台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

小放牛牛肉麺-新竹牛肉麺4

2006年09月28日 | うまいもの







今回は、新竹でまっとうな川味牛肉麺を出す
” 小放牛牛肉麺 ” のレポートだ !



台中には、
ホント個性的な牛肉麺屋が多くて面白かったんで、
台中だけ三つ続けて紹介して、
その後先回は、
1年に1回の怖い話を書いた。

そして今回は、
オレの本拠地の新竹で、
そんなに有名じゃないんだけど、
なかなか本格的な川味
( 豆板醤が使ってあって辛い四川風の味 )
の牛肉麺を出す、
”小放牛牛肉麺”
について紹介する。

最後のとこでは、
開始後大体1ヶ月が過ぎた
” 台北国際牛肉麺フェスティバル ”
について、
人気牛肉麺屋投票の現況レポートも書くから、
最後まで頑張って読んでくれよナ!




” 小放牛 ” は、
中正路を北に行って、経国路を超えると右側にある。
そんなに目立つミセじゃないから、
うっかりしてると通り過ぎるヨ。

それで、ここは多分、
オレが新竹でレポートする最後の牛肉麺屋になると思う。

- っていうのは、
やっぱ新竹の食い物屋は、
台北、台中、台南、高雄なんかに較べると
レベルがかなり落ちるからで、
曲がりなりにも、
台北の ” 永康牛肉麺 ” 、 台南の ” 南京 ” 、 台中の ” 湖南味 ”
なんかと並べてレポートできる新竹のミセは、
もうここが最後の一つじゃないかと思うからだ。

” ○家 ” 、 ” ○明 ” 、 ” ○六 ” 、 ” ○九 ”
なんていう、ちょっとでも有名なところには全部行って見たけど、
どうにも書けそうなミセが無かったヨ。
湖口とか新竹市外迄行けば、
結構評判が良いところが有るけど、
高速道路を走らないと行けないようなとこは
残念ながら取り上げてないんだ。




” 小放牛 ”
でオレは、ミセの親切なおかみさんに
「 あんた外国人でしょ、辛いの大丈夫? 大丈夫? 」
って、何回も聞かれながら、
” 牛肉麺 ”
を食った。

実際、上の真っ赤なスープの写真を見ると判るように
ここの牛肉麺は、けっこう辛い。
前に紹介した
”牛肉麺大王 ”
とは、いい勝負だ。
でも、辛いだけじゃなくて、
牛ダシの旨みも、豆板醤の味もしっかりしていて
なかなか美味しい。
甘みが全然なくて、台北の一流店みたいな作りのスープだ。
そして、香りはあまり付けてない。

食って驚くのは入っている牛肉の量だ。
スジの部分を含む5cm角以上の固まりが8個も入っていた。
( 少なめの店に較べると3倍くらいかナ )
これまで食ったうちでも一番多い方だ。
調理の仕方も問題なくて、
柔らかいから口に入れると、ほろりって感じでばらばらになる。

残念だったのは麺だナ。
コシがなくて、味もあんまりない。
南京系の牛肉麺ならこれでも良いけど、
紅焼川味でスープが強烈だから、
ごつっとした麺でないとバランスが悪い。

でも、
スープも美味いし、肉も多い。
麺さえ良くなれば、
結構な名店になるかもしれないネ。




ありがたいことに、
このミセにはビールも置いてある。
牛肉麺が出来るまでの間、
テレビを見て小菜をつまみにビールを飲めば、
一人でメシをくっても淋しくないゾ。

( と、書いてる所がすでに淋しいけどネ )




店内は、
まぁいわゆる ” マチの食堂 ” って感じで、
特にアピールする内装じゃあない。
けど、
辛い牛肉麺を食って汗ダラダラのオレを
気を使ってくれる様子といい、
実に人のよさそうなラオパンとおかみさんだ。
感じがいいゾ。




上が小放牛のメニューだが、
そんなに品数が多くない。
やっぱ牛肉麺を食うためだけに来るミセみたいだナ。

オレが食ったのは80元の小碗の方だが、
量は十分以上だった。




最後に、
小放牛の牛肉麺について、
恒例の採点をやってみた。

やっぱり麺のとこが引っかかって
美味いミセの中では普通の点数になっちまった。
だけど、
ここは感じがよくて
台北に行かなくてもかなり本格派の紅焼牛肉麺が食えるミセだ。
新竹に住んでる人は、牛肉麺大王だけじゃなくて
是非こちらにも行ってみるといいと思うゾ。



最後の最後になるが、
” 台北国際牛肉麺フェスティバル ”
も始まって大体一月が過ぎたから、
11月5日の最終決勝前の中間発表ということで、
現時点での人気投票トップ10のミセを見ておこう。

今年は、投票の方法が
(1)牛肉麺フェスティバル用に配られる手帳で投票する方法

(2)インターネット投票
の2種類があるから、
それぞれの上位店を記録しておくヨ。


(1)手帳投票の人気店
115票 一品山西刀削麺
 81票 饌王精品牛肉麺
 40票 老董牛肉細粉麺店
 33票 王家麺館
 21票 皇賛牛肉麺
 18票 廖家牛肉麺
 16票 老張牛肉麺
 16票 清真黄牛肉麺
 16票 洪師父麺食桟
 13票 張家清真黄牛肉麺


(2)インターネット投票の人気店
 5336票 洪師父麺食桟
 4679票 老董牛肉細粉麺店 
 1959票 Q老大手打讃岐牛肉麺
 1721票 皇家黄牛肉麺
 1599票 許家黄金牛肉麺 
 1219票 饌王精品牛肉麺
 1189票 牛董牛肉麺食坊
  800票 大声公牛肉麺店
  691票 鼎記麺館
  486票 喜楽満足麺食館


