台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

埔里酒廠-台湾紹興酒

2004年10月27日 | 名産




今日のダイアリーは、前回書いたとおり 会社旅行ネタの第2回で、
埔里酒廠 ( プーリージョウツァン ) で作られている
台湾の紹興酒 ( サオシンジョウ ) についてだ。

紹興酒のナマエ にもなっている ” 紹興 ” っていうのは
大陸の浙江省にあるマチの名前で、
魯迅 の生まれたところとしても有名だ。 
- っていうことから、台湾について詳しいヒトには判ると思うが、
この酒は 大陸の原産の酒で、
福建省出身の ヒトしかいなかった 時代のものじゃあなく、
戦後 蒋介石の国民党が 台湾にきてから つくりはじめたモンだ。
( 台湾について 詳しくないヒトは、台湾の各時代の 解説について、
  前回の  ” 台湾史簡介 ” を見るといいゾ。 )

 

埔里酒廠では、1917年の日本統治下で、
台湾総督府専売公社 の事業として 酒つくりをはじめた。 
当時の 日本人の杜氏は ココ埔里の水が
酒つくりにイイ って思ったみたいだな。

上左の写真は、
その頃 酒工場の中にあった 日本風の神社だ。 
当然今は無い。

上右の写真は、
昭和15年に 専売公社が 台湾の従業員に 出した辞令だ。 
当時の公用語は 日本語だったから、この辞令も 日本語で書かれているネ。

そのころ埔里酒廠では ” 紹興酒 ” なんて当然 作ってなくて、
日本酒ばっかりつくってた。 
その中で ” 万寿酒 ” っていう酒は 相当デキがよかったみたいで、
昭和天皇に 献上されたことも あるらしい。

紹興酒を つくり始めたのは、上にも書いたけど
国民党時代の 1950年のことで、
そういう意味では 結構最近になってから のことだ。 
でも この酒廠には すごい熱心なヒトが 多かったみたいで、
わずか40年の間に、大陸のものに 匹敵するような
ウマイ紹興酒を 生産できるように なったんだ。

日本で売ってる紹興酒は、
大陸のものより ココ埔里酒廠のものが 多いのじゃないかな。



上の写真は、ココで買った10年ものの紹興酒だ。
日本にいるミンナが 中華料理屋で飲む 紹興酒は、
多分 赤いラベルの2年もの だと思う。 
オレは 2年ものだって 好きだが、
中には余り ” おいしい ” って感じなくて 砂糖漬け
( 大抵砂糖じゃなくて サッカリンだけどネ ) の梅を
入れたり してるヒトも いるんじゃないかな。
 
でも、紹興酒も 原料のもち米を 倍使って
4年以上寝かせたものになると グ-っとまろやかさが増して、
ダレでも
” お!ウマイ。 ”
って思うようになるんだ。 
( 当たり前だけど、それでも サシミやおでんを 食うときには
  一緒に 飲まないほうが いいけどネ。 
 中華料理や 炒めものが アテ のときに おいしく飲める酒だ。 )
 
こういう、4年ものの紹興酒は ” 陳年紹興酒 ” っていうナマエがついて、
金色のラベルで 売られている。 
他に ” 花彫酒 ” っていうナマエのものも よく見るが、
これは、 もち米の量は 変えずに、熟成年数を 3年以上にしたものだ。
( 花彫は、酒を入れるかめの 外側にした彩色のこと。 )
日本で 簡単に手に入るのは このクラスまで じゃあないかナ。
 
その上には ” 精醸陳年紹興酒 ” があって、
ラベルは ヤッパリ金色だが デザインが違うモンになる。 
これは 台湾に来れば、大抵のマチで買うことができる。 
ウマイぞ~。 台湾に来たら コレを買って帰れヨ。

でも、上の写真の10年ものは、台湾でも 買うのはちょっとムツカシイ。 
オレも 埔里 まで来て やっと手に入れたんだ。 
重たくなけりゃ 沢山買うんだが、とりあえず3本だけ 確保した。 
今度 日本に帰るときに 持っていって 家族、親戚と
親しい友達にだけ飲ませるつもりだ。

