ。
周りには、 ” ミリタリーグッズ ” の放出店や
ちょっとエロい雰囲気の ” 理髪店 ” が多くて、
少し雰囲気の違う一角だ。

興味のある人は、
台南に来たら、ここらへんを散歩してみるのも良いかもしれないネ。


    
と、いうことで、
今回の報告はここまで。
チャン、チャン ♪




5日前のヒット数 - 601
4日前のヒット数 - 690
一昨昨日のヒット数 - 662
一昨日のヒット数 - 493
昨日のヒット数 - 500

4日前は、夜、成功大学で14KmのJOGをしました。
一昨昨日は、練習は休みでした。
一昨日も、練習は休みでした。
昨日は、ウェイトだけやりました。
今日は、ウェイトと
    雨なので、ひさしぶりにトレッドミルで30分のJOGをしました。

いよいよ、台南も梅雨の季節に入りました。

舒跑盃ロードレースまで、あと14日

両家東河包子-台南包子研究中心 第参&肆個

2005年05月03日 | うまいもの
  

さ~て今日は、
台湾中の ” 有名肉まん ” を徹底的に分析する
” 台南包子研究中心 ” シリーズの 第3回と第4回だ。

今回は、前に予告したとおり、
台湾でも一、二を争う超有名肉まん、
「 台東には、この肉まんがある! 」 と広く知られた
” 東河包子 ” を紹介するゾ。

「 あれ、何で ” 東河包子 ” の紹介だけなのに、
  シリーズは 第3回 と 第4回 の 2回分なの? 」
と、疑問に思う人に答えると、
実は、台東県の東河村には、
” 東河包子 ” っていうミセは2軒あって、
( ” 纏記東河包子 ” と ” 東河包子 ” )
今日はその2軒を、両方とも紹介するからなんだ。

最初にお願いしておくが、
今回はすごく長い報告だけど、結構頑張った内容なんで、
とばさないで、じっくり読んでくれよナ。



****** それでは はじまり はじまり ******



今回の報告をするにあたり、
” 東河包子 ” が、台湾ではどれくらい有名か 調べようと、
MSN台湾で、インターネットの ” 関連記事数 ” を検索したところ、
これまで このシリーズで取り上げた

第一回の ” 新竹 の 黒猫包 ” が 記事数 64
第二回の ” 台南 の 禄記 ” が 記事数 63

なのに対し、
この ” 東河包子 ” は、何と 104 もの記事で取り上げられていた。

うちの事務所に出入りしている 宅急便屋 に聞いても、
” 台東 の 東河包子 ”
” 新竹 の 黒猫包 ”
それと、今後紹介予定の
” 嘉義 の 就是我包子大王 ”
が、宅配取り扱い数が多い肉まんの、
” トップスリーです ” って言っていた。
( 宅配してない包子でも、うまくて有名なのは多いから、
  この情報は 一つの参考 だけだとは思うけどネ。 )

いずれにしても、
すでに知ってる人も多いし、色々紹介されている肉まんなんで、
いい加減な内容じゃ、誰も納得しないだろう ってことで、
オレ達は、ふんどしを締めなおして、今回の分析を開始したゾ。


  

肉まん分析 - 
まずは、外見のチェックからだが、
東河村の二つの ” 東河包子 ” のうち、
左上の写真が ” 纏記東河包子 ” で、
右上の写真が ” 東河包子 ” の外観だ。

両方とも、大きさは肉まんとしては、” 中くらい ” だナ。
普通の、少し扁平な形で、上部の皮のまとめ方がそっくりだ。


ところで、知ってるかもしれないけど、
” 纏記 ” みたいな ”○記( チー) ” っていうのは、
大体、日本でいう ” ○印 ( じるし ) ” くらいの意味だ。
そして ” ○ ” の所には普通、創業者の名前の文字が、使われる。

こういう、名前だけからすると、
” 纏記東河包子 ” の方は、何となくだけど
” 東河包子 ” の名声にあやかった
” コピー ” みたいな感じもするネ。

でも、実際に 台東県東河村 に行って見ると、
実は、
” 纏記 ” の方が、デカいミセ構えで、目立つのに対し
” 東河包子 ” の方は、古くて、ちょっとしょぼい 店舗なんだよナ。

「 いったいどうなってるんだろう? 」


ちなみに、
この2軒の東河包子は、両方とも
インターネットに HP を持っていて、宅配もしているので、
みんなも下のURLを調べれば、
台東まで行かなくても、二つとも注文できて、
” 食べ比べ ” することもできるゾ。

” 纏記東河包子 ”
http://www.dunghe.com.tw/

” 東河包子 ”
http://donhubouz.myweb.hinet.net/


  

上が、それぞれ
” 纏記東河包子 ” と ” 東河包子 ” の断面だ。
かなり似ている。

皮は両方とも、薄めでQQ感があってうまい。
ごくわずかな違いは、
” 纏記 ” の方が、比較的、
餡が練りこんであって、ペーストっぽくなっているのに対し、
” 東河包子 ” の方は、
餡の練りが少なくて、少し脂身の多い肉が、
” ごろごろ ” っていう感じで、入っていることだろう。

ところで、
上の方に書いたURLへ行って
二つの ” 東河包子 ” の来歴を見ると、
何と! そこには、全く同じ ヒストリー が書いてある。

つまり、二つのミセが両方とも、その来歴を

(1)民国44年に、東河村の警察署を辞めた先代が、
   福建省の料理人を雇って
   警察署の対面に ” 東河飯店 ” を開いた。
(2)福建省から招いた料理人が年をとってきたり、色々の事情があって、
   やがて ” 東河飯店 ” を、元のレストランから、
   一番人気がある包子一本の ” 東河包子 ” に変えた。

- だって書いているんだ。

しかし 今現在、
実際に東河村で、警察署の対面にミセを構えているのは、
” 東河包子 ” の方だ。

「 それじゃやっぱり、” 東河包子 ” が本家で、
 ” 纏記 ” は、歴史をも騙る、ふとどきなコピー なんだろうか? 」



さて、それでは、いよいよこれから、
” 台南包子研究中心 ” の主要スタッフによる、
二つの東河包子の ” 分析結果 ” を下に公開する。


 





ありゃりゃりゃりゃ、
本家と思った ” 東河包子 ” の方が、
” 纏記 ” に、
総合点で、少し負けちゃった !!


