さぁ、今日は、
台湾中の ” 超有名肉まん ” を分析していく、
” 台南包子研究中心 ” シリーズの第5回だ。
このシリーズでは、これまで、
第1回 - 新竹 黒猫包
第2回 - 台南 禄記
第3・4回 - 台東 東河包子
なんていう、日本でも知られている様な
超メジャーなミセばっかり 扱ってきた。
だから、
ちょっと 台湾の肉まんに詳しいヤツなら、
” 次に取り上げそうなミセ ” を聞いたら、
「 鹿港の ” 振味珍 ” か、
嘉義の ” 就是我包子大王 ” に違いない。
ひょっとすると、台北の ” 三六九 ” かもしれない。 」
みたいな想像を、するんじゃないかナ。
だけど今回は、
今までの、超メジャー路線 をちょっと外れて、
高雄の、 ” 金獅湖 ” という所で商売をしている
信じられない程すごい人気があるのに、
今まで、全く名前が知られていなかった、
ちょびっと カルトな 肉まん屋を 紹介/分析するゾ。
そして、その、
” 人気があるのに名前が知られていない ”
っていうのは、有る意味では、当たり前なんだよナ。
だって、そのミセは、
” 店名の無い肉まん屋 (!) ”
なんだから。
今回のレポートは、
主に、高雄に住んでいる no-su が持ってきた情報によるもので、
no-su によると、このミセは、
” 高雄日本人会 ” 4月号の会報にも載っていて、
” 普通の日本人 ” は誰も知らないけど、
” 高雄に住んでいる日本人 ” にとっては、
メチャメチャ有名なミセだ
- っていうことだった。
上の写真を見ると、
なんだか、カンバンも何も無い、工場みたいな店がまえだし、
このミセの営業方針自体が、
” ミセの名前はつけない、宣伝はしない、取材にも応じない ”
という、徹底した秘密主義なもんで、
今まで口コミでしか、その存在が知られていなかったんだ。
オレについて言うと、
以前、台南の ” 禄記 ” について書いたとき、
ローカルの人が、すかさずコメントで紹介してきてくれたんで、
そこで、はじめてこのミセのことを知ったのサ。
左上の写真が、
今回紹介するミセの、売り物の全てが書かれたメニューだ。
知らない人のために、ちょっと説明しておくが、
” 花巻 ” は、醤油味のネギを、延ばした饅頭の生地に乗せて、
” くるくる ” っと巻いてから蒸したもので、
” 豆沙包 ” は、あんまんのこと、
” 饅頭 ” は、何も入ってない生地だけのまんじゅうだ。
右上の写真は、
蒸しあがった肉まんに群がるお客さんだ。
” 禄記 ” と同じで、
蒸篭を豪快にひっくり返して、広げた布の上に肉まんを放り出すので、
肉まんが、全部上下逆になっている。
この写真に写っている肉まんは、
ここで使っている 特大蒸篭の3枚分位なんだが、
全部で、大体70~80個位ある。
人のうわさで、このミセは、忙しい時には、
「 4つのかまどに 12枚ずつ特大蒸篭をのせて、
次から次へとガンガン蒸している。 」
っていう風に聞いた。
するとこのミセでは、
一度の蒸し時間を、長いめの ” 15分 ” としても、
1時間あたりに、
4×12÷3×80×60÷15 = 5120個
の肉まんを、蒸していることになるナ。
( ドッヒャー! )
まぁこれは、ちょっと大げさかもしれないが、
それでもこのミセの人気というのは、
ちょっと 想像を絶したものがありそうだ。
( 何も宣伝してないのにネ )
左上が、このミセの肉まんの外見だ。
ここでは、珍しく、肉まんでなく、あんまんの方に紅色のマークがついている。
( 日本流だね )
ちょっと、写真からは判りにくいが、
ここのまんじゅうは
「 デカイ! 」。
右上の写真は、肉まんの断面だ。
皮も厚いが、餡の量がすごい。
まるで、大きな肉団子が
「 ごろごろり~ん 」
と、入っているような感じだ。
皮は、結構発酵が進んでいる様子で、
” ふっくら ” しているが、ちゃんとQQした感じもある。
だが、何よりオレが言いたいのは、
「 皮の味がまっとうだ! 」
ってことだ。
余計な味付けが全然なくて、
塩と小麦だけで、ちょうど良い具合の
「 肉まんの皮の味 」
っていうものを、完成させているゾ。
そして、
オレ以外のスタッフは、餡の味の方を絶賛していた。
餡の量がすごく多いので、
あまりくどくない味付けにしてあって、
口いっぱいにほおばるのに最適だ。
ごま油の風味も適当だし、
結構いっぱい入っている焦がしネギも、
な~かなかセンスが良い。
と、いうことで、
オレ達の今回の分析結果は、下の表の様になった。
おぉ、すごい高得点だ !
