台南・ダイアリー

台湾の台南市で3年、新竹市で2年駐在して、色々な所へ行ったり美味しいものを食べたりしました。

阿宗麺線-台南郷巴LKK的台北探検4

2005年04月06日 | うまいもの



今日は、
” 台南田舎オヤジの台北探検 ” シリーズ第四回で、
MRTの西門の駅のそばにある
” 阿宗麺線、アゾンミェンシェン ”
に行った報告をする。

” 台北探検 ” シリーズになったとたん、
超メジャーなミセの報告を 連発して、
「 オメー、なんかもっと工夫ねーの? 」
とか
「 うぇ、またこのミセのはなし~! 」
とか、言われるんじゃないかと、ちょっとびくびくしてたけど
まぁ、大体好意的な反応 なんでホッとしている。

こりゃあ、台北行く度に、このシリーズやろうかナ!
- って、浮かれてちゃいけないやネ。 ヘヘ。


下の写真は、オレが食った ” 阿宗麺線 ” の小碗の方だ。
とろみがついたスープに、麺線 ( 中華そうめん ) が入っている。
具は、豚のモツだけで、トッピングには 香菜 がのっている。

言っとくが、ここの麺線は 賭けね無しに
” ど・え・ら・い・ウ・マ・イ ! ” ゼ ♪
オレは、
” ズーベンツー ( その場で食べること ) ”
で1碗食ってから
” ワイタイ ( 持ち帰り ) ”
で2碗を追加購入し、台南まで持ち帰った。
( ” 麺線 ” って、あまり延びないから、
  あとでレンジであっため直しても、ウマイんだよね。 )




それでは、これから詳細の報告を書くゾ。

先ずは、
ガイドブックとか、他の人の紹介記事ともかぶる様な
ミセと食い物のプロフィールを、簡単にまとめてしまおう。


------ 阿宗麺線は -------

(1)民国64年 ( 1975年 ) に、
   林明 さんが始めたミセだ。
(2)西門町と、微風広場に店舗がある。
(3)西門町は立ち食いスタイルで、微風広場は座席がある。
(4)小碗35円、大碗50円。( 微風広場は5円高い。 )
   他のメニューは何も無い。
(5)ミセの出すベース味に、自分で適当に調味料を足せる。

ってことになっている。




そしてここからは、
” 阿宗のスープ ” と、
” 麺線とは ” ということについて、
オレのくどい ” 能書き ” をたれる。
( 時間と興味が無い人は、ここで読むのをやめた方が良いゼ。 )


------ 阿宗麵線のスープは ------

製法については
” 秘密 ” っていうことで、公開はされていない。
( ちなみに前回記事の、” 鼎泰豊 ”の 小籠湯包は、
  ” 鼎泰豊の伝奇 ” の中で、その製法を公開している。 )
だから、以下に書くことは全部、食った上での オレの 感想/推察 だ。
( 間違ってたらゴメン! )

スープを飲んでみると、豚ベースのダシに 醤油味をつけたものだが
カツオ節の風味が、かなり強烈に加えてある。
カツオ風味は、スープの中に見える カツオ節片の量にしては
かなり濃厚なので、カツオ節を砕いた粉も、入れてあるかも知れない。

ほどよく甘みがあるが、
これはとろみをつけるための、スターチの味じゃないかと思う。
スターチは、サツマイモか、タロイモ を使っているような気がする。

具は、豚の腸だけが入っているが、
台湾一般の、やわらかくて油の味が濃い ものに比べると
歯ごたえがあって、味があっさりしていて、食べやすいゾ。

全体としては、
バランスが良くて、すごいウマイ 麺線スープになっているネ。
( ここ以外の、おいしくないミセは、大体
  ダシと風味が弱くて、だらしなく甘いものが多い。 )

以上で、スープの考察おわり。




------ 麺線とは --------

簡単に言うと、中国のそうめん のことだ。

日本のそうめん とルーツは同じもので、日本のは
7~8世紀ごろに 遣唐使 が中国から日本に伝えたものだ。

だから、このころの記載では 日本でも
” 麺線 ” っていう名前になっている。
日本の方が、
” そうめん ” っていう名前に変わってきたのは
大体、室町時代 ( 14~15世紀 ) 以降らしい。

ここら辺の ” 麺のルーツとか伝播 ” というものは
日清食品ホームページの
”麺の系譜図 ” に非常によくまとまっているので、
一度見てみると 良いゾ。
( ここには他にも、面白い資料が沢山ある。 )

