台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

花園夜市2011(2)-台湾夜市8

2011年05月22日 | 台湾


ずーっと、
えらい忙しかったり、ひどい病気だったりして
何も書いてなかったこのBLOG。

この前、GWでたまたまのぞいて見たら
なんと 1日で700以上もの閲覧がある日もある。
( そのあと、2000以上 - っていう日もあった)

あまりの申し訳なさに
この休暇を利用して少しだけ更新させてもらうことにした。

書かせてもらうのは
台南観光でも一番人気かなと思う
”花園夜市”
の今の様子だ。

大体の感じは
 2005年10月23日 ”新・花園夜市 ” (夜市)
で書いた内容と変わっていないが
屋台の食べ物とかが
かなり新しいものに変わっている。

(1)では、そこらへんを中心に書いたんで

今回(2)では、
昔ながらの/以前の状態に少しアレンジが加わった
ものについて
ちーっと書かせて頂く。

今回の 記事を読んだだけで
初心者の アナタも
台湾B級グルメ について
ちょびっと詳しく なれるかも知れませんゼ。
(万一なれなくても まぁ 文句は言いっこナシにしてくれ)




花園夜市は ”海安路3段 ” にあるけど、
(駅から)タクシーに乗ったり歩いたりして行くと、
公園南路をずっと行って右に道が曲がった先にある
- っていうイメージだ。

泊まりで行く人は、
同じ海安路3段に
”家新飯店”
ができて、清潔で安いから
利用すると良い。




さて、
一番に紹介するのは2005年の時も書いた
”麻辣鴨血/港式魚蛋”
のミセだ。

ちなみに、
”麻辣(マーラー)” っていうのは
麻の実が入っていて舌がジーンとする、
そして辛い っていう意味。
”鴨血(ヤーシエ)”
はアヒルの血を混ぜて蒸したもち米を
寄せて固めたもの
(やわらかい中にもっちり感あり 想像するような臭みはない)。

”港式(カンスー)” は香港風の意味。
”魚蛋(ユイタン)” はちっちゃな丸天だ。

前に書いたときは
ほんの出始めだったこの 陳さんのミセは
いまや花園夜市の中に数店ある人気者になった。

魚蛋は4種類の味から 1個からでも選んで買える。
1個ずつ4種類買って 一本の串にさしてもらっても良いぞ。




”豆乳鶏”
も2005年にはすでにあったミセだが、
当時は確か
”鶏翅(チーツー、手羽のこと)”
しかなかったと思うけど、

今や
”脖子(ホーズ、喉の部分)”

”七里香(チーリーシャン、ぼんじり/しっぽの先”
なんかも売っている。

”豆乳鶏(トウルージー)”
っていうと、なんか
豆乳で溶いた粉を使った唐あげ
かと思っている人が多いが、

こいつは 実はとり肉に
”豆腐乳(トウフルー)”
っていう塩漬け豆腐を発酵させた食品
(チーズのようでもあり、味噌っぽい風味もするよ
塩なしの麹だけでつくった塩辛くないのもある)
で下味をつけてから
サツマイモ粉をまぶして揚げたもんである。

うまいし、
高くない部位を使ってあるから
ボリュームの割には値段が安い。
(でっかいぼんじり四個を刺した串が1本20元
立派な手羽串も10元だ)