だって この埔里酒廠の 説明にも 書いてあるんだゼ。
「 7年もの以上の 紹興酒は 軽々しく飲むべきではナイ。 
  何か特別のときだけのものだ。 」
ってね。

一昨日は、月曜日だったので 練習しませんでした。
昨日と今日は、ダレかカレかが やってきて 遅くまで酒をのむので、
練習ができませんでした。

一昨昨日のヒット数 - 897(83位)
一昨日のヒット数 - 888(90位)
昨日のヒット数 - 1025(79位)

新竹米粉・貢丸

2004年10月02日 | 名産




今日は、
いつも ” 台南 ” のことを書いているのが、
先回 ” 台中 ” に行った 勢い に乗って、
さらに北上した ” 新竹 ” の話を書く。 
っていうか、
本当は、昨日 ” 新竹 ” の事務所に 行ったからだけ なんだけどネ。

”新竹(シンツー)”の食いものと言えば、
なんといっても
” 米粉 ( ミーフン、ビーフン ) ” と
” 貢丸 ( コンワン、豚肉のツミレ ) ” が有名だ。

上の写真は、昨日の昼食に オレが食ったものだが、
左側が
” 貢丸湯 ( コンワンタン、貢丸のスープ ) " で、
右側が ” 炒米粉 ( ツァオミーフン、炒めビーフンだ ) ” だ。

” 貢丸 ” の名前の由来だが、
昔、これを作るときには、
豚肉を ” 槓 ( ガン、棒で叩く ) ” して作っていたから、
こんな名前になったらしい。

 

昨日オレが 昼食を食ったのは、
新竹の事務所の近く、光復路2段にある
” 餃子大王 ( 左上の写真 ) ” だ。
 
ここは味も良いが、近くにある
” 交通大学 ( ジャオトンダーシュエ、新竹にある名門の大学 ) ”
の学生がよく来るから、
出てくる量がハンパじゃあない。 
チャーハン一人前を頼むと、食い終わるのに40分かかるゾ。 
” 貢丸湯 ” だって、台南で食うと
” 貢丸 ” が 2個しか入ってない所もあるのに、
ここでは デカイのが4個も入っている。
( もう一回一番上の写真を見てくれ ) 
それに さすが本場の新竹! 
貢丸の肉の味が すごく濃いゾ。


ぜんぜん話は変わって、
日本の ” どっちの料理ショー ”
っていう テレビの番組は 台湾でも
” 料理東西軍 ”
という名前で放映されているが この前見ていたら
” ビーフン VS 皿うどん ” の回で、
「 ビーフンは新竹の ” 虎牌 ” が最高ですよ~。 」 って紹介していた。 
でも、それを聞いた時、オレは 「 んー? 」 って思った。 
ずっと気になっていたので、新竹ローカルのみんなに確かめてみたら、
全員の答えが
「 ” 虎牌 ” は新竹のメーカーじゃなくて、もっと北の方の会社じゃないかナ。 」
っていうことだったゼ。 
ウーム、日本のテレビも結構勘違いが多いね。

新竹で有名な米粉のメーカーっていうと
やっぱり 右上の写真にも名前が見える
” 海瑞 ( ハイズェイ ) ”
とか白鶴印、観音印、老鍋なんかじゃないかナ。 

でも、自分でビーフンゆでない オレには
本当は あんまり関係ないけどネ。



左上の写真は、
” オレが昨日確かに新竹に行った。 ”
っていうコトを証明する、電車の切符の写真だ。

乗った電車は
” 自強号 ( ツーチャンハオ ) ”。 
来年秋に 新幹線が開通するまでは、台湾で最速の電車だ。
( と言っても、時速100kmでるかどうか - って所だが )

写真に写っている ちっちゃい方の切符は、
右上の写真みたいに 前の席の背もたれのところに いれておく。 
こうすると 車掌さんが検札に来たときに、
だまってこの切符をチェックして行くから、
ヨダレたらして寝ていても、
「 お休みの所、申し訳ございませ~ん。 」
とか言われて 起こされずに済む。 

なんて行き届いた配慮だ!


昨日は、早朝から出張で、練習できませんでした。
今日は、ウェイトと60分JOGをしました。

一昨日のヒット数 - 1100(49位ランキング入り)
昨日のヒット数 - 708(88位ランキング入り)  

太陽餅・老婆餅・乳油酥餅

2004年09月30日 | 名産


今日は、先回の
” 月餅( ユエピン ) ” の続き、
” 餅 ( ピン ) ” シリーズということで、
台中名物の
” 太陽餅 ( タイヤンピン ) ”、
” 老婆餅 ( ラオポーピン ) ”、
” 奶油酥餅 ( ナイヨウスーピン ) ”
について話を書く。 

中には、日本の人にとって
” へぇーそうなノ! ”
と思うような、話題もあると思うので、
軽い内容だけど 結構見逃せないゾ!