ちょっと見ると判るけど、
どちらかの投票方法でしか多数票を獲得できていないミセは、
本当の人気票かどうかちょっとアヤシイ。

ちなみに、このBLOGで前に取り上げた
” 永康牛肉麺 ”
は、手帳投票の11位に上がっているが、
インターネット投票では、まだ上位に来ていない。
実力はあるミセなので最後にはいい所へ来ると思うが、
今の所組織票にやられている感じだ。

そういう意味では、
殆どの牛肉麺ファンが ” 台北一 ” と認めていて、
このBLOGでもトリに登場する予定の
” 桃源街老王記牛肉麺大王 ”
も、全然宣伝をやらないから
手帳投票では14位、インターネット投票では30位以下
になってしまっている。

去年と同じで、
このまま最後まで組織票のミセが上位を占めるのか、
そしてその場合、一番組織集票力があるのはどのミセなのか、
それとも今年こそ、
普通の牛肉麺ファンが ” 美味い! ” と思うミセが、最後には勝つのか、
( これは望み薄いけど )

- 最終日11月5日まで、今年も目がはなせないナ!




というところで、今回はここにてご無礼 !




9月23日のアクセス数 - 380
9月24日のアクセス数 - 708
9月25日のアクセス数 - 521
9月26日のアクセス数 - 416
9月27日のアクセス数 - 491

9月23日の練習 - 休み
9月24日の練習 - 休み
9月25日の練習 - ウェイト(自宅)
9月26日の練習 - 休み
9月27日の練習 - トラック(清華大学)12km & ウェイト(自宅)

右ヒザはかなり回復した模様。
これから気温も低くなるので、少し練習量を増やしていく予定。




關鬼門 ( 番外編 )

2006年09月23日 | 風習・習慣



     



今日は、農暦の7月29日、
“  關鬼門 ( クァンクェイメン ) ”  といって、
前に “ 農暦中元節 ” で紹介した
農暦7月 ( 鬼 = さまよう霊  の月 )が終わる日だ。
 
今日、現世と死後の世界を 分ける門は閉まり、
この一ヶ月 さまよっていた霊は
死後の世界へ帰って行く。



このBLOGを書き始めて3年以上になるが、
毎年、農暦7月の終わり、
” 關鬼門 ” の日の頃には、
オレは、
オレの周りで起きた奇怪な現象のレポートを、書き続けてきた。





だが、
去年の暮れに新竹市に引っ越してきてからは、
さっぱり、不思議なものを見たりしなくなってしまった。

一方、
同じ時期に新竹にやってきた黒シャツ隊のT君は、
よく酒をのみながら、

「 今度のオレの部屋、色々おかしなことが多いんですよネー・・・ 」

と言う。

そこでオレは今年は、自分の話はあっさり放棄して、
關鬼門の夜に、
黒シャツT君の部屋にその
” おかしなこと ”
というのを検証に行くことにした。

一人で行ってもつまんないから、
飲み友達のモウさんも誘って一緒に行くことにした。



       



人っ子一人いない、夜の工事現場の向かいにある、
壊れた門からアパートの建物に入り、
暗いエレベーターに乗るとT君の部屋に着いた。






一見しただけでは、
どこといって変わったところの無い普通の部屋だ。

だが、
T君によると、この部屋では

(1)写真を撮ると変わったものが写ることがある
(2)誰も触らないのに電話の受話器が勝手に上がっていることがある
(3)風呂などを洗ってもしばらくすると変な模様が浮かんでくる

というようなことが起こる 
- らしい。



       



ちなみに上の写真は、
前にT君から見せられたものだが、
会社の仲間がT君の部屋で酒を飲んだときに、
たまたま撮ってしまった写真で、
暗いT君の部屋の床上30~40cm位のところに
青みがかった光と赤みがかった光が写っている。

これだけ見ると、
窓の外の灯りが写っているように見えるんだけど、
T君によれば

「 オレの部屋7階だし、窓の外にこんな街灯みたいなのないっすヨー。 」

なんだそうだ。
オレとモウさんはT君の部屋について早速、
その窓の方を調べてみた。






・・・・ すると、確かに
窓の外にはそんな光に見えるようなものは何も無かった。

 - って言うか、
T君の部屋のベランダは腰くらいの高さまで
タイル張りのコンクリート壁になっていて、
外の光が写真に写る可能性が無い!


             ・・・ げぇっ!



        


いきなり、
ちょっといや~な気分になったオレ達だったが、
根性を出して

” 勝手に受話器があがる電話 ”

というのを見てみた。
ところがまぁ、こっちの方は
ただの新しくて可愛い電話で、
何も変なことが無かった。

それと、
” 染みが浮かんでくる風呂 ”
というのも、続けて見たんだが、
ホーローの浴槽だったんで、
焼付け塗料に小さな穴が開いていて、
そこから錆びが広がってくるだけのようだった。

そこまで見て、
最初の光の写真が写ったベランダにはすごく驚いたけど、
全体的には

「 な~んだ大したことないね。 」
「 T君大げさだナ。 」

と、みんなで笑ってビールでも飲むことにした。





男3人で、
ビールを飲みながらテレビを見てたんだが、
ろくな番組がなくて、
T君のDVDを見ることにした。


      


しかし、
T君の持っているDVDと言えば、
ホラーかスプラッターばっかりだ。

どーいう性格してるんぢゃ!

しょーがないから、







       



こんなヤツとか、











こ~んなヤツを見ながら、
夜中まで、ビールを飲み続けていた。










いい加減飲み疲れて、
モウさんとオレが

「 帰ろうかな・・・。 」

と言った、 その時 !!