”月世界豆乳鶏”
なんていうチェーン店もあるよ。




”旗魚黒輪(チーユイヘイルン)”
も 北部では見ないが 高尾や台南には前からある
食いもんだ。

”旗魚”
は 字ヅラから想像できる通り、カジキのことだが
”黒輪”
は、実は日本語の
”おでん”
に台湾語の 似たような発音の漢字を 当て字したもんだ。

黒(オ)輪(レン) だよ。

普通の練り物だが、
揚げたてを 色々な種類のタレで食うと
なかなかうまい。




”碳烤(タンガオ)”
っていうのは、何でも焼いてくれるBBQ屋だが、

オレ的な整理として、
何でもダシで煮てくれる
”魯味(ルーウェイ)”
に対抗する位置にあるもんだ。

前は 花園夜市みたいな大きな夜市には
3店くらいはあったもんだが
今はこの 尚豪碳烤 1店しかない。

マチに出れば人気のある食いもんなんで、
やっぱ夜市にわざわざ出かけるときには
みんな
普段見ない 珍しいもの を求めているのかな。




上で
焼き物 の方の ”碳烤” を書いたんで、
今度は
煮物 の方の ”魯味(ルーウェイ)”
を紹介する。

並んでいる材料から好きなもんを選ぶと
さっと甘辛いダシで煮て食わせてくれる。
オレの大好きな食べもんだ。

これも、前は夜市中いーっぱいあったんだが、
今は少なくなっている。
しかし、このミセだけは巨大化したなー。

材料の種類も、一つ一つの量も増えたので、
大きなバケツに色々な食材を突っ込んだものが
沢山並んでいて壮観だ。

看板になっている
”冰鎭鴨翅(ピンチンヤーツー)”
は、
冷たくしたアヒルの手羽先の魯味のことだが、
大概 鶏ゼラチンの煮凝りがからんでいて
なかなかうまいもんだ。




上の写真の

”香腸(シャンチャン)”
は、中華風の甘い香りのソーセージで
”大腸(ダーチャン)”
は、豚の腸にもち米を入れて蒸したものだ。

昔からある食いもんだが、
(香腸は 焼いておいてにんにくスライスを挟んで出されてた)

最近、 台北など北部の屋台では
大腸 の中に 香腸を挟み込んで ホットドッグみたいにした
”大腸包香腸(ダーチャンパオシャンチャン)”
っていうのが、よく売られている。

花園夜市には ”大腸包香腸” は無いけれど、
上の
”紅妃(ホンフェイ)”
っていうミセは 大腸と香腸を
独特の方法で調理して売っている。

大腸、香腸、をスライスしたものと
”九層塔(ジョウツェンタオ)”
っていう
アサリと炒めたり、鶏のから揚げにまぶしたりして 使う
濃い緑色の香草を
一緒に炒めて食わせてくれるんだ。

オレは
”この食い方もうまいなー。”
と思いながら 満足して食っているが、
こういう香りに弱い日本の人もいるね。




上の写真は、
”脆皮猪脚(ツェイピーツーチャオ)”
っていう 炭火焼きトン足だ。

台湾じゃあ
”猪脚” は、
醤油味で煮込んであるケースが多いが、
ここでは、
日本の焼き鳥屋のトン足みたいに
カリッと焼いてくれている。

ところで、
日本で ”豚” と書く ブタは
台湾の漢字では ”猪” と書き、

日本で ”猪” と書く イノシシは、
台湾では ”山猪” と呼んでいる。

また、
台湾では ”猪脚”と言っている
トン足は
中国では ”豚足”で
日本と同じ漢字で 書かれる。

同じ様な漢字を使っている
台湾-中国-日本だが、 字が同じでも、
違うものを表していることも多いし、
確認は必要だな。

台湾で
”羊肉”
って書いてある肉も

実は、日本でいうところの
”ヤギ”
の肉で

ジンギスカン みたいには臭くなくて
油も少ないから
焼肉や 火鍋でどんどん食うと良いゾ。




上は2005年にも取り上げた
”石頭玉米(シートウユイミー)”
っていうトウモロコシのミセ。

ワンピースの主人公
みたいな子が 描かれている 看板も
昔のままだ。

黄色いトウモロコシは日本で食うのと同じだが、
紫色が混じったヤツは
遥かにモチモチした歯ざわりで
こっちの方がうまい。

どうしてまだ日本では余り見かけないんだろう。
どちらも1本10元で大変お安い。




さて上の写真は、以前 一生懸命調べて

 2005年1月3日 ”阿龍意麺-福州/鹹水式意麺 ” (うまいもの)

 2005年1月6日 ”進福炒喜魚意麺-広東式意麺 ” (うまいもの)

 2005年2月9日 ”鍋焼意麺-全球最初的速食麺 ” (うまいもの)