中国/台湾の麺線と、日本のそうめんの製法は同じで、
二本の棒の間に はし渡しした麺の生地を、
棒と棒の距離を 段階的に広げることで、細く長くしていくものだ。

但し長さには差があって、
台湾のものは、生地に油を入れることで、
日本より、かなり長く伸ばせる様になっている。
( 下にオレが、ひろってきた写真を載せる。
  ほ~~~ら、すげー長いだろ ! )
台湾では、長寿を願って誕生日に食べる
” 縁起物 ” でもある。
”台湾で誕生日に食べるもの ” の回参照 )



日本へのお土産として、台湾の麺線を買って帰る人は
種類が2つあるので、どんな料理につかうのか
クリアにしてから、買わなくちゃいけないネ。

一つは
日本のそうめんみたいに、ゆでてからタレにつけるもので
色が白い ” 白麺線 ” と言う種類で、
もう一つは、
阿宗麺線のものみたいに、麺をスープで煮込むときに使う
薄い褐色の ” 紅麺線 ” と言う種類だ。
” 紅麺線 ” は ” 白麺線 ” を蒸して、
煮込んでも溶けないように処理したもので、
色は、蒸したときに 麺線自体が自然に発色して つくものらしい。

麺線の能書きの最後になるが、
麺線を買うとき、おいしい手作りのものを 見分ける方法は、
(1)太さが細くて均一
   ( 手延べ麺の方が 機械切りの麺より、細くて均一になるらしい )
(2)若干の色ムラがある
   ( ちゃんと天日干ししたものは、日当たりムラが少しあるとのこと )
ということだそうなので、参考にしてみてくれ。




以上で、オレの今回の報告を終わるが、
書いてあることを読み直してみると、
同じ ” 麺線 ” のことを書いてるのに、去年6月の
”夜市で麺線を買う ” の回と較べて
今回の方が、格段に情報量が 多くなっているゾ。


こういう 詳しい情報は、
みんな ローカルのブレインが 集めてくれてるんだ。
そういうことで、みんなの協力は とっても有難いんだけど、
一方では、書いているオレの労力の方も、
去年とはケタ違いに 大変になってきている 

- ということもあるゾ。




・・・・・・・・  (-。-;   ふぅ ・・・・・・・・・




一昨昨日のヒット数 - 476
一昨日のヒット数 - 807
昨日のヒット数 - 491

一昨日は、夜 成功大学のトラックで、
     400-800-1200-800-400m のラダーインターバルをやりました。
昨日は、練習は休みでした。
今日は、夜、成功大学で、JOGを13km走りました。

舒跑盃ロードレースまで、あと46日

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3 コメント

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Unknown (しなのき)
2005-04-11 09:59:03
いつもためになるレポート、ありがとうございます♪



これだけの情報を集めてさらに文章に纏め上げることは、やっぱり大変な労力だと思います。

私も西門町の阿宗麺線、大好きです。

他にも夜市で食べたけど、ココのような鰹だしのような香りも無くて、甘い味付けなのはちょっと閉口しました(笑)

でも今度は、kool_tadaさんのおっしゃるように、夜市でも「台北」と文字の入ってる屋台を探して再度チャレンジします!

しかし麺線を日干している写真は壮観ですね~!

日本でも小豆島とか三輪素麺など有名どころの産地がありますが、

麺線はおもにどの辺りで作られるものなのでしょうか。

誕生日に麺線を食べるのは、「長いもの=長寿を願う」という意味ですか?

粉物好きとしては、日清食品の『食文化アカデミー』も詳しくて面白そうです。ちゃんと読んでみます。
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Unknown (kool_tada)
2005-04-12 14:00:22
しなのき さん コメントありがとうございます。



台湾では、結構どこでも麺線がつくられています。

以前は、台北の市内でも天日干ししている様子が見られたそうですし、

このBLOGに貼ってあるのは、高雄の製麺工場です。



なかで、名産品として力を入れているのは金門島で、

観光のお土産として買ってかえる人が多いようです。



乾麺でなく、出来上がった食べ物として売っているのは、

やはり台北市が一番多いでしょう。



” 中国時報 ” の下記のページには、

2003年の 台北市以下の大腸麺線のTOP10ランキングがありますので、

kool_tada も参考にして、機会があればいってみたいと思っています。



http://220002.24hrs.com.tw/news-paper.phtml?code=7998



草々
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Unknown (さいれん)
2009-08-03 02:09:51
西門町店にいってきました。

過去2度ほど行っておりますが、ほっとする味は
相変わらずでうれしい限りです。
少々の期間ですが、また台南におります。
更新が止まって久しいのですが、ご健勝の事と信じております。
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