3人は同時に、
大げさなDVDの音に混ざって、
部屋のどこかから、
かすかに聞こえてくる変な音に気がついた。


そして、
それを確認をするため、でかい音のDVDのスイッチを切り、
いっせいに音がする方を向いた



すると ・・・・・・・














       



・・・・・ 誰も触っていないのに
さっき、
確かにしっかりセットされていたはずの
あの電話の受話器が少し浮き上がっている!


そして・・・・
DVDが消えて、
いきなり静かになった、暗い部屋の中には、
電話器のぼんやりした光が浮かびあがり、

” ビ・ビ・ビ・ビ・ビ・ビ・ビ・・・・・・ ”

という、
受話器を上げたままにした時の警告音が
小さいけどはっきりと響きわたっていたんだ。









「 おい! 」
「 ウワーッ。 」
「 なんだこれ! 」

とみんなは叫びだし、

「 ちょっと待ってヨ! 」

と引き止めるT君に対して、オレとモウさんは

「 オレやっぱり帰るわ。 」
「 オレも! 」

と、
友達がいもなく、
大急ぎでT君の部屋を飛び出してきてしまった。









わけもわからず、
オレとモウさんは走って、
一番近くの扉からアパートの外へ飛び出した。

すると、
入ってきた方角とは違う、
T君の部屋の裏手に当たるその場所には、
思いがけず、
大きな病院が建っていた。


それを見て

「 アッ! 」

とモウさんが大きな声を出した。

そしてそれから、
急にすべてを理解したように肩を落とし、
病院の方を気が抜けたように見つめながら、
つぶやいたんだ。


「 さっき来た時は、
  タクシーだったから気がつかなかったけど、
  ここは、
  前に友達が入院してた病院だ。 」


















「 ・・・・ それで
  T君の部屋のちょうど裏手が
  病院の霊安室に下りる階段のある所だよ ・・・・」







                  ・・・













それでは、今回はここらにてご無礼!









湖南味-台中牛肉麺4

2006年09月21日 | うまいもの







今回は、台中ですごく個性的な牛肉麺を出す
” 湖南味 ” のレポートだ !



この所3回続けて台中の牛肉麺屋を紹介している
その3回目で、華美街の川の側にある
” 湖南味 ” のレポートをする。

このミセには
一般的な紅焼牛肉麺は置いてないが、
実はここは、今の所オレが、
「 台中じゃあ一番か二番に美味いんじゃないか? 」
と思ってるミセだ。

ミセのレポートばかりじゃ能が無いってことで、
先々回は、牛肉麺の分類について、
先回は、台湾での牛肉麺のステータスについて
それぞれ書いてみたんだが、
今回は、
紅焼牛肉麺の一般的なレシピについて下の方にまとめておくんで
興味がある人は読んでみるといいヨ。




” 湖南味 ” は、
華美街を南に行って公益路との交差点を過ぎると、
川沿いの道と直線の本道に分かれるので、
川沿いの方に行くとすぐ左側にある。

ちなみに、
店名になっている中国湖南省の料理は、
本来なら、
” 湘菜、シャンツァイ ”
と呼ばれて唐辛子やニンニクを多く使うのが特色だが、
常徳市という100万都市についてだけは以前から
” 清真 ( チンゼン、回教徒のこと ) 牛肉麺 ” という
清燉 ( チントゥン、澄ましスープ ) の牛肉麺が
一番の名物として知られていた。
( 食ったことないけど、そうらしい )




” 湖南味 ”
でオレは、
” 牛肉麺 ”
を食ってみた。
( ここは、牛肉麺類に他のバリエーションはない )

すごく済んだスープに、固まりの牛肉が入って、
白い延べ麺が透けてみえている。
そうとう美味そうなルックスだ。

そして、一番先に気がつくのは、
この牛肉麺の香辛料のにおいだ。
よくみればクコの実とかも入っているから
漢方薬系の香辛料なんだろうが、
よくある胃薬みたいな匂いとはまるっきり違う。
すげー爽やかで甘みも感じる良い香りだ。
オレ的には大絶賛。

スープは、
確かに清燉の色をして牛肉のダシがよくでているが、
醤油味もけっこうくるから、
これまで食ってきた蘭州系の清燉牛肉麺とは明らかに違う。
味だけで言うと、日本のラーメンスープに近い感じだ。
うめー!

麺も日本のラーメンの麺に似ている。
細い延べ麺なんだが、
味もよくそこそこコシもある。

牛肉は、スジが半分入った部分を
ほどよい柔らかさのあっさり味に仕上げていて、
この牛肉麺全体にぴったりマッチしている。
4cm角のごろっとした固まりが8個も入っているのに
気がつけばペロッとみんな食っちまった。
でも腹には少しももたれてこない。
いいねぇ。

オレが食ったのは小碗だが、
これで十分だ。
大碗はよほど沢山食う人意外は、やめといたほうがいいゾ。




上は、
サイドオーダーした
” ブタばら肉の魯味と自家製の泡菜 ”。
魯味は相当うまい方だから、注文した方がいいゾ。

ネット上でみると、
ここの牛肉麺と陽春麺に文句を言うヤツは全くいないが、
魯味の値段は高いという非難がときどきある。
だが、どうせ30元とか50元の問題だ、
オレは食っといた方が良いと思う。




店内は、
まぁどっちかと言えば殺風景だが、
沢山働いているおばさん達は親切だし、
クーラーも効いてるから、
全く問題はない。




上が湖南味のメニューだ。
実際、
5個しかお品書きが無くて中国の田舎のミセみたいだ。
もうホント牛肉麺と陽春麺だけで勝負してる。
でも、
どうせオレ達も牛肉麺しか食わねーんだから、
変に色々作ってどれも中途半端になるより、
このほうが良いんじゃないかナ。
( ちなみに、食わなかったけど巷では陽春麺の評価も高いみたいだ )




最後に、
湖南味の牛肉麺について、
恒例の採点をやってみた。
今までの所このBLOGの配点システムでは、
こってりのスープやモチモチの麺が高く評価されてたんだけど、
あっさり味のこのミセの牛肉麺が、
意外にもすごい高得点になった。

まぁ、うまいんだから当たり前か!