なんかの記事で紹介した
台湾では 同じ ”意麺” という名前で呼ばれている
全く違った 2種類の麺

”福州/鹹水式意麺(アヒルの卵で練った生麺)”

”広東式意麺(煮戻して食う揚げ麺)”

の内、広東式意麺の方だ。
(詳しいことは上の記事のリンクをクリックしてみてくれ)


2年前のちょうど今日、ある人が

「 唐沢俊一
っていう有名人 (こん時オレは知らなかったけど)
が、
”昭和日本怪人伝(大和書房)”
という本の中で
上の オレが書いた
”進福炒喜意麺” の記事を
ほぼ丸写しにして話を書いている。」

って教えてくれた。

この ”唐沢”っていう人は
B級文化の評論家で
”トリビアの泉”
のスーパーバイザー や
”世界一受けたい授業”
の講師をやって、
本もいっぱい書いている。

ただ、
ホントかどうかは知らないが
この人は オレみたいな素人のブログの記事を
無断でパクって本にしちゃうことでも
結構有名らしい。

UFOのことを書いたブログから
記事を無断転載して
長いことモメてたみたいだ。

まぁ、オレは別に
誰かがオレの書いたことを写したって
別に気にはしないね。

だって、オレだって
台湾の郷土史家が書いてることを
そのまま使ってるもんね。

でも、
パクった/パクってない は別にしても

カップヌードル のモトが 広東式意麺だ! ”

っていう この本のメインの ご意見自体は
かなり 調子っぱずれ だな。
だって 麺食い人の間で

チキンラーメン のネタは 広東式意麺か? ”

っていう話が 結構な議論になったのが
すでに
ずーっと 昔のことだもんね。




さて、話は変わって
上の写真は 言わずと知れた

”臭豆腐(チョウトウフ)”

豆腐を納豆菌などが入った漬け汁に入れて
発酵させたもんだ。

当然、たんぱく質が発酵した際の
アンモニア臭がきつくするんだが、
揚げてあると、煮たものに較べて
臭いが弱い。

夜市では 臭豆腐は 揚げて 串にさしたもんが
よく売られているが、大概
調味料代わりの 包菜(パオツァイ)が添えられている。

包菜 はキムチに似ているが、
台湾では
かなり甘く作ってあるのが普通だな。

このミセは
臭豆腐を割って 中に包菜を挟んで、
よく味がなじむように うまく作っているので
人気があるよ。




上は
”阿彬哥(アビンク、ビンにいちゃん)”
の 飲料店だ。

オーナーの 彬にいちゃん の写真が、
看板になっているけど
なかなか 人の良さそうな 農民すがただ。

けど、
ミセではたらいてるのは、
彬にいちゃん の家族とは とても思えないような
若い カワイ子ちゃんばっかりだぞ。
( 大体 夜市の屋台の娘さんは 可愛い子が多いよ )

右上の写真に写っているのは、
飲料に入れる ゼリーみたいな

”愛玉(アイユイ/オーギョー、黄色の方)”

”珍珠(チンズー、黒い方)”
だ。

愛玉 は
愛玉子(オーギョーチー、カンテンイタビ)
っていう植物から作る カンテンだ。
この植物の種には ペクチンが多く含まれているので
水中で種をもんでいると
自然に 水が寄ってきて カンテンができる。

愛玉は 結構高いものだし、
こればっかりで作ると 少し苦いから
安い飲料店では、
やっぱり普通のカンテンも使ってる。

珍珠 は
西米露(シーミールー)と同じで
タピオカ(キャッサバ っていうイモの粉を煮たもの)
の玉だ。
ねっとりプルルンとしているね。




上の写真は
冷たい ”愛玉” を
専門に売っているミセ。

愛玉の実は
上の両方の写真の 真ん中くらいに写っている。

でかい茶色の実じゃなくて
その周りの 緑色のヤツだよ。
( 茶色で 毛もじゃみたいなヤツを
見た人もいるだろうが、そいつは
この 緑の実の 内側の方だぜ )

愛玉子のことは
台湾にしかない植物 と思っている人がいるけど
実は 日本でも暖かい地方(和歌山とか愛媛)
の海岸なんかには
結構自生してたりするんだぜ。
( - らしい。
ちょっとだけ種類が違うみたいだけどな )