クルマで中山高速公路 ( カオシューコンルー、高速道路 ) を降りて、
台中の真ん中を通る 台中港路 ( タイツォンカンルー ) を走ると、
道の両側に やたら沢山
” 太陽餅 ” とか ” 老婆餅 ” のミセが
並んでいる場所がある。
 
「 こんなに 同じもの売ってる ミセばっかり並んで、よく商売が成り立つネー。 」
なんてオレは思うが、
これでさすがは  ” 名産品 ” 。  
それなりに売れているみたいで、つぶれたミセをあまり見ない。

ところで、中国語を 全然知らない人のために 言っておくが、
” 老婆 ( ラオポー ) ” は、
” おバアさん ” の意味じゃなくて 、
” 奥さん、妻 ” の意味だぞ。
 
日本語と中国語は 同じ漢字を使っていても、
意味が、全然ちがうことがあるから、要注意だ。
ちなみに、
” ダンナさん、夫 ” のことは、
” 老公 ( ラオコン ) ”
という。 
これも、
” インローぶら下げて、日本中漫遊してるジイちゃん ”
のことじゃあ ないからナ。 



上左の写真の 左下から反時計マワリに、
”太陽餅”、
”老婆餅”、そして
”奶油酥餅”だ。
 
全部外がパイ皮で、中に
” 蜂蜜 ” とか ” 麦芽糖みずあめ ” とかが入っている。 
違ってるのは、
” 太陽餅 ” に対して、 ” 奶油酥餅 ” はデカイところだし、
” 老婆餅 ” は一番外側に ツヤのある皮が 一枚ついていることだ。
 
右の写真が断面だが、
はっきり言って ほとんど同じもので、
どこが違うのか オレには理解できない。 
一番違っているのは 名前じゃないかナ。

しかし、ここでオレよりすごく 観察力が優れていて、
オレより ちょびっとビンボーな 黒シャツ隊のT君がこう言った。

「 何言ってンすかー。 ぜんぜんチガいますヨー。
  ” 太陽餅 ” と ” 奶油酥餅 ” は食ってる間に、
  パイ皮が ぽろぽろこぼれて 全部食えないから、
  もったいナイじゃないっスかー。 
  ” 老婆餅 ” なら、外に硬い皮があって こぼれないから、
  もったいなくナイっすヨ~。 」

なるほど、そーいう見方もあったか!

ところで ” 餅 ” という漢字をみると、
日本人は、コメでできたものを 想像するんじゃないかナ。 
でも、普通 台湾で ” 餅 ” と言えば、
小麦粉を使った ” お菓子 ” であって、焼いてあるものを指す
( 中身が有るものも 無いものも 両方だ )。

「 エー、じゃあ ” 饅頭/まんじゅう ” はどうなるノ? 
  ” アン饅頭 ” も小麦粉のお菓子でしょー! 」

って 疑問に思う人には 言っておこう。
 
台湾の人の 頭の中では、

” 餅 ” イコール ” お菓子 ” であるように、
” 饅頭/まんじゅう ” イコール ” 主食 ( ご飯とかパンみたいな ) ! ”

という 分類になっているのサ。

ホ~ラね、
日本語と中国語は、漢字が同じでも 意味が違うだろ!


昨日は、また二日酔いで練習できませんでした。
今日は、会社に行く前にウェイトと30分JOGをしました。

一昨日のヒット数 - 925(85位ランキング入り)
昨日のヒット数 - 1279(46位ランキング入り)  

鐡蛋 & 魚酥 ( 情報提供者其之二 ” 許彦儀 ” )