さてさて、
ホントの最後になるんだけど、
日本では牛肉麺ってあまり見かけないから、
「 どんな味のもんだろう? 」
って不思議に思ってる人もいるだろう。

そこで、
出来上がりの味をあれこれ解説する代わりに、
下に一般的な紅焼牛肉麺のレシピを載せることにした。
こいつをみると、
大体の味の想像がつくんじゃないかナ。

- なんて言って、
  全然役に立たなかったらごめんヨ。



  



ってなことで、本日はここらでご無礼 !




9月18日のアクセス数 - 388
9月19日のアクセス数 - 382
9月20日のアクセス数 - 319

9月18日の練習 - 休み
9月19日の練習 - トラック(清華大学)11km & ウェイト(自宅)
9月20日の練習 - 休み

右ヒザはまだ本調子ではありません。
左肩はもう問題ないようです。
まぁ、ゆっくり立ち上げ直しの予定です。

仁義牛肉麺大王-台中牛肉麺3

2006年09月18日 | うまいもの







今回は台中で1、2を争う超有名店、
” 仁義牛肉麺大王 ” のレポートだ !



先々回、
台南→台中→新竹→台北
の ” おいしい! ” って評判のミセを紹介していくヨ。
- って書いたけど、
このごろの台北は毎週末、
陳水扁 台湾総統を 批判/擁護 するデモで騒がしくて、
あまり牛肉麺を食いに出かけていく気にもなれないのサ。

それと台中には、
本当に美味しくて変化に富んだ牛肉麺屋が多いのに、
今のところまだ2店しか取り上げてないから、
少し予定を変更して、
先回、今回、次回の3回は、
台中の牛肉麺屋を集中して紹介していくことにしたゾ。

あと、
ただ牛肉麺屋の紹介をするだけじゃあ、あんまり能がないから、
先回、話の最後で、
オレ流の台湾牛肉麺の分類法の話を書いたけど、
今回は、
台湾での牛肉麺のステータスについて、
ちょこっとまとめておくことにしたヨ。




” 仁義牛肉麺 ” は、
市政府のそばの路地を入っていった所にある。
判りにくい場所じゃあないけれど、
昼の食事時はすごく混んでいるから、
もし出かけるなら、少し時間をずらして行った方が良い。

ちなみに店名の ” 仁義 ” は、
関係あるかどうか知らないけど一般的には、
孟子が言い始めた儒学者の言葉で、
理想社会での人間や組織の間の結びつきのことだ。
日本のヤクザとは何の関係も無い。




” 仁義牛肉麺大王 ”
でオレは、看板商品の
” 特製牛肉麺 ( 半筋半肉 ) ”
を食ってみた。

まずルックスからだが、
ちょっと澄んだスープにでかい牛肉と、
白っぽくて太い切り麺が入っている。
日本の ” 肉うどん ” っぽい見かけだ。

丼から出る湯気を吸い込んで見ると、
ほゎ~んと食欲をそそる香辛料のにおい
( 漢方薬みたいなにおいじゃないヨ )
がして、ぐぐっとお腹がすいてくる。

スープは、見た目よりは牛のダシがでて濃厚で、
甘みもつけてあるが、全体としてはあっさりした味付けだ。
醤油主体で、豆板醤は使っていないようだ。
辣油や、酸菜、豆板醤なんかを足して
パンチを効かせた方が美味しくなるゾ。
甘みがあるから、オレは辣油を足してみたらビシッと味が決まった。

麺は、適当な太さだし、味ものど越しも良いんだけど、
やはりQQ感が少し不足している感じもしたナ。

肉は、先回報告した洛陽味みたいな超柔らか肉じゃ無いけど、
味も食感も申し分ないものだ。

オレが食ったのは
” 半筋半肉、パンチンパンロウ ” っていう
半分がスジで、半分スネ肉が入った120元のもんだったが、
ジャクソンの食った、65元の普通の牛肉麺も、
スープも一緒だし、肉も見た目あまり差がなかったから、
別に普通の牛肉麺を食っても良いかもしれないネ。




上は、
特製牛肉麺を頼むとタダでついてくる冷えた
” 酸梅湯 ”
と、サイドオーダーに頼んだ
” 小菜 ”。

どちらも、
手抜きのない、ちゃんとしたものだった。




店内は、
長テーブルをおいた社員食堂みたいで、
見た目はなんか愛想がないけど、
ラオパンもミセの人もなかなか親切だ。

オレ達がミセの奥の方のテーブルに座ろうとすると、
にこにこしながら
「 お客さん、奥の方は調理場の熱が伝わるから、
 入り口側の方が涼しいヨ! 」
って、すかさず教えてくれたゾ。




上は仁義牛肉麺大王のメニューだが、
牛肉麺の味は源汁1種類で、清燉などはない。

ミセ行って見ようって人は、
事前にこのメニューを参考にして、
何食うか考えてから出かけたら良いんじゃないかナ。




最後に、
仁義牛肉麺代の牛肉麺について、
恒例の採点をやってみたら、
全体的にまぁまぁのバランスで結構な得点が出た。

真っ赤な看板が印象的な仁義牛肉麺大王だが、
その作る麺は老若男女、
ホント誰にでもおいしく食べられる
実に優等生な牛肉麺だと思うネ。




さて、
最後になるんだけど、
日本には殆ど伝わっていないが、
台湾でこんなにポピュラーな牛肉麺。

実際、そのステータスはどの程度のもんか?
- ってのを、オレは、
セブンイレブンの麺類の棚を見て調べてみることにした。



--- 牛肉麺の台湾でのステータス調査 ---
  


上の写真は、セブンイレブンのカップ麺が置いてある棚だ。

オレは、
比較的でかいセブンイレブンに行って全部のカップ麺の棚の写真を撮り、
そこにある麺が
” 牛肉麺 ” か ”それ以外の麺 ” かを、
チェックしてみた。
( 上の写真の例で、
  茶色のチェックがあるのが牛肉麺、
  水色のチェックがあるのがその他の麺だ。
  1種類のものが沢山あるものは、1つと数え、
  横を向いていたり、判りにくい種類のものは除外してカウントした。 )