普通、
愛玉 はゼリーとして
冷やしてレモンシロップをかけて売っている。

珍珠 はアイスミルクティーに入れて
売っているんだが、
その
”珍珠奶茶”
を一杯飲むと
本当に 腹がふくれるから 要注意だな。




最後に オレは
このために 残しておいた 腹のスキマに
いつもの 鉄板牛排 を詰め込んだ。

普通なら
この ”小統一 ” の方は
混みすぎていて 食えやしないから

2008年3月20日 ”南台影城で長江七號を見て”(台南)

の回でも書いた
”全塁打(ホームラン)”
の方に行くんだけど、

( あの時は ”全塁打” という言葉
の意味をあえて 書かなかったから
中国語のスラング に詳しくない人は
まぁ 意味が 判らなかっただろう。

”全塁打” ってのは 日本語で言ったら、
ABC の中の ”C” のことサ )

今回は
結構遅い時間で 人も少なくなってたから
”小統一 ”
の方に行った。

そして、
前には 気づかなかった あることに
今更ながら 気がついた。

鉄板牛排屋の 鉄板麺は
北部では 細い油麺なのに(太いのもあるが)
台南みたいな 南部だと
どうしていつも
うどんみたいな 白い太麺 なんだろう?

長いことかかって
だいぶと 台湾の色んなことを覚えたけれど
まだまだ知らなくて
調査が必要なことも 多いみたいだな。




日本の九州と ほぼ同じ大きさの 台湾。

でも、
そんな狭いところに
色んな民族がいて、使われる言葉の種類も沢山あり、
文化もバラエティに富んでいる。

新幹線で
台北から1時間超で 台南駅におりれば
すでに、生えている植物まで 全然違う。

夜市の 輪投げ屋 の大きさだって
わけ判んないほど でかいんだゼ。

左上の写真の 奥の方を見てみ。
どーやったら
あんな遠くの賞品に 輪がかけられるってんだろう。


- っていうところで
今回の 花園夜市 の記事も おしまいだ。


5月13日のヒット数 - 2157
14日のヒット数 - 529
15日のヒット数 - 649
16日のヒット数 - 605
17日のヒット数 - 609
18日のヒット数 - 751
19日のヒット数 - 513
20日のヒット数 - 472

5月15日と18日と今日は
ウェイトと6K坂道インターバル やりましたが
それ以外はダラリ。


今週は なんでだか
めちゃくちゃ 閲覧数が多かったです。

こんな
1年に1回くらいしか更新してない
ナマケたブログを 読みにきてくれた皆様には
本当に 心から 感謝しています。

前回
”日本人の庶民文化エネルギーが落ちてきてるのか”
とか
書いてしまいましたが、

毎年日本で開かれる
”B級グルメ大賞”
にあれほど沢山の人が行くこと、

そして
こんな BLOGにさえ
読みにきてくれる方が 沢山いること、
を考えると

なかなか
我々日本人の 庶民エネルギーも
まだ健在のようでもあります。

でも、そうだとすると
あと、何があれば 我々に
こーいう
台南の花園夜市 みたいな
元気がでて来るんだろう。


花園夜市2011(1)-台湾夜市8

2011年05月06日 | 台湾


ずーっと、
えらい忙しかったり、ひどい病気だったりして
何も書いてなかったこのBLOG。

今日、GWでたまたまのぞいて見たら
なんと 1日で700以上もの閲覧者の人がいる日もある。

あまりの申し訳なさに
この休暇を利用して少しだけ更新させてもらうことにした。

書かせてもらうのは
台南観光でも一番人気かなと思う
”花園夜市”
の今の様子だ。

大体の感じは
 2005年10月23日 ”新・花園夜市 ” (夜市)
で書いた内容と変わっていないが
屋台の食べ物とかが
かなり新しいものに変わっている。

今回はそこらへんを中心に書いて見る。
( それで、長くなりそうだから
  (1)(2)の 2回に分けさせてもらうのでよろしく )