2004年08月11日 | 名産

今日は、お土産にもらった
” 淡水 ( 台北の北側にある観光地 ) ”
の名産 ( ミンツァン )、

” 鐡蛋 ( ティエタン ) ” と
” 魚酥 ( ユイスー ) ”
を紹介する。

” 鐡蛋 ” は、
外側が真っ黒な色をしていて、
ちっこいタマゴみたいな食いものだ。 
名前の通り、タマゴにしてはカタい。 

” 魚酥 ” は、
ぶっといかっぱえびせんみたいな形をしたスナックだ。 
色もにている。

” 鐡蛋 ” の方は、
飛行場のみやげもの屋とかでもよく売ってるんで 、
「 なんだ-、この黒くてちっちゃいタマゴ? 」
とか思ったヒトも多いだろう。
 
実はこいつは、
フツーのニワトリの卵をダシで何回も煮たり乾かしたりして、
白身の水分を抜いちゃったモンだ。 

薄切りにしてそのまま食うのがフツーだが、
ヘンなヒトはスパゲティの具に使ったりすることもあるらしい。
 
” 魚酥 ”は、
魚 ( 黄魚とかサメが多いらしい ) の肉と骨を砕いて、
でんぷんと練り合わてから揚げたスナックだ。 

鍋もの ( 麻棘火鍋なんかね ) の材料に使われる時もあるゾ。
 
両方ともビールのアテに食うとうまい。 

どっちも、入っている袋の色が何種類かあって、
赤い袋と他の色 ( 黄色とか青色 ) の袋がある。 
赤い袋の場合はピリカラだが、
他の台湾のからいものほどにはからくないから、
赤い袋がお薦めだ!

今回、お土産を持ってきてくれたのは、
このダイアリーに情報を提供してくれている仲間の一人、
” 許彦儀 ( 通称マイちゃん ) ” だ。 

彼女の本業は観光バスのガイドさんだが
( だから台湾の色々な場所のことを良く知っているし、
 英語もウマイ。 ) 、

時々 ” 蕾 ” でアルバイトしていたこともあった。



昨日は、30分JOGをしました。
今日は、ウェイトだけやりました。

一昨日のヒット数 - 98
昨日のヒット数 - 159

里港扁食

2004年07月10日 | 名産
今日は日曜日だが、会社でちょびっと仕事をしてから、
家へ帰って一人で ” 里港扁食 ” を食べた。 

後で新竹から来たブッチと M君から、メシの誘いの電話があったが、
もう満腹だったので断った。

さて、オレの食った ” 里港扁食 ” の 
” 扁食(ベンシー) ” とは、台湾でいう 
” わんたん ” のことである。 
台湾人のなかでも、
「 いや、わんたんと扁食は違うものだ。 」
なんていうヤツが 4割位はいる様だが、
これらは 完全に同じモンだい!
 
大陸中国北部の 山東省 とかでは、
” 扁食 ” といえば ” 餃子 ” のことだが、
ここ、台湾では 100% 
”扁食 = ワンタン ” だね。

その 扁食 と 猪脚 ( ツーチャオ、豚足 ) が名物だ
ということで有名な場所が、
屏東県の ” 里港 ( リーカン ) ” という所で、
( 華蓮 の名産ともいわれている )
上の写真は、
その中でも一番ウマイ - と みんなが推奨してくれた店から、
宅配便で 届けてもらっているものだ。

今回のダイアリーを見ていて、画像が小さくみえている人は、
タイトルの ” 里港扁食 ” の所をクリックしてみてくれ。 
すると、個別の日記に移動して、画像が大きくなるはずだ。
そして、画像に写っている 箱 に書いてある字も、
読めるように なるんじゃないかな。
( すでに、最大サイズになっている場合は、それ以上大きくならないよ。 )

さて、画像が大きくなったところで、箱に書いてある字を全部読むと・・・・・

- ほらほら、この店も 
  「 自分のミセで売っている扁食 = 餛飩 ( わんたん ) 」 
  って思ってる!


と、いうことで
” わんたん ” って 上の方には書いたけど、台湾の漢字は 
” 餛飩 ” だ。 
( 大陸中国じゃあ ” 雲呑 ” とも書くよね。
  四川省なんかでは、 ”抄手、ツァオソウ ” とかも呼ばれている。 )
 

同じ” わんたん ” でも、
場所によって ずいぶん呼び名が違う ことが判ったので
最後にもう一度、今日のおさらいをしておこう。

わんたん = 扁食(台湾) = 餛飩(台湾/中国) = 雲呑(中国) = 抄手(四川省)
( ただし、大陸北部では 扁食 = 餃子 )

以上 !

今日は、メシを食ってから30分JOGしました。