すると結果はなんと、
上のグラフの通り、全カップ麺中に占める牛肉麺の割合は

” ほぼ半分 ”

になっちまった。

もちろんこの結果からすぐに、
「 台湾の麺の半分は牛肉麺だ。 」
と言うのはやりすぎだ。

だが、
この結果を見ればやはり、
台湾では、牛肉麺のステータスと言うかポピュラーさは
麺類の中ではダントツの一番になるんじゃないか。
( だって、この写真の中には、
  ラーメンも、ワンタン麺も、チャーシュー麺も、焼きそばも、
  うどんも、そうめんも、ちゃんぽんも 何もかもみんな入ってて、
  その中でほぼ半分が牛肉麺なんだゼ! )

そして、この結果をみながら
台湾の牛肉麺のステータスっていうのは、
日本の麺で例えたら、
まぁ、

” しょうゆラーメン ”

ぐらいのもんじゃないかナ。

- なんて、今オレは勝手に考えているのサ。

------------



ってなことで、本日はここらでご無礼 !



9月17日のアクセス数 - 429    
9月18日のアクセス数 - 377

9月17日以降の練習 - ずっと休み

右ヒザと左肩のトラブルは治った模様。
明日から練習再開の予定です。



----- P.S. -------

今年は農暦の閏年だから、
1年の内に、同じ月が2回続けてある。
そして、今年2回続けてあるのは7月、
鬼の月だ。
ということで、
毎年農暦7月の終わりにやっている怖い話を、
今年はずい分遅くのグレゴリオ暦9月22日、
次回の台中牛肉麺の話の次に書く予定だ。
ずっと、牛肉麺で押していくつもりだったけど、
こればっかりは、このBLOG年中行事だから仕方がない。

また、時間があるときにでも
今年の ” 關鬼門 ” の話も読みに来てくれよナ。


 ・・・ もとい、
読みに来て下さい、お願いします。。。

---------------------



洛陽味-台中牛肉麺2

2006年09月16日 | うまいもの







今回は台中の有名店で、
一度食ったら忘れられない牛肉のミセ、
” 洛陽味 ” のレポートだ !



先回からまた順番に
台南→台中→新竹→台北
の ” おいしい! ” って評判のミセを紹介しているけど、
今回は台中の老舗で、
オレの牛肉麺分類法を大きく変えたミセ、
” 洛陽味 ”
についてレポートする。




” 洛陽味 ” は、
台中港路二段から恵中路を曲がれば、青海路との交差点にある。
判りやすいロケーションで、周囲は結構車も停めやすくて便利だ。

ミセの外観は、もうなんていうか
「 これが昔っからのマチの麺のミセだい! 」
っていう、実に良い雰囲気だ。
食う前から期待で胸が、ぷゎ~んと膨らむゾ。

ちなみに、ミセの名前の洛陽(ルオヤン)は河南省の都市で、
西晋、北魏、隋、後唐などの時代の首都だ。




” 洛陽味 ”
でオレは、
” 牛肉麺 ”
を食ってみた。
( ここは、牛肉麺類に他のバリエーションはない )

済んだスープにコロっとした牛肉が入って、
少し黄色みがかったきれいな延べ麺が入っている。
なかなか良いルックスだ。

食って一番先に
「 えぇっ! 」
っとびっくりこくのは、何ていってもこの、
麺の上にのっている牛肉だ。

とにかく、柔らかい、柔らかすぎる。
口の中でにゅ~んと溶けてしまう。
それで、ただ柔らかいだけじゃなく、
繊維質を全く感じない。
全体が均一の食感で、
まるでプリンのそのまた柔らかいヤツみたいだ。
味もあっさりで、油っけが全然ない。
ほぇー、こんなの初めて食ったヨ。

それで、スープを飲むと
こちらはえらいあっさりしている。
スパイスの香りも無いし、
大体ダシも、薄すぎてよく判らないけど、牛じゃないみたいだ。
味付けもすごく控えめだ。
甘さも無くて、唐辛子の辛味も全然無い。

麺は細くて、
味やのど越しは良いが、コシがあんまり無い。
でも、
このあっさりした牛肉麺には
この麺しかないんじゃないかとも思ったネ。




上は、
サイドオーダーした
” 豆干の魯味と小菜 ”。

それに
” 洛陽味 ”
の店内だ。

魯味もあっさりして美味しいし、
店内の古っちくて庶民的な感じがホント、
気持ちいいミセだナ。




上は洛陽味のメニューだが、
牛肉麺の味は1種類で、清燉などはない。

それで、ここでは牛肉麺もそうだが、
陽春麺を注文している客も相当多かったゾ。




最後に、
洛陽味の牛肉麺について、
恒例の採点をやってみたんだけど、
このBLOGの配点システムでは、
こってりのスープやモチモチの麺が高く評価されるから、
あまり良い得点にはならなかったゾ。