これは、
こってりした味の肉まんが好きな、tada と ramen は、
両方の肉まんに、同点をつけたのに対し、
( 実は ramen は知らされるまで、この二つを同じ肉まんと思っていた。
  その位、お互いに似ている肉まんだ。 )

脂身に抵抗がある vivian 、 no-su と、 tshen は、
” 東河包子 ” の餡に、
ちょっとだけ、厳しい評価をつけたので、
そういう ”好み ” の違いが、
この結果に結びつくことになった みたいだネ。


さてさて、
この、予想をくつがえす ” 纏記 ” のおいしさには、
オレ達みんなが、けっこう/相当、びっくりした。

それで、当然なんだが
「 これは、どういう ワケ があるのか調べるっきゃないゼ! 」
っていう話になって、
前に ” 茂雄蝦仁肉圓 ” の回に ( 画像つきで ) 登場した
情報調査関係の 専門家、
” 李秀玲 台南包子研究センター主任研究員 ” が、
” 纏記 ” と ” 東河包子 ” へ直接に、
調査取材を申し込むことにしたゾ。

( 彼女は以前、台東に行った時、親戚から
  「 間違わないように、警察署の対面のミセが ” 本物 ” の方ヨ。 」
  と言われて、” 東河包子 ” を買って帰った
  っていうことがあったので、
  特に今回の分析結果が、意外だったみたいだ。 )

下に書くのは、その ” 直接取材 ” の結果、判ったことだ。



( 上の写真は、東河村の北にかかっている ” 東河橋 ” )


直接取材の結果判ったことなんだが、
な・な・何と !
” 纏記東河包子 ” と ” 東河包子 ” は、
” 実の母と息子 ” が、
それぞれ やっているミセなんだそうだ。

つまり、
” 纏記東河包子 ” の方は、先代の ” 楊金盾 ” さんの奥さんの
” 林不纏 ” さんが、
( 台湾じゃ、女性は結婚しても、姓を変えないのが一般的だ。 )
” 東河包子 ” とは違う場所に、新たに始めたミセで、
” 東河包子 ” の方は、先代の長男の
” 楊泰宗 ” さんが、先代の跡を継いでやっているミセだ
- っていうことだ。


そして、
この説明を聞いたときに、当然起きる
「 どうして、息子じゃ無く お母さん の方が、
 先代の残した ” 東河包子 ” を出て、
 新規のミセを始めたんだろう? 」
という疑問には、

” 纏記 ” という、
新しい方のミセの屋号にも使われている、
この母の名前が、
ある意味で、一つの答えになっている。


” 林不纏 ” さんは、実は、
もともとの生家から、
林家に 養女としてもらわれてきた人だが、
養女になった際に、林家で
過去( 過去にとらわれないように ) ”
という意味をこめて、
女性の名前としてはかなり特異な、
” 不纏 ” という名前がつけられた。


そして彼女は、
ご主人の ” 楊金盾 ” さんの没後、
その名の表す通りに、
すでにかなりの高齢だったにもかかわらず、
それまでの人生にこだわることなく、
何十年もやってきた ” 東河包子 ” を、あっさりと長男に代譲りして、
自分は新しいミセで、
女性の好みにも合うような、
新規の工夫を加えた肉まんを、売り始めることにしたんだ。


結果、
” 纏記東河包子 ” は、
オリジナルに負けない位の成功を収めたんだが、
” 林不纏 ” さんのチャレンジは、これだけにとどまらず、
さらに、つい最近は、台北にも進出して、
” 纏記 ”
の支店を開店するまでになっている。

台北県新店市民権路 にあるそのミセは、
東河村にある、もともとの
” 東河包子 ” からはもう、とても想像もできないような
すごくおしゃれな ” カフェ- ” のようなミセだ。

そして、ここで出す 肉まんの味も、
都会に住む人の趣味に合うように、
東河村の ” 纏記 ” よりも、さらに、
脂身が少なく、なめらかな舌触りになるように
工夫されているそうだ。




- という、以上の内容が、
李 主任研究員が調べてきた、渾身の取材の結果だ。
 ( すげ-! )


そして、この取材の結果を知った オレ達は、

当初、オレ達が予想したような、
” 人気肉まんのコピー ”
みたいな、
つまんないこと とは全然違う、

” オリジナルを守り続ける息子 ” と
” 次々に新規の挑戦をする母 ” が、
” 伝統と進化 ” という、
それぞれ、違った スタンス から食わせてくれる

” 東河包子 ”
っていうのは、やっぱり、

「 台湾を代表するのに、本当にふさわしい肉まんだナぁ。 」

なんて、
遅ればせながら、
肉まんの味と一緒に噛み締めて、
何だかシミジミ、思ったりしたのサ。







****** 今回の報告はここまで ******




それじゃ、またネ ♪




四日前のヒット数 - 531
一昨昨日のヒット数 - 496
一昨日のヒット数 - 538
昨日のヒット数 - 581

一昨昨日は、夜、成功大学で8kmのJOGをしました。
一昨日は、ウェイトだけやりました。
昨日は、練習は休みでした。
今日も、練習は休みでした。


舒跑盃ロードレースまで、あと20日