花園夜市は ”海安路3段 ” にあるけど、
(駅から)タクシーに乗ったり歩いたりして行くと、
公園南路をずっと行って右に道が曲がった先にある
- っていうイメージだ。

泊まりで行く人は、
同じ海安路3段に
”家新飯店”
ができて、清潔で安いから
利用すると良い。




さっそく食い物について適当な順番で書き始める。

以前の花園夜市にも沢山あった
” 葱抓餅(ツォンツァーピン ) ”
- 葱入りの薄いお好み焼みたいなもの
は、
今 行ってみるとぜんぜんなくなって、

上の写真にあるような
”葱餅(ツォンピン )”
- 葱が中に入ったパンみたいなもの
とか
”葱香餅(ツォンシャンピン )”
- 葱入りの厚い揚げピザみたいなもの
に変わっている。

今でも、
普通の町中だったら
”葱抓餅”
の方しか売られていないところを見ると、

みんな、夜市に行くときには
”普通とは少し変わった 夜市でしか食べられないもの”
を求めているのかもしれない。

”葱餅”と ”葱香餅”
どっちも かなりデカいから
夜市で色んな種類のものを食いたい人は
友達と 半分こ か それ以下にしておいた方が良い。




”肉圓( バーワン )”も、
以前主流だった、町中と同じタイプの
15cm直径くらいで 低温でまる揚げしたヤツは無くなって、
一口で食える蒸したものに変わっている。
健康志向かな。

一粒5元で、
中身は、肉/海老/野菜/イカ
が選べる。
一個ずつ四種類でも良いんだ。

汁たっぷりの中につけて食うとなかなかうまい。

こういう丸いの以外に
カドカドしているヤツも売ってるけど
オレはこっちが良いな。





”轟炸氷” っていうのは、
まぁ 簡単に言うと
”アイスクリームの天ぷら” だ。

これは 花園夜市にも無かったし
どこでもそんなに見かけないもんだね。

オレが写真をとろうとしたら
おじさんが
”ちょっとまってな”って 言って
目の前でコロンと1個揚げてくれたんで
買ってしまった。

皮が思ったより薄いんだが、
もうすっかり暑い台南では 結構うまいスナックだ。




”轟炸氷” を紹介したんで
同じようなコンセプトの
”炸鮮奶”
についても書いちゃおう。

こいつは、
少し甘みをおさえたクリームの天ぷら
みたいなもんだが、
パンみたいなものにコンデンスミルクっぽいものを浸して
揚げてあるんだな。
揚げてあっても 色が白くて かわいいルックスだ。

”轟炸氷” は殆どどこでも見かけないが
”炸鮮奶” は 他の色々な夜市にもあるよね。




揚げ物のニューウェーブが続いたので もうひとつ
”蕃薯椪”
っていうのについて紹介。

”蕃薯(ハンシュー)”
は おイモのことだって知ってると思うが
”椪(ポン)”
は丸っこいまんじゅうみたいなもんのことだよ。

サツマイモをすった皮のなかに
少し甘い芋アンをいれたものが入っている。
想像がつきやすい味なんで、日本から来た人なら
同じようなもんで
”地瓜球(甘いイモをふわっと中空に揚げたもの”
の方が楽しいかもしれないな。




上は 日本で言うところの
”アメリカンドッグ”
だが なぜか ここでは
”日式熱狗(日本風ホットドッグ)”
という名前で売っている。

関係ないけど、
この食い物の本来の発祥地のアメリカの呼び名だが、
別に何もトウモロコシとは関係ないのに
”コーンドッグ”
って言っている。

ずっと前から台湾にもある食いもんだが、
ここ最近は、
皮の部分に数ミリ角のジャガイモが混ぜててあって
ゴロゴロした感じに揚げてあるものが
人気になってきている。




さて揚げ物ニューウェーブの最後だが、
”爆醤猪排/鶏排”
っていうのがあって
豚や鶏のカツサイズの揚げ物なんだが、

中にチーズとかタレが入っていて
こってり若い人向けになっている。
( 右上の写真は”爆醤”じゃなくて、
同じ店で売ってる 一口揚げ鶏 の方だよ )