特に、vivian が、過去一度も出たことがない
” 10点 ” を、
” 餡の味 ” につけているのが
光っている。
う~ん。
「 金獅湖の 名無し肉まん屋、 あなどれん! 」
分析は、以上のようなところだが、
しかし、ここで終わっては
” 台南包子研究中心 ” も、
他の凡百のサイトと同じになってしまう。
今日は、
台湾の人も全然知らない、このミセの来歴を
ほんのちょびっとだけ ( 聞いても、あまり教えてくれなかったので )
書き足しておく。
****** 来歴 ******
このミセのラオパンは
” 胡さん ” って言う人で、
十数年前から、ここにミセを開いているんだそうだ。
そして、気になる、ここの肉まんの作り方なんだが、
他の有名な肉まん屋とは違って、
” 福建省の料理人から、肉まんの作り方を伝授された ”
( 実は、有名店の元々のレシピは、福建省から来ているケースが多い。 )
のではなくて、
” 独学と自分の工夫だけ ”
で、ウマイ肉まんの作り方を開発し、
今までずっと、改良を加えてきたんだそうだ。
****** 来歴おしまい ******
( ほんとにみじかいナ。 )
左上は、あんまん と 肉まんの断面だが、
このミセは、あんまんも ウマイ!
他のミセみたいな、練った中華アン じゃなくて。
粗いめの網でこした、こしアンみたいな感じだ。
あまり、甘すぎないで、小豆の味も楽しめるし、
皮との量のバランスもちょうど良い。
肉まんより少し大きいから、
小食の人なら、一個で腹いっぱいになるゾ。
右上は、金獅湖風景区の地図だが、
金獅湖は、ドーナツ型の池みたいな湖で、
真ん中に島状の陸地がある。
その陸地のところに、2軒の寺があって、
西側にある大きい方の寺の、湖を隔てた向かい側に、
この肉まん屋のミセがある。
ここまでは、高雄の中心地から
車なら10分位 ( 中山高速道路の鼎金インターそば )
自転車でも、30分位で来られる。
近所は、散歩には、ちょうど良い環境になっているので
高雄に 来る人/住んでいる人 は、
休日に散歩がてら、肉まんを買いに来るのも良いかもしれないネ。
( ありゃ、この終わり方、前回と同じになっちゃったヨ。 )
と、いうことで、今回の報告はここまで。
チャン、チャン ♪
四日前のヒット数 - 460
一昨昨日のヒット数 - 484
一昨日のヒット数 - 500
昨日のヒット数 - 423
一昨昨日は、ウェイトと、夜に成功大学のトラックを14km流して走りました。
一昨日は、練習は休みでした。
昨日も、練習を休みました。
今日は、朝、ウェイトをやって、夜には雨がふったので
トレッドミルで 750mX6本 のインターバルをやりました。
舒跑盃ロードレースまで、あと10日
今年は、去年の雪辱なるでしょうか?
ここに来て、妙に増加気味の体重が気になるけれど、
” うまいものを食べること ”
はやめられない !