でも、
間違いなく、ここの牛肉麺はうまい。
ただ、このBLOGで探している方向性とは違うだけなんだ。
現にこのとき一緒に食いに行った
みつおくんや、かわなみさんとも
後になってもこのミセの感想を何回も話す位だ。
台中EVAホテルのチーフコックの曽さんがイチオシにしてるミセなんだ。
台中に住んでる人はぜひ行って見るといいと思う。



さて、最後になるんだけど、
ここまで牛肉麺を食ってきてやっと、
オレの頭の中には漠然とした
” 台湾牛肉麺の大雑把なグルーピング ”
と言うものができてきたんで
今回それを、簡単にまとめておくことにするヨ。



--- kool_tada 流台湾牛肉麺分類 ---

1.川味系牛肉麺

  川味-っていうのは四川料理のことだが、
  本当は四川料理には牛肉麺は含まれてない。
  これこそ、台湾独自に発展した牛肉麺と言われていて、
  戦後、高雄の北部、岡山にやってきた大陸中国の人が、
  四川の豆板醤を使って創始した麺料理が原型だ。
  今の台湾の牛肉麺の多くは、
  その原型が、形を色々に変えながら台湾中に広まったものだ。
  麺は太めの切り麺が多く、例としては、
  ”永康牛肉麺 ”

  の紅焼牛肉麺なんかが典型的なものだろう。
  この系統の麺が採点システムの特性から、
  オレのBLOGでは得点が高くでる傾向がある。


2.蘭州系牛肉麺
  
  蘭州っていうのは、大陸中国北部の省/都市だが、
  豚肉を食べない回教徒 ( 中国語で ” 清真 ” とも呼ぶ ) が多い。
  ( 関係ないけど、金城武の金城っていうのは蘭州の古い呼び名だ )
  そして、蘭州の回教徒が、牛肉を使って作り創めたのが
  いわゆる蘭州牛肉麺だ。
  醤油や豆板醤などは使わない清燉牛肉麺が主体で、
  濃厚な牛肉のダシがでた透明なスープが特徴だ。
  甘みや、唐辛子の辛味はない。
  麺は本来は延べ麺が多く、例は
  ”清真牛肉麺館 ”
  の清燉牛肉麺などが当てはまると思う。
  牛のスープを作るので、そのバリエーションとして
  川味系の牛肉麺も一緒に売っているミセが多い。


3.南京系牛肉麺

  牛肉麺としてはよく目立つ川味系や、蘭州系に対して、
  目立たないけど、この系統は実際の店舗数が多い。
  牛肉を柔らかく、油っこくなく仕上げることに重点が置かれている。
  スープはあっさり薄い醤油味で、
  豆板醤を使わず甘くも無ければ唐辛子も使わない。
  牛のダシでないことさえある。
  牛ダシの濃いスープを使わないから
  清燉牛肉麺などのバリエーションは置いてない所が多い。
  麺は細い延べ麺が多く、
  ただ、具として牛肉がのっているということで、
  牛肉麺に分類されている系統だ。
  今回取り上げた
  ” 洛陽味 ” や前回の ” 老 ” が、
  この牛肉麺の仲間に分類される。

  今までこの系統には特に名前は無かったので、
  ( ネーミングにあまり根拠は無いんだけど )  
  これから、オレは勝手に
  ” 南京系牛肉麺 ”
  と呼んでみることにしたゾ。
  
---------------  
  



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右ヒザと左肩をトラブってます。
練習できないし、会食も多くて
やっぱり体重が増えてるし、筋肉もダレてきてます。





老牛肉麺-台南牛肉麺4

2006年09月09日 | うまいもの




( 水交社の、周りに何も無い暗い細い道にいきなりある ” 老 ” )


今回は台南の老舗で、
名前はみんなが知っているけど
実際に行った人がすごく少ない
” 老牛肉麺 ” のレポートだ !



9月3日から、
” 2006年台北国際牛肉麺フェスティバル ”
が始まってるんで、先回は台北の名店
” 永康牛肉麺 ”
を紹介した。

今回からまた順番に
台南→台中→新竹→台北
の ” おいしい! ” って評判のミセをレポートしていくゾ。

今回紹介するのは、
新聞にでたこともあって、台南での知名度はすごく高いけど、
場所が判りにくいせいで、
実際に行ったことがある人は少ない
” 老牛肉麺 ” だ。




” 老牛肉麺 ” は、
前に、
”水交社の回憶 ( 前編 ) ”
”水交社の回憶 ( 後編 ) ”
の回にレポートした ” 水交社 ” の中にある。
( このレポートはかなり頑張って書いたもんなんで、
  時間に余裕ある人はぜひ読んでみてくれ。 )

でも、
” 興中街87号 ” という住所だけを頼りに
行って見るとすごく判りにくいから、
( なんせ水交社の中の通りはみんな興中街だから )
もし行く人があれば、上の地図を参考にしてくれ。
健康路の方から行ったら、道が細くなってもなんでも
とにかくまっすぐ南に歩けばたどり着けるヨ。

今年の終わりには、同じ通りで大成路に面した所に引っ越すそうだから、
そしたら、もっと判りやすくなるだろう。




” 老 ”
でオレは紹牌 ( ザオパイ、看板メニュー ) の
” 源汁牛筋麺 ”
を食ってみた。

上の写真を見ると判るけど、
とにかく入ってる牛肉がでかくて多い。
オレは
” 半筋半肉 ( パンチンパンロウ、半分牛スジで半分肉 ) ”
にしてもらったんだが、
肉もスジもすごい柔らか~く調理してあってうまかった。
肉はごついが、油っけは全然ないゾ。

スープはえらいあっさりしている。
ちょっとだけスパイスの香りがするが、
ダシ・味付けともごく控えめなもんだ。
辛味も全く無い。
それに台南の牛肉麺屋にしては珍しく、甘さもまったく感じなかった。
なんていうか、
「 外省人の居住地区の水交社らしい味だネ。 」
とか思った。