上の写真は
まるっきり正真正銘の ”焼き餅”の屋台だ。
目の前でこんがり焼いてくれて
小豆/ピーナッツ/チーズ 何かの味をつけてくれる。

売ってるおばちゃんも自分で
”やきもち”
って言って、
ちゃんと日本語で説明してくれた。




上の写真の
”春巻”
っていうのは、
本来 清明節(日本でいうお彼岸)の日に食べる
小麦の薄い皮の中に何でもかんでも巻き込んだ
食い物だ。

清朝の太平天国の乱の時に
墓にお供え物をきれいに並べる余裕がなくて
何てもかんでも包んで供えた
- のが起源だっていう説明がある。

ここで売られているものがちょっと違う点は
普通なら生の春巻が
”生蒸包(香港風焼き肉まん)”
みたいに 油焼きにしてある っていう点だ。

こーいうのは 実は初めて見たね。




上は、
これも全く初めて見る
”新彊餅(シンチャンピン)”

新彊 - っていうのは中国の西部の方だ。

オレ的に大雑把な感想だが、
食い物にこの地名がついてる場合は
大概 オレの好きな
コリアンダーの香りがぶいぶいついている。

インドネシア/マレーシア のサテ(焼肉)も
同じ系統の風味だね。

最後には鉄板麺が食いたかったもんで、
ここではセーブして買わなかったんで
本当の味はわからないけど
色んな種類のアンが入った
焼きたての感じはなかなか良いぞ。




この写真の
”無骨鶏脚凍”
は、本当はまるきりのニューウェーブ じゃあなくて
2005年位から広まってきたもんだ。

基本的に
鶏の足(モミジ)の甘辛煮(魯味)だが、

以前あった
骨ありで、しゃぶりついて遊びながら食う
”鳳抓”
に比べて、
すでに骨を抜ききった 薄い足の皮だけを売っている。

オレは 遊びながら食う前のタイプが好きだったが、
状況は常にイージーな方向変わって行く。

今の花園夜市には もう前みたいなモミジを売る店はなくて
こういう骨なし鶏脚の店が沢山出ている。




最後に
食い物以外の遊戯のニューウェーブを紹介して
今回の記事を終わりにする。

上の写真は
ホント ニユーウェーブのビール注ぎゲーム。

箱の中にある3個の蛇口からランダムに
ビールが出てくるので
ジョッキを左右に動かして
そのビールを受ける。

ただしジョッキには底に穴があいていて
うまく 出てくるビールをキャッチしないと
空っぽになってゲームセットだ。

逆に調子よくビールを受け続けて
ジョッキが満杯になれば
次のステージに進める。

オレもやってみたが、
結構面白くて盛り上がれる。

ちなみに 写真の女の人二人は
関係ない人だってば。



さて今回、
花園夜市の新しい食べ物を中心に話をまとめてみたんだが
実に入れ替わりが多かったのに驚いた。

日本の縁日の屋台なんかだと
中国の人が参加してきたりして 多少は新奇なものも見かけるが
大体は
焼きそば、焼き鳥、お好み焼き、フランクなんかの
見慣れたもんが殆どだ。

その理由として、
日本じゃあ 若い人は屋台なんかやらない また、
屋台は 結構縄張りとかの問題があって 普通人は参加しにくい
という様な背景もあると思うが
( 花園夜市は確か小一コマ一晩300元位のショバ代で
商売したい人はどんどん参加できた と思う )

「 夜市/縁日 にいって 変わったものを食いたい! 」
っていう気持ちを
我々消費者側がそれほどもってない
( もしかすると日本人の庶民的
エネルギーレベルが 低くなっているのか)
状況もあるかな

なんぞと思う今日この頃でありました。

次回は
それほど変わっていないミセを中心にじわっと話をまとめる予定。





四日前のヒット数 - 724
一昨昨日のヒット数 - 379
一昨日のヒット数 - 344
昨日のヒット数 - 471

一昨昨日は、ダラリ
一昨日は、ウェイトと6K坂道インターバル。
昨日は、ダラリ
今日は、ウェイトと20分のインターバル。