麺は細くて、
味はまぁまぁだったが、柔らかくてコシがあんまり無い。
ただ、このあっさりスープには
こういう麺でも良いのかも知れない。




上は、
” 搾菜肉糸乾麺 ”

” 小菜 ”。

搾菜肉糸乾麺は麻醤ダレで、
タレがなかなかうまいけど
付いてくるスープはホントに味が薄かったー。
ただの白湯かと思ったネ。




上が ” 老 ” の店内なんだが、
すごい昔からあるミセの雰囲気だ。

でも、クーラーもついてるから
安心して暑い牛肉麺を思いっきり食えるゾ。




さて上に、
” 老 ”
のメニューを載せたので、
ここに行こうって言う人は参考にしてくれ。

オレが食った源汁牛筋麺はなんと170元もする!
牛肉湯麺 ( 牛肉なしの牛肉麺 ) の約3倍の値段だ。
このミセの味に文句を言う人はあまりいないが、
( 台南という場所柄もあって )
牛肉の値段設定には結構クレームがついてるゾ。
( ま、台北ならあったりまえの値段だがナ。 )




最後に、
源汁牛肉麺について、
恒例の採点をやってみたんだけど、
あんまり高い得点にはならなかった。
このBLOGの、
スープの点数を高めに評価する配点のせいだヨ。

でも、
” 牛肉麺の牛肉の部分を重視して、スープや麺はあっさり柔らかめ ”
っていう方針のミセは結構数が多いし、
そーいうのが好きな客も台湾には沢山いる。

オレの好みとは違う方向だが、
そちらの志向の人にとってはここはすごくウマイ店だと思う。
現にこんな寂れた場所にあるのに、
オレが行ったときもひっきりなしに客が来ていた。
( やっぱ牛肉麺には色々方向性があるナ )

このBLOGを読んだ人も、
オレの採点にはこだわらず、
これから涼しくなる季節にぜひ、
水交社を散歩しがてら、” 老 ” に行って見るといいヨ。


ちなみに、
このミセの名前の ” 老 ( ラオトゥン ) ”の ”  ” は、
テレサ・テン の テン と同じ名字だネ。


ってなことで、本日はここらでご無礼 !



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右ヒザと左肩をトラブってます。
練習できないから
体重を増やさないようにしないと。





永康牛肉麺-台北牛肉麺5

2006年09月05日 | うまいもの






今回は、
実力的には台北TOP3クラスのミセ、
” 永康牛肉麺 ” のレポートだ !



ついに一昨日 ( 9月3日 )
” 2006年台北国際牛肉麺フェスティバル ”
が始まった。

去年の牛肉麺フェスティバルの人気投票上位3店を紹介した後、
新竹→台南→台中と回ってきたので、

今回は、
去年のフェスティバルのインターネット人気投票で、
その実力・知名度と評判の割りに
何故か27位という結果に終わった
” 永康牛肉麺 ”
のレポートを書くことにした。




” 永康牛肉麺 ” は、
実は、前にレポートした去年の人気投票2位のミセ、
”老張牛肉麺-台北牛肉麺3 ”
とは、となり同士だ。

台北ローカルのジャクソンに聞いたら、

「 昔はあそこには、 ” 老張 ” しかなかったんだけど、
  子供の頃、となりに ” 永康 ” ができたんだよ。
  ” 老張 ” で働いてた人が調理してるって話を聞いたことがあるけど、
  僕は、 ” 永康 ” の方がなんか好きだなぁ。 」

な~んて言っていた。

台北牛肉麺フェスティバル上位の2店、
隣同士以外の関係もあるみたいな情報だナ。




” 永康 ”
でオレは定番の
” 紅焼牛肉麺( ホンサオニョーローメン、醤油・豆板醤味スープ麺 ) ”
を食ってみた。

すると、なななんと・・・・

「 となりの ” 老張 ” で食ったのと同じ牛肉麺だ ! 」

スープの味、
麺の種類、
肉の部位・切り方と数、
どれをとってもとなりの ” 老張 ” の ” 辣味牛肉麺 ”と
ほぼ同じだ。
( オレはこの2店を、時間をあまり置かずに食ったから、まず間違いはない。 )

香りだけは、
ほぼ香辛料なしの ” 永康 ” に対して
” 老張 ” はカレーに使うような香辛料を使っている
- という違いがある。

そういうことなんで、
今回の牛肉麺の解説は、
”老張”
の時のものを全部コピーして下にはるので、
香りのトコだけを、さっぴいて読んでくれ。

------------------------------

上の写真を見ると、
すげー辛そうな色のスープだが、
食ってみればそれほどでも無い。
そんなに辛いのが得意でないオレでも、問題なく食える。
( ま、許容限界の40%程度だナ )
牛のダシがよく出て、
ちょっとスパイスの香りが効いた
( 中薬=漢方薬のにおいじゃなくて、少しカレーっぽい香りだ )
なかなかうまいスープだネ。

それと、肉の量がすごい、
長めに切ったごろりとした形の牛スネ肉が、
小碗でも6個入ってる。
この日、朝昼晩と牛肉麺を食っているオレには、
肉の質とか柔らかさが上等なのはよく判ったが、
かなりツラい量だったゾ。

” 老張 ”
は、先回の ” 饌王 ” に比べると
麺がなかなかよろしい。
日本のラーメンより少し太い目の麺だが
適度にコシもあるし、味も良い。
ストレートなんで、辛いスープも必要以上にからまないヨ

----------------------------

ってな感じで、
今読んでも、この評価は香りの部分以外殆ど両方のミセに
ぴったりあてはまるゾ。




さて上は、
” 老張”
に行った時は頼まなかった
” 清燉湯 ( チントゥンタン、牛肉すましスープ ) ”
なんだが、
実はこいつが美味かった!

牛ダシがばっちり出ていて、
小学校の時初めて買ってもらったランドセル
と同じ位、” 牛 ” のにおいがする。

香辛料の代わりに、ネギの風味が効いていて、
台湾の湯にしてはかなりしっかり塩味もついている。
こいつに、
このミセの麺を入れたら最高においしーに
” まちがいない! ”

「 うーん、次回は清燉牛肉麺だナ。 」
とオレは心にメモした。

肉も、
” 紅焼き牛肉麺 ”
と同じヤツが一杯はいってるし。




上は、他にたのんだ
” 炸醤麺、ツァージャンメン ”

” 小菜 ”
なんだが、
どちらもレベルが高い。

” 小菜 ”
について言うと、
” 老張 ” の方にある ” 粉蒸排骨 ”
みたいな小菜は全部、
” 永康 ” のメニューの方にも揃っているゾ。


( ここらで、
  いつもはミセのメニューをアップするんだが、
  ” 老張 ” と同じだからスキップした。 )





最後に、
紅焼牛肉麺について、
恒例の採点をやってみたんだけど、
殆ど同じ牛肉麺だけど香りに工夫がしてない分
” 永康 ”
の方が
” 老張 ”
より1点少なくなっちゃった。

でも、
ジャクソンみたいに
こっちのミセの方が好きなヤツも多いみたいだから、
あまり匂いが付けてないのが好みの人は、
” 永康 ” の方に来たらいいだろう。



そして本当の最後に、
牛肉麺を食いながら、
オレの心にもや~んと湧いてきた疑問を書いてみる。

疑問その(1)
どうしてこんな商売、つまり、
” 違う名前をつけた2つのミセが隣同士にならんで
  殆ど同じような牛肉麺を売っている。 ”
- をやっているんだろう?

疑問その(2)
なんで、こんなに似ている牛肉麺が、
去年の人気投票で、2位と27位に差がついてしまったんだろう?

疑問その(3)
” 老張 ” と ” 永康 ” で、
” 紅焼牛肉麺 ” はとても似ていたけど、
” 清燉牛肉麺 ” も同じように、似たものなんだろうか?
そして、それはオレの予想どおりの
すげー美味い牛肉麺なんだろうか?


しかしいかんせん、食事時でもあり
どちらのミセもすげー忙しそうで、
オレのたどたどした北京語で、そんな込み入った質問をするのは
とんでもなく迷惑なことの様に思えた。

で、
その日は何も聞かずに新竹へ帰ってきちまった。



「 むむむ、いずれきっとこの疑問の答えをみつけるゾ! 」







・・・ と、ここまでは9月5日のレポートだが、

実はその翌日、メシ時になる前に
” 老張 ”
の方に電話をかけて、あっさり事情を聴いてしまった。

「 何故、とても似ている牛肉麺を出す2軒の違う店が、
  隣どうしで商売しているんですか?
  何かお店の間に関係がありますか? 」

という質問に対する回答は、

「 いや、何も関係はありません。
  貴方は似ていると言うけれど、それは素人だからです。
  老張の方は牛肉がオーストラリア産で油が少ないです。
  紅焼のスープには香辛料が入っています。
  清燉のスープには漢方薬が入っていて、永康より甘口です。
 老張には永康にはないトマト牛肉麺があります。
 何回も来て、食べ比べてください。
  違いがよく判るはずです。 」

- っていうことだった・・・・・・・・。


うーん確かに、
永康牛肉麺の肉は台湾産の黄牛だって聞いていたけど、
1回食って、豆板醤で煮込んだ牛肉の産地の違いを当てるのは、
素人と言われても、オレには無理だゼ。

それで、
” 何回も来て食べ比べると違いが判る ”
っていうのは、やっぱり
” よく似てる ”
ってのと同じことだと思ったナ。






・・・と、ここまでが9月6日の追加レポートだが、

実は、そのまた翌日、 ” 老張 ” に電話をかけた話を読んだ
ローカルの仲間が、

「 一方だけから事情を聴いたら片手落ちでしょ! 」

って言って、” 永康 ” の方にも電話をかけちゃった。
それで同じ質問をしたら、” 永康 ”の方の回答が、

「 何も関係はありません。
  似ているようでも味は違います。
  永康牛肉麺店がこの場所に移って来たのは民国69年ですが、
  元々民国52年 ( 1970年 ) には、台北で一番早く
  昔ながらの方法で豆板醤を使った四川風の牛肉麺を作り始めていました。
  比べてみると、
  永康が牛ダシ主体で香料なしのヘビーな味わいなのに対して
  お隣の老張はトマトも使ってライトな風味のはずです。
  台湾黄牛を使っているとマスコミに書かれたこともありますが、
  永康も牛肉はオーストラリア産です。 」

- なんだってサ。





ふ~んそうなのかぁ・・・
・・・まぁいずれにしてもなんだ・・・
ここまできたら、
電話だけじゃ決着がつかねーだろう。



「 こりゃ、もう一回出かけてって、
  食い較べるしかねーなァ。 」


と、固く心に誓うオレがいた9月7日の夜なのだった。



ってなことで、本日はここらでご無礼 !



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9月02日のアクセス数 - 471
9月03日のアクセス数 - 512
9月04日のアクセス数 - 655

8月31日の練習 - トラック10km(清華大学)とウェイト(自宅)
9月01日の練習 - トラック6.8km(清華大学)とウェイト(自宅)
9月02日の練習 - トレッドミル3.5km&ウェイト(ジム)
9月03日の練習 - 休み
9月04日の練習 - 速歩5kmとウェイト(自宅)

また、
ヒザをトラブった。
しばらく走れないネ。
体重を増やさないようにしないと。